食べ過ぎ注意
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「・・・おい」
「はいっ」
「チョコに何か入れてたか?」
「い、いえ!!ただチョコに少々強めのブランデーを入れただけです!」
「入れてるじゃねーか!!」
「それを全部食ったってことは・・・コイツ酔っ払ってんのか?」
「バカ言うなねんちゃく。オレは酔ってねー・・・」
「そのセリフ、酔っぱらいが言うセリフだぞ」
ハレクラニのツッコミに否定しようとリオはそちらに顔を向ける。
しかし目の端にOVERを捉えるとそちらに意識を向けた。
「OVER・・・」
「な、なんだ・・?」
「相変わらずキレーな殺意を持ってんな」
「Σはあ!!??」
ふにゃりと笑ってみせるリオにOVERが驚愕する。
リオは席から立ち上がり、OVERに近付く。
「その、人を斬りたいというお前のその心、逆に素直でキレーだぞ」
「お、おい、」
「顔もそれなりに整っていて、オレOVERのこと気に入ってんだー」
「Σ―――!!!/////」
「だから」
片膝をOVERの足の間に乗り上げ、顔を両手で挟んで見つめる。
酔ってるせいか目が潤んでるリオにOVERは目を逸らす事が出来ず、顔が熱くなって心臓がバクバクうるさく鳴ってる。
まさかの出来事に周りは自分もドキドキしだす者もおれば興味津々で見る者もいる。
だが
「オレの女になれよ。可愛がってやるぜ」
この告白でOVERの頭はウソみたいに冷静になった。
顔の熱も沸騰するぐらい熱かった筈なのに今は平常の体温へと戻った。いや、それ以下に下がったと言ってもいい。
そしてふつふつと怒りが沸いてきた。
「(このガキ・・・酔っていても自分は抱く側だと思い込んでんのか・・・!てかコイツの目はどうすればオレが女に見えんだ!?)
この・・・クソガキがーー!!!💢」
ドゴ!
「ごばぁ!!」
OVERはリオのお腹を殴った。
殴られたリオはOVERから離れ、崩れ落ち、気絶した。
「ハァ・・ハァ・・・・・チッ!オレは帰らせてもらうぞ!!」
OVERはズンズンと足音を荒立てながら扉に歩み、思いっきり扉を閉めて出て行ってしまって。
「私も(ハレルヤランドの)仕事が残ってるのでこの辺で失礼する」
「じゃあオレ様も帰らせてもらうぜ。あーおもしれーもんが見れた」
続いてハレクラニとねんちゃくが部屋から出て行ってしまった。
「よ、4世様、いかがいたしましょうか?」
「・・・こんな状態で会議が出来るわけがないだろう。解散だ!また連絡する!!
オクトパスカル!今後会議前に余計な物を置いておくな!!いいな?」
「は、はいっ!」
こうしてこの日の会議は中止となった。
OVERの怒りは城に帰ってからも収まらず、自室に入るなりドカリと腰を下ろす。
「ったくあのガキ!!ふざけたことばかり言いやがって!!」
思い出すのは先程のリオの言動。
だが同時にリオに両頬を包まれた際に感じたぬくもりも思い出す。
思わず自分の手を上げて触れられた所に重ね、自分だけに見せた笑顔と自分だけを見つめる瞳も思い出し、OVERの顔が再び熱くなった。
「・・な、に、思い出してんだオレはーー!!!////」
床を殴り、しかしそれで熱が引く事はない。
「クソ・・あのガキ・・・あんまし煽るんじゃねーよ・・・////」
その頃リオは・・・
「うぅぅ・・・・・頭と腹がイテェ・・・」
二日酔いとOVERに殴られた痛みに暫くその場から動けずにいた。
終わり