モンスター達のハロウィン



「さっきから俺を悪く言っているが、お前達はどうなんだ?」

「どういう事ですか?」

「例えば・・・血を吸うフリをして舌で舐め這わせたり、その包帯でいかがわしい事をしたり」

「「しないですよ/せぇへんわ!!」」

「即答してくる所が怪しいな」

「「(コイツ・・! (怒))」」

「・・あ、あーー!!時間が来ちゃう!安室さん、レモンパイ早く!赤井さんも平次兄ちゃんもお菓子お願いね!」


このままではマズイと覚ったコナンはひとまず全員離れさせようと行動に出た。

コナンは安室の手を取って急かせ、その手に安室が頬を弛みそうになる。


「わかったわかった。そんなに急ぐと危ないよ。
(手ぇちっちゃいなぁ・・・可愛い)」

「あ、ちょぉ待て・・・ボウズー!俺もすぐに菓子用意すっから待っとけやーー!!」

「俺も、作れそうなものを作ろう」


それぞれがお菓子を買ったり作ったりと用意をする。

コナンゾンビの気を惹く為に。


そして時間が経ち、量は少なかったがサイズが大きいとの事でコナンが勝った。




「安室さん、赤井さん、平次兄ちゃん、今日はありがとう」


そして場所は変わり、テーブルの上に安室が作った直径30cmのレモンパイと赤井が作ったカボチャの中をくり抜いたカボチャプリンと服部が買ってきたスナック菓子、ジュースにワインに追加で作ったお菓子等々が置かれていた。


「たいした事じゃないよ」

「にしても多すぎたとちゃうか・・?」

「ボウヤの為ならどうって事ない」

「貴方と同意見なのは癪ですがその通りです」

「(この2人は重症やな・・・・ま、オレもか)」

「アハハハ・・・ (苦笑)
それじゃあ始めようか」

「その前に・・・ボウズ、trick or treat」


ニッと笑って手を差し出す服部。

狼男と吸血鬼が白い目を向けてるが気にしない。


「(服部、お前ソレを言う為にわざわざ来たのか・・・ハァ。) 平次兄ちゃん、はい」


コナンはポケットから飴玉を取り出して服部に渡した。


「アメちゃんかい!またずいぶんと可愛らしいものくれるやないか」

「いらないの?」

「・・・頂きます」


ゾンビなのに蒼くて綺麗なその瞳に見つめられ、貰う事にした。


「それじゃあ本当に始めようか」

「そうだな」


コナンと服部はジュースを、赤井は赤ワインを、安室は白ワインを手に取り掲げる。


「「「「Happy halloween!」」」」




END
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