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逃ゲテ。見ツケテ。



「もぅ、もういい・・・もういいょ・・・」


涙声で懇願するコナン。

だが懇願しているのはコナンなのか、それともコナンに取り憑いてる女の子なのかわからない。

今すぐ気絶してる男にトドメを刺したかったが、コナンとその女の子に免じてやめた。

するとバタバタと足音がこちらに近付いて来るのが聞こえる。


「ジン!!撃ったのか!?まさか・・・」

「・・・トドメは刺してない」

「お前がか?どういう風の吹き回しだ?」


ジンは静かに顔を下に向け、安室と赤井も連られるようにジンの視線の先を見て察した。

そして同時にイラッとした。


「「(何でジンなんだ・・!!?)」」


コナンがジンにしがみついてる事に安室も赤井も納得がいかない。

暫くして、コナンが斜め下に指をさした。


「ん?どうしたんだいコナン君?あの辺りに何かあるのか?」

「・・・違う」


コナンは女の子が何を伝えようとしているのかわかった。

コナンはジンから離れると部屋から出て階段を降り、居間に着くと庭に通じる窓に近付く。

カーテンがしてあるが開ける。

庭には、女が地面に膝をついて手で地面を掘っている。

掘っている場所は以前コナンが土の色が違うと気になっていた場所。

コナンは窓を開け、同時に女が顔を上げてコナン達に振り向く。

その目には悲しみが含まれていて、女が掘った場所には小さい女の子の頭が・・・




「ありがとう」


「っ!」


微かだけど、たしかにコナンの頭の中に響き、そして自分の体から何かがスゥっと抜けたのを感じた。




数十分後、安室が呼んだ警察が到着した。

女の子の死体を掘り起こし、さらに男の部屋のベッドに残ってた女の子の毛髪やドアノブに付着していた女の子の指紋が証拠となり男は逮捕された。

男は女の子を自分のものにしようと下校の時を狙い誘拐。しかし女の子がなかなか自分のものにならず、反抗ばかりするので首を絞めて殺したと自白した。

息子の犯罪を黙認していたことから母親も共犯で逮捕された。

ちなみにジンと赤井は警察が到着する前にその場から去って行った。

成り行きでコナンと安室と共に残っていた女は、もうコナンに何も取り憑いてない事を教え、一応お守りをコナンに渡すと帰った。



1週間後―――


アレから何事もなく、いつもどおりの日常を送れるようになったコナン。

学校から帰路に着くと、探偵事務所に通じる階段の下にあの女が立っていた。

制服を着ていることから彼女も学校が終わってそのままここまで来たというところだろう。


「あー良かった、会えて」

「お姉さん・・・どうして?」

「なーんかキミ、どこかで見た事あるなーと思って、キッドキラーのコナン君だと思い出して、調べたら毛利小五郎の元で助手をやってるって知って、それで会えるかなー?と思って来たの」

「ボクに会いに?」

「そう。あれからどう?変わった事はない?」

「うん。何も無いよ」

「それは良かった。それで、今度の土曜が日曜、空いてる?」

「え?」

「実はキミに会いたいって人達がいるの。会ってくれる?」


女のお願いにコナンは了承した。

いろいろ助けてもらったし、とくに用事はないし、気になったから。

女から住所と簡単な地図が描かれたメモを受け取り、土曜日に会う約束をした。




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