ナイトメア集
映画終了後妄想小話(安コ)
黒ずくめとの対決から数日が経ったある日。
擦り傷がすっかり消えたコナンは学校帰りポアロの前を通る。
ふと店の中を見ると、ある人物を見つけ思わず店内に入る。
「いらっしゃいませ」
「安室さん!」
「コナン君!」
共に黒ずくめを追い払い巨大観覧車を止めた安室だ。
「ポアロに復帰出来るようになったんだね」
「ああ」
「組織の方は大丈夫?」
「何とかね。ノックと疑われて殺されそうになったけど、キュラソーから無実だというメールが届いてね、何とか首の皮が繋がったよ」
「よかった・・・」
安室が無事という事は水無も無事だと覚ったコナンは安堵の表情を浮かべる。
安室はしゃがんでコナンと視線を合わせる。
「けど、その時のキュラソーはメールを打てそうな電子機器は持ってなかった・・・。そうなると考えられるのは別の人物がキュラソーのスマホで上にメールを送った事になる。
僕にはそれが出来る人物はキミしか思い付かないんだ、コナン君」
安室の推理に一瞬コナンは固まってしまうが、すぐに無邪気に笑った。
「なんの事?ボク子供だからわからないよ?」
あくまでとぼけるコナンに、安室はこれ以上追求する事をやめた。
「・・・そうか・・・。でも君のおかげて多くの犠牲者を出さずに済んだ。礼を言わせてくれ。ありがとう」
「そ、そんなこと無いよ。あの時は安室さんがいてくれたし、赤井さんもいてくれて、それに・・・」
コナンの脳裏にキュラソーが浮かぶ。
クレーン車を操縦して観覧車を止め、多くの犠牲者を出さずに済んだのはキュラソーのお陰だと、知っているからだ。
安室もその事に気づいたのは部下からキュラソーの死亡を聞かされた時。
きっとこの少年は彼女の死にやりきれない思いを抱いているのだと安室はそう思った。
コナンが言葉を紡ぐ前に、これ以上辛い表情をさせないようにと、気を反らせようと話題を変える。
安室はコナンの両脇に手を入れて軽々と持ち上げた。
「わっ!?」
「コナン君、お腹空いてないかい?何か食べたい物があるなら遠慮しなくていいから言ってごらん。奢るから」
安室が自分に気を使っているのだと覚ったコナンは、その言葉に甘える事にした。
「じゃあ僕、安室さんのサンドイッチが食べたいな。安室さんのハムサンド」
「・・そんなのでいいのかい?ケーキとかパフェとか」
「うんっ!ボク、安室さんが作るハムサンドの方がいい!」
「そうかい?じゃあコナン君の為にうんと美味しいハムサンドを作ってあげるよ」
「わーい!」
コナンをカウンターの椅子に座らせ自分は厨房に入り取りかかる。
いつもの日常に、コナンは小さな笑みを浮かべて安室の手際を見ていた。
「そのサンドイッチ、赤井さんにも食べさせたいなー。きっと美味しいって言ってくれるよ」
「・・・コナン君、あまり僕の前であの男の名前を出さないでくれないかな?それと、あの男に僕のサンドイッチを出すつもりはない」
「は、はぁい・・・。 (あれ?なんか、怒ってる?何で?)」
終わり
後書き
安室さんが無事にポアロに復帰出来た話です。
コナン君に感謝の気持ちを伝えてたらなーと思って。
コナン君の口から赤井さんの名前が出た事に嫉妬する安室さん可愛い筈。←
黒ずくめとの対決から数日が経ったある日。
擦り傷がすっかり消えたコナンは学校帰りポアロの前を通る。
ふと店の中を見ると、ある人物を見つけ思わず店内に入る。
「いらっしゃいませ」
「安室さん!」
「コナン君!」
共に黒ずくめを追い払い巨大観覧車を止めた安室だ。
「ポアロに復帰出来るようになったんだね」
「ああ」
「組織の方は大丈夫?」
「何とかね。ノックと疑われて殺されそうになったけど、キュラソーから無実だというメールが届いてね、何とか首の皮が繋がったよ」
「よかった・・・」
安室が無事という事は水無も無事だと覚ったコナンは安堵の表情を浮かべる。
安室はしゃがんでコナンと視線を合わせる。
「けど、その時のキュラソーはメールを打てそうな電子機器は持ってなかった・・・。そうなると考えられるのは別の人物がキュラソーのスマホで上にメールを送った事になる。
僕にはそれが出来る人物はキミしか思い付かないんだ、コナン君」
安室の推理に一瞬コナンは固まってしまうが、すぐに無邪気に笑った。
「なんの事?ボク子供だからわからないよ?」
あくまでとぼけるコナンに、安室はこれ以上追求する事をやめた。
「・・・そうか・・・。でも君のおかげて多くの犠牲者を出さずに済んだ。礼を言わせてくれ。ありがとう」
「そ、そんなこと無いよ。あの時は安室さんがいてくれたし、赤井さんもいてくれて、それに・・・」
コナンの脳裏にキュラソーが浮かぶ。
クレーン車を操縦して観覧車を止め、多くの犠牲者を出さずに済んだのはキュラソーのお陰だと、知っているからだ。
安室もその事に気づいたのは部下からキュラソーの死亡を聞かされた時。
きっとこの少年は彼女の死にやりきれない思いを抱いているのだと安室はそう思った。
コナンが言葉を紡ぐ前に、これ以上辛い表情をさせないようにと、気を反らせようと話題を変える。
安室はコナンの両脇に手を入れて軽々と持ち上げた。
「わっ!?」
「コナン君、お腹空いてないかい?何か食べたい物があるなら遠慮しなくていいから言ってごらん。奢るから」
安室が自分に気を使っているのだと覚ったコナンは、その言葉に甘える事にした。
「じゃあ僕、安室さんのサンドイッチが食べたいな。安室さんのハムサンド」
「・・そんなのでいいのかい?ケーキとかパフェとか」
「うんっ!ボク、安室さんが作るハムサンドの方がいい!」
「そうかい?じゃあコナン君の為にうんと美味しいハムサンドを作ってあげるよ」
「わーい!」
コナンをカウンターの椅子に座らせ自分は厨房に入り取りかかる。
いつもの日常に、コナンは小さな笑みを浮かべて安室の手際を見ていた。
「そのサンドイッチ、赤井さんにも食べさせたいなー。きっと美味しいって言ってくれるよ」
「・・・コナン君、あまり僕の前であの男の名前を出さないでくれないかな?それと、あの男に僕のサンドイッチを出すつもりはない」
「は、はぁい・・・。 (あれ?なんか、怒ってる?何で?)」
終わり
後書き
安室さんが無事にポアロに復帰出来た話です。
コナン君に感謝の気持ちを伝えてたらなーと思って。
コナン君の口から赤井さんの名前が出た事に嫉妬する安室さん可愛い筈。←