ナイトメア集
予告妄想小話(ジンコ)
「(マズイ!)」
組織の計画に気付いたコナン。
何とかしようと組織が所有する大型機体に飛び移る事は出来たが扉はどこも閉まっていて、さらに地上や建物からどんどん離されていく。
今は欄干に掴まっているがこのままだと力尽きてしまう。
何かないか。必死に考えていると下部辺りが開いた。そんな気がした。
このチャンスを逃してはいけない。そう思ったコナンは伸縮サスペンダーを欄干に取り付け、そして下部目掛けて飛び降りた。
開いた扉部分を片手で掴み、サスペンダーを伸縮させて体を浮かせ足を着ける。
体を扉に乗り上げ、上手くいった事に安堵するも、すぐに臨戦態勢を取る。
扉が開いたと言う事はそこに誰かがいると考えていたから。
コナンの予想は当たっていた。だがその人物までは予想だにしなかった。
そこにはライフルを構えたジンがいた。
「(ジン!!)」
「! お前は・・!」
しまった!と焦るが、今さらここで引くわけにもいかない。
コナンはボール射出ベルトに手をかけてボールを出し、キック力増強シューズでジンに目掛けて蹴り、先手を打つ。
しかしボールはジンにではなくライフルに当たり、ジンの手から離れた。
「クソ!」
コナンがもう一度攻撃を仕掛けようとするが、ボールを出す部分を撃たれた。
衝撃で体が後退し、危うく転落しかける。
「面白い物を持ってるじゃねぇか、ガキが」
拳銃を降ろしたジンがこちらに近付くと手を伸ばし、コナンの頭を掴むと乱暴に壁に叩きつけた。
「ぐっ」
苦しむコナン。
しかし追い討ちをかけるようにジンはコナンの腹を容赦無く蹴った。
「ガハッ!ゲホッ、ゲホッ」
背中と腹に受けた衝撃で息が詰まり噎せる。
頭上でジャキッと音が聞こえ、顔を上げる。
ジンが拳銃を構えていた。
「本来なら殺してやるところだが、お前の度胸と行動力に免じてチャンスをやろう」
「・・・?」
「今すぐここで死ぬか、俺達と共に来るか、
どちらか好きな方を選べ」
「―――ッ!」
突然突き付けられた思いもよらぬ選択肢に、コナンの思考が停止しかける。
だがすぐにジンを睨み、返した。
「死ぬつもりはねーし、お前らの仲間になるつもりもねーよ」
挑発的に光る瞳と返答に今度はジンが目を見開く。
しかし面白げな笑みを浮かべる。
「そうか・・・じゃあ」
そして
「さよならだ」
ドン
「ッ!」
銃弾はコナンの横を撃ち抜いた。
そちらに気を取られたコナンを見逃さず、ジンは距離を詰めコナンの腹を思いっきり殴った。
「ガッ! (ク、ソ・・!)」
気を失うまで、コナンはジンを睨みつけた。
コナンの意識が失ったのを確認するとジンは片手でコナンを抱き上げる。
最後まで絶対に思い通りになるものかと言いたげな表情を思い出すと、クッと笑った。
それは面白い物を拾った、そんな笑みだった。
「気に入った。今からお前は俺のものだ。
さぁ、黒に染まれ」
終わり
後書き
ジンコと思わせるシーンが無かったので、特報の最後のシーンを勝手に捏造 りました。
コナン君の後にオスプレイ(でいいのかな?)が流れたのでオスプレイにいたという前提で話を書きました。
話を上手く繋げようとしたのですが多少無理矢理感がありますね。目を瞑って下さると助かります。(苦笑)
「(マズイ!)」
組織の計画に気付いたコナン。
何とかしようと組織が所有する大型機体に飛び移る事は出来たが扉はどこも閉まっていて、さらに地上や建物からどんどん離されていく。
今は欄干に掴まっているがこのままだと力尽きてしまう。
何かないか。必死に考えていると下部辺りが開いた。そんな気がした。
このチャンスを逃してはいけない。そう思ったコナンは伸縮サスペンダーを欄干に取り付け、そして下部目掛けて飛び降りた。
開いた扉部分を片手で掴み、サスペンダーを伸縮させて体を浮かせ足を着ける。
体を扉に乗り上げ、上手くいった事に安堵するも、すぐに臨戦態勢を取る。
扉が開いたと言う事はそこに誰かがいると考えていたから。
コナンの予想は当たっていた。だがその人物までは予想だにしなかった。
そこにはライフルを構えたジンがいた。
「(ジン!!)」
「! お前は・・!」
しまった!と焦るが、今さらここで引くわけにもいかない。
コナンはボール射出ベルトに手をかけてボールを出し、キック力増強シューズでジンに目掛けて蹴り、先手を打つ。
しかしボールはジンにではなくライフルに当たり、ジンの手から離れた。
「クソ!」
コナンがもう一度攻撃を仕掛けようとするが、ボールを出す部分を撃たれた。
衝撃で体が後退し、危うく転落しかける。
「面白い物を持ってるじゃねぇか、ガキが」
拳銃を降ろしたジンがこちらに近付くと手を伸ばし、コナンの頭を掴むと乱暴に壁に叩きつけた。
「ぐっ」
苦しむコナン。
しかし追い討ちをかけるようにジンはコナンの腹を容赦無く蹴った。
「ガハッ!ゲホッ、ゲホッ」
背中と腹に受けた衝撃で息が詰まり噎せる。
頭上でジャキッと音が聞こえ、顔を上げる。
ジンが拳銃を構えていた。
「本来なら殺してやるところだが、お前の度胸と行動力に免じてチャンスをやろう」
「・・・?」
「今すぐここで死ぬか、俺達と共に来るか、
どちらか好きな方を選べ」
「―――ッ!」
突然突き付けられた思いもよらぬ選択肢に、コナンの思考が停止しかける。
だがすぐにジンを睨み、返した。
「死ぬつもりはねーし、お前らの仲間になるつもりもねーよ」
挑発的に光る瞳と返答に今度はジンが目を見開く。
しかし面白げな笑みを浮かべる。
「そうか・・・じゃあ」
そして
「さよならだ」
ドン
「ッ!」
銃弾はコナンの横を撃ち抜いた。
そちらに気を取られたコナンを見逃さず、ジンは距離を詰めコナンの腹を思いっきり殴った。
「ガッ! (ク、ソ・・!)」
気を失うまで、コナンはジンを睨みつけた。
コナンの意識が失ったのを確認するとジンは片手でコナンを抱き上げる。
最後まで絶対に思い通りになるものかと言いたげな表情を思い出すと、クッと笑った。
それは面白い物を拾った、そんな笑みだった。
「気に入った。今からお前は俺のものだ。
さぁ、黒に染まれ」
終わり
後書き
ジンコと思わせるシーンが無かったので、特報の最後のシーンを勝手に
コナン君の後にオスプレイ(でいいのかな?)が流れたのでオスプレイにいたという前提で話を書きました。
話を上手く繋げようとしたのですが多少無理矢理感がありますね。目を瞑って下さると助かります。(苦笑)