社内バレンタイン
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本当は作っていたなんて・・・言えない!///
❤社内バレンタイン❤
大手企業ハレルヤコーポレーション。
そこに勤めるカネマールが廊下を歩いていると同僚の名無しが反対側からやって来るのが見えた。
「あっ、名無し」
「カネマールさん。ちょうど良かった。はい、バレンタインチョコ」
「え?俺に!?」
紙袋から包装された四角い箱を取り出し、カネマールに渡す。
中身はお店で買ったチョコだ。
「各部署で女性社員達がチョコを配っているの」
「へぇ・・」
「フフッ、嬉しそうだね」
「そりゃあ、家族以外で貰えたの初めて・・・ぁ」
「え?学生時代貰えなかったの?」
「・・・・・・(ズーン)」
「あっ、ご、ごめんなさい!」
暗くなってしまったカネマールに慌てて謝る。
「でも良かったじゃない。義理とは言えチョコがこうやって手に入ったんだから」
「(∑義理・・・・・・いや分かってたよ。どうせ義理なんだって。だけど・・・ (泣))」
「それに他の人達からももしかしたら貰えるんj「楽しそうに話してるな」
突然聞こえた第三者の声。名無しは後ろを、カネマールは前をバッと見る。
名無しの後ろに社長のハレクラニが立っていた。
「しゃ、社長・・!」
「ハレクラニ様・・!何故こちらに!?」
「社員達が真面目に働いているか視察しにきたのだ。それより・・・キサマら、こんなとこでお喋りとは良い身分だな・・・」
「し、失礼しました!!すぐに自分の持ち場へ戻り全身全霊で仕事してきます!!!」
カネマールが直角のお辞儀をし、猛スピードで来た道を戻っていった。
「で、では私も失礼しm「待て」
名無しもこの場から立ち去ろうとするが、ハレクラニに肩を掴まれ失敗。
「・・な、何でしょうか・・?」
「私に渡すものがあるだろう?」
自信満々と言った顔をするハレクラニ。
なんの事かは分かってる名無しだが、抵抗してみせる。
「・・・社長。社長なら他の女性達から沢山戴いてるのでは?」
「まぁな。社員達だけでなく取引先の奴らまで貰った。だが、」
ハレクラニが名無しの顎を取り、クイッと上に向かせる。
「キサマ以外のものなどいらない。私はキサマのが欲しい」
端正な顔で言うハレクラニに、名無しの顔が赤くなる。
そして観念し、紙袋からチョコを取り出す。
そのチョコにはリボンがされていた。
「分かりました。どうぞ、受け取って下さい。社長が戴いてきたものより質が落ちるかもしれませんけど」
チョコを受け取り、ハレクラニは満足気味に微笑する。
「手作りか?」
「いえ。デパートで買ってきたものです」
「Σは!?何故だ!?」
「な、何故って、それは・・・」
手作りではない事に驚き、思わず問いただす。
すると名無しの顔がまた赤くなり、目をそらして答えた。
「その・・・恥ずかしぃ、から、です・・・/////」
ハレクラニを想いながら作る事、その手作りを渡すのが名無しには恥ずかしいみたいだ。
名無しの初々しさに、つられるようにハレクラニの顔も赤くなる。
「し、失礼します!!!」
いたたまれなくなった名無しは走って、ハレクラニから逃げた。
ハッと我に返ったハレクラニだが、すでに名無しの姿は見えない。
先程の名無しの言動を思い出したのかにやける口元を手で隠した。
そして聞こえないがそっと呟く。
「・・・今夜は覚悟しろよ・・・・#名無し」
END
❤社内バレンタイン❤
大手企業ハレルヤコーポレーション。
そこに勤めるカネマールが廊下を歩いていると同僚の名無しが反対側からやって来るのが見えた。
「あっ、名無し」
「カネマールさん。ちょうど良かった。はい、バレンタインチョコ」
「え?俺に!?」
紙袋から包装された四角い箱を取り出し、カネマールに渡す。
中身はお店で買ったチョコだ。
「各部署で女性社員達がチョコを配っているの」
「へぇ・・」
「フフッ、嬉しそうだね」
「そりゃあ、家族以外で貰えたの初めて・・・ぁ」
「え?学生時代貰えなかったの?」
「・・・・・・(ズーン)」
「あっ、ご、ごめんなさい!」
暗くなってしまったカネマールに慌てて謝る。
「でも良かったじゃない。義理とは言えチョコがこうやって手に入ったんだから」
「(∑義理・・・・・・いや分かってたよ。どうせ義理なんだって。だけど・・・ (泣))」
「それに他の人達からももしかしたら貰えるんj「楽しそうに話してるな」
突然聞こえた第三者の声。名無しは後ろを、カネマールは前をバッと見る。
名無しの後ろに社長のハレクラニが立っていた。
「しゃ、社長・・!」
「ハレクラニ様・・!何故こちらに!?」
「社員達が真面目に働いているか視察しにきたのだ。それより・・・キサマら、こんなとこでお喋りとは良い身分だな・・・」
「し、失礼しました!!すぐに自分の持ち場へ戻り全身全霊で仕事してきます!!!」
カネマールが直角のお辞儀をし、猛スピードで来た道を戻っていった。
「で、では私も失礼しm「待て」
名無しもこの場から立ち去ろうとするが、ハレクラニに肩を掴まれ失敗。
「・・な、何でしょうか・・?」
「私に渡すものがあるだろう?」
自信満々と言った顔をするハレクラニ。
なんの事かは分かってる名無しだが、抵抗してみせる。
「・・・社長。社長なら他の女性達から沢山戴いてるのでは?」
「まぁな。社員達だけでなく取引先の奴らまで貰った。だが、」
ハレクラニが名無しの顎を取り、クイッと上に向かせる。
「キサマ以外のものなどいらない。私はキサマのが欲しい」
端正な顔で言うハレクラニに、名無しの顔が赤くなる。
そして観念し、紙袋からチョコを取り出す。
そのチョコにはリボンがされていた。
「分かりました。どうぞ、受け取って下さい。社長が戴いてきたものより質が落ちるかもしれませんけど」
チョコを受け取り、ハレクラニは満足気味に微笑する。
「手作りか?」
「いえ。デパートで買ってきたものです」
「Σは!?何故だ!?」
「な、何故って、それは・・・」
手作りではない事に驚き、思わず問いただす。
すると名無しの顔がまた赤くなり、目をそらして答えた。
「その・・・恥ずかしぃ、から、です・・・/////」
ハレクラニを想いながら作る事、その手作りを渡すのが名無しには恥ずかしいみたいだ。
名無しの初々しさに、つられるようにハレクラニの顔も赤くなる。
「し、失礼します!!!」
いたたまれなくなった名無しは走って、ハレクラニから逃げた。
ハッと我に返ったハレクラニだが、すでに名無しの姿は見えない。
先程の名無しの言動を思い出したのかにやける口元を手で隠した。
そして聞こえないがそっと呟く。
「・・・今夜は覚悟しろよ・・・・#名無し」
END