妄想小話集

◎ポスター「黒鉄の魚影」より




「ジン」

「なんだ?ついに俺のカッコよさに気付いたか?」

「全然」

「何故だ!?」

「むしろコッチが何でだよ。じゃなくて、「黒鉄の魚影」の本ポスタービジュアルでお前手を差し伸べてるだろ。誰に差し伸べてんだ?」

「気になるか?(ニヤリ)」

「ま、まぁ・・・。(やっぱ灰原になのか?)」

「お前だ」

「え?オレ?」

「とぼけるな。お前もわかってて俺の手に自分の手を重ねたんだろ」

「いやアレは偶然重なってそう見えてしまっただけで・・・」

「照れるな」

「照れてねえ!つか、さり気なく手を握るな!」

「小さい手だな」

「(誰のせいだ!)」

「まっ、俺はまったく気にしないがな」

チュッ

「Σちょっ!!?手にキスするな!」

「手じゃねぇ、手首だ。お前ならこの意味がわかるよな?」

「さ、さあ・・?」

「目をそらすな」

「イテテテ!やめろ!」

「答えねぇなら顔の至る所にキスするぞ」

「やめろ!!てか、話脱線してない!?」



終わり




後書き


「黒鉄の魚影」の本ポスタービジュアルでジンの差し伸べた手とコナン君の手が重なってるように見えて思いついた小話です。

目をそらすコナン君をジンが自分の方に向けようと片手でコナン君の両頬を挟んでいたためコナン君は痛がってました。
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