出会いがきっかけ
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控え室に戻り、着替えながらビュティが話し掛けてきた。
「それにしても、廉瓜さんって本当スゴいね。歌もそうなんだけど、こう、手を握られた時や励ましてくれた時なんて緊張が無くなったんだもん・・・」
『あれはね、一種のおまじないみたいなものだよ。
あたしも初めて人前で歌う時すごい緊張しちゃって、そしたら廉瓜がああやって緊張を解かしてくれたの・・・。
それからは歌う前にああして貰っているんだ』
「・・・羨ましいな・・・」
『え?』
「・・・ううん。何でもない」
そこへノックが入り、スズと廉瓜が入ってきた。
「2人共お疲れ様!打ち上げに行きましょって廉瓜さんが」
『奢ってくれるの!?』
【・・・今回だけな】
『やった!』
喜ぶ華蓮の頭をひと撫でするとビュティに近付き、同じようにひと撫でする。
「Σっ////!!!」
【お前も、お疲れ。うまく歌えてたぞ】
廉瓜の言動にビュティは感激のあまり泣きそうな顔になった。
何故泣くのか分からず驚く廉瓜を華蓮が咎める。
『ちょっと!!何ビュティちゃんを泣かそうとしてるのよ!?』
【・・いや、俺は何もやってない・・・】
ワーワー騒ぐ2人をよそにスズがビュティに近付く。
ビュティの顔は真っ赤っかで、心臓の音が緊張のとは別にうるさく鳴っているのを感じる。
「・・・ビュティ・・・・アナタまさか・・・」
「Σぅえ/////!?な、何ですか!?何の事ですか/////!?」
とぼけるつもりのようだが、真っ赤な顔で何を言っても効き目がない。
スズはそっと息を吐き、一応釘は刺しておく。
「いい?アナタの気持ちは分からなくはないけど、今はそっと胸の中にしまっておきなさい。いいわね?」
「・・・はぃ・・・」
控え室を出ていく時、ビュティはそっと廉瓜を見つめる。
「(今はこの思いを伝えることが出来ないけど・・・いつか・・・!)」
『ビュティちゃーん!早くー!』
「うん!」
その後、華蓮とビュティの歌は大ヒットとなった。
終わり