サブマリン集

コナンvsピンガ妄想小話(コ+ピン(+ジン))




逃走する組織の一員であるピンガを見つけたオレ。

何故自分がいる場所がわかったのか、いつからグレースが怪しいと思ったのかを質問するピンガに自信満々に答える。

もう逃げる場所はないのにピンガは余裕の態度を崩さない。


「流石だな。



工藤新一」


「Σ――っ!!? (何!?)」


ピンガが余裕だった理由、ピンガが老若認証システムを使ってオレの正体を突き止めたからだった。

灰原だけじゃなく、オレの正体までもがピンガにバレてしまった。

当然焦りが出てきた。

どうする?どうする!?


「直美とシェリーは逃したが、これをラムの前に見せれば俺は組織でのし上がり、お前を始末したと思ってるジンの顔を潰す事が出来るってわけだ!」


意気揚々と語るピンガ。だがある言葉を聞いてオレは冷静さが戻った。


コイツは今、なんて言った?「ジンの顔を潰せる」?あんな証拠を残して、正体がバレて、そして今警察に追われてオレにこの場所を突き止められたというのに、ジンを出し抜けると思ってるのか?


「通常殺人を犯した人は平常心ではいられない。だから普通とは違う行動を取ってしまう。だがアンタは逆だ。慣れすぎてんだ、人の死に」


ジンも沢山の人を殺した。だけど、コイツとは決定的に違うところがある。


「アンタジンにそっくりだ、て言いてぇところだが、ヤツならこんなヘマはしねえ」


アイツは証拠を何1つ残さない。痕跡すらもだ。

だがピンガは人の死を日常の一部だと思っている。だからあんな凡ミスをしたんだろう。

そんなヤツがジンを出し抜こうなんざ到底無理だ。

だから言ってやったんだ。


「ジンもどきのただのチンピラってところだな」


小バカにしてな。


まっ、当然ピンガはこの言葉に激昂し、オレを投げ飛ばし、何度も蹴りを入れてきた。

イッテ、口の端切れた・・・。

ピンガはオレを掴み上げ、そのため距離が近くなり、ピンガの隙をついてヤツのジャケットの内ポケットに入ってるスマホに手を伸ばし掴んだ。

掴んだが、気付かれたピンガにスマホを奪い返され、さらに膝蹴りされてオレは通路へと吹っ飛んだ。

ピンガは部屋の奥に行き、この場を駆けつけてきた佐藤刑事と白鳥警部に任せてオレはその場を後にした。



ジンは何1つ証拠を残さない。だけど、だからって諦めるなんてバカなことはしねえ。絶対ヤツの悪事を暴いて組織をぶっ潰す!!



終わり




後書き


コナン君とピンガとの対峙シーンで、ピンガがジンを見下す発言に対しコナン君がジンの方が上だと言い返すのを観て、コナン君はジンの事を高く評価(宿敵として)していると嬉しくなり、こんな心中だったらいいなと思い書きました。
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