反応が楽しみだから

からかいがいがあるボウヤだな。(笑)



        【反応が楽しみだから】



黒ずくめの組織の一員だと判明した楠田陸道に見張りをつかせ、仮眠室に向かうコナンと赤井。

仮眠室に入り、だがベッドに横にならず、2人共ソファに腰を下ろす。


「・・赤井さん、ベッドで横になったら?」

「いや。万が一に備えてここで寝る。ボウヤこそ、ベッドで寝たらどうだ?」

「いいよ。ボクもここで」

「そうか・・・」


2人は目を瞑り、眠りに就いた。






どれぐらい経ったのか先に赤井が目を覚ました。

そこで、膝に重みを感じ顔を下に向ける。

コナンが赤井の膝を枕にして寝ていた。

赤井は特に気にする事無くそのままにした。

したが、何を思ったのかコナンを起こさないようにそっと正面に抱き抱え、そのままソファの上で横になり再び目を閉じた。


「(さて、このボウヤが起きた時どんな反応をするか・・・)」


口元に笑みを浮かべ、赤井はもう一度眠りに就いた。






数時間後、起きたコナンは自分の状況に混乱していた。


「(え?何この状況??何でオレ赤井さんに抱き締められてんだ?え?ええ!?)」

「・・・・・・」

「・・・・赤井さん、起きてるでしょ。体が小刻みに震えてるよ (怒)」

「・・ククク・・、あまりのボウヤの慌てぶりがおもしろくて・・・」

「(おい・・・ (怒))」

「そう拗ねるな」


コナンより数分前に目が覚めた赤井は、予想通りのコナンの反応に思わず笑いが込み上がった。(そのせいで気付かれてしまうが)

抱き締めたまま体を起こし、頭を撫でてご機嫌を取ろうとするがコナンはムスッとした表情のままだ。


「で?何でボクを抱き締めてるの?」

「ん?それはボウヤがどんな反応をするのか・・・」

「(やっぱり・・・ (怒))」

「が、本命はボウヤの可愛い寝顔を見て愛着が沸いたから」

「え・・・?」


言われた言葉にきょとんとするコナン。

赤井は冗談なのか本気なのか分からない笑みを浮かべるだけ。


「おっと、もうこんな時間か。飯食いに行くか」

「あっ、うん・・・ってΣ!何でまだ抱っこしてるの!?」

「気にするな」

「気にするよ!!降ろして赤井さん!!」

「ボウヤ、病院内は静かにな(ニヤ)」

「(ク、クソ~~~!!)」


悔しそうに睨むが赤井はそんな事気にする様子もなく、むしろおもしろそうに笑うだけ。


こうしてコナンは赤井に抱っこされたまま(羞恥プレイ?)、病院内を歩いていった。




終わり




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