執行人集
映画終了後妄想小話②(コ+風)
「「あ」」
街中で偶然、コナンと風見は出会った。
「こんにちは」
「・・どうも。・・・少し時間良いか?」
「?」
コナンは不思議に思いつつも風見に連れられて公園にやって来た。
ベンチで待つように言われ、風見がどこかへ行ってしまう。
とりあえず言われた通りベンチで座って待っていると風見が戻ってきた。
その手には2つの缶があった。
「ん」
「? えっと・・」
「君にはいろいろ世話になったからそのお礼だ。遅くなってしまったが」
「(そういう事か。)ありがとう」
渡されたのはオレンジジュース。
あの事件から数日経ってる。きっとあの後いろいろと大変だったのだろうと思う一方風見の律儀な対応に風見のイメージが変わった瞬間だった。
風見はコナンの隣に座り、もう1つの缶(コーヒー)を開けて飲む。
コナンもせっかくだからと渡されたオレンジジュースを飲む事に。
すると風見が話し掛けてきた。
「・・・君に聞きたい事があるんだが」
「何?」
「降谷さん・・・あの後病院に行ったり夜遅くまで始末書を書いたりしていたのだがすぐに潜入捜査・・・というか君が居候させて貰ってる事務所の下の喫茶店に働き始めたのだが調子はどうだ?」
「あー・・・あんなに早く安室さんを見た時は僕もビックリしたよι
んー・・・僕が見ている限りじゃ疲れてる様子は無かったよ。見てないところは分からないけど」
「ハァ~・・・あの人は仕事の鬼だからなぁ。今回の事だって我々よりもあの人が1番動いているというのに・・・そのうち本当に倒れやしないか・・・」
安室の体調管理に頭を抱えて心配する風見。
「風見刑事、よっぽど安室さんの事が心配なんだね」
「まぁな。あの人はすごい人だが部下としては心配だ」
「尊敬してるんだね」
「あぁ」
「僕のスマホに監視アプリ入れたの風見刑事だよね?」
「あぁ。・・・・Σ!!」
思わず答えてしまった質問内容にしまったと言った表情でバッとコナンに振り向く。
コナンは悪戯が成功したような笑みを浮かべていた。
「やっぱり」
「あ、ちょ、」
「大丈夫だよ。もうあのアプリは消したし、安室さんに風見刑事が自白したなんて言わないから」
「そ、そうか・・・」
ホッとするもののどこか不安になってしまうのは気のせいだろうか。
「・・ちなみに降谷さん、喫茶店ではどんな感じなんだ?」
「どんなって?」
「喫茶店のアルバイトとして溶け込めているのかと言う事だ」
「(そういう事か。)うん。女性のお客さんにすごい人気だって同じ店員さんが言ってたし、自主的にハムサンドやケーキを作ったりして馴染んでるよ」
「ΣΣブッ!!?」
女性にモテてると言うのは何となく分かってたのだろうさほど驚きはしなかったものの、ご飯ものを、特に自分からケーキを作ってると聞いた瞬間思わず飲んでたコーヒーを吹き出してしまった。
「ゲホッゲホッ、ゲホッ!」
「大丈夫?」
「スマナイ。その、イメージが・・・」
「あー、うん。言いたい事は分かったよ。あっ。じゃあさ、風見刑事今度ポアロに来てみたら?お客さんとして」
「!・・・いや、なんか追い出されそうな・・・」
「さすがにそこまでは・・・じゃあさ、僕も一緒についてってあげるよ。そうすれば安室さんも追い出したりはしないよ」
「いや、それは・・・」
「(あーもう)」
言い淀む風見に痺れを切らしたコナンが、風見の手を掴むとその小指に自分の小指を絡めた。
「!? 何を・・」
「はい約束。破ったら針千本飲んでもらうよ。じゃあ僕行くね。バイバーイ!」
強引だが約束を取り付け、風見が反論してくる前にコナンはその場から立ち去った。
残された風見は捕まれた手をジッと見て、ベンチの背凭れに体を預ける。
「まったく。恐ろしい子だ」
いろんな意味で。
その小さな声は風にかき消された。
終わり
後書き
コナン君と風見刑事の世間話?がここまで長くなるとは・・。
書きたいところ(コナン君の誘導尋問に引っ掛かるところ・安室さんがケーキ作りしてると知って思わず吹き出すところ)は書けてこれはこれで良かったですけど。
そしてこの後、約束通り喫茶ポアロにやって来たコナン君と風見刑事。
コナン君にはニコニコ、風見刑事には睨む安室さん。風見刑事は安室さんが作ったハムサンドとケーキを食べる事が出来るのか?さぁどうなる。(※続きません)
ここまで読んで頂きありがとうございました。
「「あ」」
街中で偶然、コナンと風見は出会った。
「こんにちは」
「・・どうも。・・・少し時間良いか?」
「?」
コナンは不思議に思いつつも風見に連れられて公園にやって来た。
ベンチで待つように言われ、風見がどこかへ行ってしまう。
とりあえず言われた通りベンチで座って待っていると風見が戻ってきた。
その手には2つの缶があった。
「ん」
「? えっと・・」
「君にはいろいろ世話になったからそのお礼だ。遅くなってしまったが」
「(そういう事か。)ありがとう」
渡されたのはオレンジジュース。
あの事件から数日経ってる。きっとあの後いろいろと大変だったのだろうと思う一方風見の律儀な対応に風見のイメージが変わった瞬間だった。
風見はコナンの隣に座り、もう1つの缶(コーヒー)を開けて飲む。
コナンもせっかくだからと渡されたオレンジジュースを飲む事に。
すると風見が話し掛けてきた。
「・・・君に聞きたい事があるんだが」
「何?」
「降谷さん・・・あの後病院に行ったり夜遅くまで始末書を書いたりしていたのだがすぐに潜入捜査・・・というか君が居候させて貰ってる事務所の下の喫茶店に働き始めたのだが調子はどうだ?」
「あー・・・あんなに早く安室さんを見た時は僕もビックリしたよι
んー・・・僕が見ている限りじゃ疲れてる様子は無かったよ。見てないところは分からないけど」
「ハァ~・・・あの人は仕事の鬼だからなぁ。今回の事だって我々よりもあの人が1番動いているというのに・・・そのうち本当に倒れやしないか・・・」
安室の体調管理に頭を抱えて心配する風見。
「風見刑事、よっぽど安室さんの事が心配なんだね」
「まぁな。あの人はすごい人だが部下としては心配だ」
「尊敬してるんだね」
「あぁ」
「僕のスマホに監視アプリ入れたの風見刑事だよね?」
「あぁ。・・・・Σ!!」
思わず答えてしまった質問内容にしまったと言った表情でバッとコナンに振り向く。
コナンは悪戯が成功したような笑みを浮かべていた。
「やっぱり」
「あ、ちょ、」
「大丈夫だよ。もうあのアプリは消したし、安室さんに風見刑事が自白したなんて言わないから」
「そ、そうか・・・」
ホッとするもののどこか不安になってしまうのは気のせいだろうか。
「・・ちなみに降谷さん、喫茶店ではどんな感じなんだ?」
「どんなって?」
「喫茶店のアルバイトとして溶け込めているのかと言う事だ」
「(そういう事か。)うん。女性のお客さんにすごい人気だって同じ店員さんが言ってたし、自主的にハムサンドやケーキを作ったりして馴染んでるよ」
「ΣΣブッ!!?」
女性にモテてると言うのは何となく分かってたのだろうさほど驚きはしなかったものの、ご飯ものを、特に自分からケーキを作ってると聞いた瞬間思わず飲んでたコーヒーを吹き出してしまった。
「ゲホッゲホッ、ゲホッ!」
「大丈夫?」
「スマナイ。その、イメージが・・・」
「あー、うん。言いたい事は分かったよ。あっ。じゃあさ、風見刑事今度ポアロに来てみたら?お客さんとして」
「!・・・いや、なんか追い出されそうな・・・」
「さすがにそこまでは・・・じゃあさ、僕も一緒についてってあげるよ。そうすれば安室さんも追い出したりはしないよ」
「いや、それは・・・」
「(あーもう)」
言い淀む風見に痺れを切らしたコナンが、風見の手を掴むとその小指に自分の小指を絡めた。
「!? 何を・・」
「はい約束。破ったら針千本飲んでもらうよ。じゃあ僕行くね。バイバーイ!」
強引だが約束を取り付け、風見が反論してくる前にコナンはその場から立ち去った。
残された風見は捕まれた手をジッと見て、ベンチの背凭れに体を預ける。
「まったく。恐ろしい子だ」
いろんな意味で。
その小さな声は風にかき消された。
終わり
後書き
コナン君と風見刑事の世間話?がここまで長くなるとは・・。
書きたいところ(コナン君の誘導尋問に引っ掛かるところ・安室さんがケーキ作りしてると知って思わず吹き出すところ)は書けてこれはこれで良かったですけど。
そしてこの後、約束通り喫茶ポアロにやって来たコナン君と風見刑事。
コナン君にはニコニコ、風見刑事には睨む安室さん。風見刑事は安室さんが作ったハムサンドとケーキを食べる事が出来るのか?さぁどうなる。(※続きません)
ここまで読んで頂きありがとうございました。