妄想小話集

☆アニメ「連れ去られたコナン」より




〔TAKE1〕


宝石強盗犯の1人鷹取に連れ去られたコナン。

手と口をガムテープで塞がれタオルで目隠しされる。

車で移動される中どこに連れて行かれるんだと焦りと疑問が生じてくる。

鷹取がスピードを落とし、だが次の瞬間、


ギャァァ ドゴッ

「Σ!!? んん!? (何だ?今何かとぶつかったぞ!?)」

「コナン君無事か!?」

「Σんんーっ!? (安室さん!?え?何で?この話に安室さん出てないよね?)」


突然鷹取が運転する車の前に白のRX-7が割り込み、その車は車体を横にしてわざとぶつけさせた。

出てきた安室にコナンは驚く。


「君が誘拐されたと聞いてじっと出来る筈ないじゃないか!!大丈夫!ソイツは僕がやっつけるよ!」

「(気持ちは嬉しいけどそれだと話が変わっちゃうから!!と言うかどこでその情報を得たの?)」

「警視庁には風見がいるからな!調べさせたさ!」

「(Σ何でオレの考えてる事通じてるの!?そしてこんな事で風見刑事コキ使わないであげて!)」


突然出てきた車と安室に鷹取は混乱し呆然としてしまう。

鷹取の運転する車を変えて撮り直しとなったのはその1時間後。(安室の車は自腹で修理に出された)




〔TAKE2〕


拘束され車で走らされるコナン。

突然鷹取が車のスピードを落とした事で疑問が生じる。


「もう一度降りてみるか?ボウズ。運が良けりゃ助かるかもな」


そんな鷹取の言葉が聞こえたと思ったら、次の瞬間鷹取が自分に向けて手を伸ばしてるのが見えた。

いや、押された感触があったから、鷹取が自分を押したのだと気付く。

車外に放り出され、視界が鷹取から空へ移る。

一瞬頭が真っ白に・・・


キキーッ


聞こえたブレーキ音に目だけ動かせば、赤いマスタングと、運転席のドアを開きそこから見慣れた人物が腕を伸ばしてるのが見えた。

その腕に抱えられ、見上げれば真剣な表情の赤井がそこにいた。


「怪我はないか?ボウヤ」


下手したら死ぬかもしれなかったあの状況を助けてくれた赤井に思わずときめいてしまうコナン。

しかしハッと我に返り、項垂れる。


「だから話が変わっちゃうってばーーー!」


もう一度撮り直す事となったが、今度は黒のポルシェが乱入した事によりNG。OKが出たのはその次のTAKEとなった。



終わり




後書き


この回の放送に安室さんか赤井さんが出てこないかなと切に願ったのですが出なかった・・・。だけどきっと影で救出に向かっていたに違いないと信じてます!
でもこの2人が助けに来たら話変わっちゃうか。

子供でも殺すと言いつつスピードを落とし尚且つ中央分離帯へ放った鷹取イイ人。(宝石強盗した人がイイ人かどうかは別ですけど)
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