見て見られて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目が離せねぇ・・。
◇見て見られて◇
マルハーゲ帝国が主催するパーティ。
そこにはマルハーゲ帝国の幹部達や実力者達はもちろん、各界の財閥や王族達が出席されていた。
そこにマルハーゲ四天王のOVERの妹、レイもいた。
が、客としてではなく、ウェイターとして。
もっと正確に言えば、レイが自営する万事屋の仕事としてこのパーティにやって来た。
空いたグラスや皿を器用に幾つも乗せて下げたり、料理や飲み物を運んだりとうまく回していた。
仕事は順調、パーティの進行も順調、報酬もそれなりに貰えるので万々歳。
なのに、レイの機嫌が悪い。
その原因は、視界にチラチラと入ってる兄のOVERにあった。
さすがにいつもの格好でパーティに参加させるわけにもいかず、正装での参加だ。
さらに眉間に皺を寄せないようにと(レイに)言われてる為その表情は幾分か柔らかく見える。
そのせいか、彼の周りに綺麗に着飾ってる女性達が集まっていた。
その様子に、レイはイライラしていた。
そんな彼女に同じく正装姿のねんちゃくが近付いてきた。
「いつもはおっかなくて近寄ろーとしねー奴に、服と眉間の皺取っただけであんなに女が群がるもんなんだな」
「・・・・・何か用か?ねんちゃく」
「イラついてんなー。ウェイターがそんなカリカリすんなよ」
「うるせぇあっち行け髪にテープ巻き込まれろ」
「いつもより口悪いな」
「ったく何で兄のモテ現場を見なきゃいけねぇんだよ?なんか気まずいわ」
「まぁ確かにな。(苦笑)
だったらお前も客としてパーティに参加すれば良かったじゃねぇか」
「あんな動きにくい格好して笑顔振り撒きたくねぇし、そもそも俺はマルハーゲとは何の関係も無いんで。じゃあな。ハメ外しすぎるなよ」
「あ、女の1人がOVERに抱き付いた」
「Σ―――!?」
レイがねんちゃくから離れて仕事に戻ろうとする。
が、ねんちゃくのその言葉に驚きOVERに再び視線を向ける。
ねんちゃくの言った通り、おそらく帝国が招待したであろう女性客の1人がOVERの腕にしがみついていた。
さらに言えば女は自分の胸を押し付けている。
さらにさらに言えば、OVERが嫌がってるように見えない。
いつもならそんな事されれば腕を振り上げて離れさせ大鋏を突きつけるのに、それさえもしない。
そんな兄にレイの苛立ちはますます増していく。
禍々しいオーラを出すレイに、周りにいた客だけでなくねんちゃくさえも思わずビクッとする。
レイはねんちゃくや客の事など気にせず、飲み物を持ったままOVER達の元へ向かった。
客の間に入り込み、OVERに抱き付いてる女を引き剥がした。
「お客様、こちらの四天王様は三度の飯より血を見るのが大好きなお方です。あまりしつこくしてますと斬られますよ」
作り笑いを浮かべて言えば、その女性客だけでなく周りの客達の顔がサァッと青くなっていく。
.
◇見て見られて◇
マルハーゲ帝国が主催するパーティ。
そこにはマルハーゲ帝国の幹部達や実力者達はもちろん、各界の財閥や王族達が出席されていた。
そこにマルハーゲ四天王のOVERの妹、レイもいた。
が、客としてではなく、ウェイターとして。
もっと正確に言えば、レイが自営する万事屋の仕事としてこのパーティにやって来た。
空いたグラスや皿を器用に幾つも乗せて下げたり、料理や飲み物を運んだりとうまく回していた。
仕事は順調、パーティの進行も順調、報酬もそれなりに貰えるので万々歳。
なのに、レイの機嫌が悪い。
その原因は、視界にチラチラと入ってる兄のOVERにあった。
さすがにいつもの格好でパーティに参加させるわけにもいかず、正装での参加だ。
さらに眉間に皺を寄せないようにと(レイに)言われてる為その表情は幾分か柔らかく見える。
そのせいか、彼の周りに綺麗に着飾ってる女性達が集まっていた。
その様子に、レイはイライラしていた。
そんな彼女に同じく正装姿のねんちゃくが近付いてきた。
「いつもはおっかなくて近寄ろーとしねー奴に、服と眉間の皺取っただけであんなに女が群がるもんなんだな」
「・・・・・何か用か?ねんちゃく」
「イラついてんなー。ウェイターがそんなカリカリすんなよ」
「うるせぇあっち行け髪にテープ巻き込まれろ」
「いつもより口悪いな」
「ったく何で兄のモテ現場を見なきゃいけねぇんだよ?なんか気まずいわ」
「まぁ確かにな。(苦笑)
だったらお前も客としてパーティに参加すれば良かったじゃねぇか」
「あんな動きにくい格好して笑顔振り撒きたくねぇし、そもそも俺はマルハーゲとは何の関係も無いんで。じゃあな。ハメ外しすぎるなよ」
「あ、女の1人がOVERに抱き付いた」
「Σ―――!?」
レイがねんちゃくから離れて仕事に戻ろうとする。
が、ねんちゃくのその言葉に驚きOVERに再び視線を向ける。
ねんちゃくの言った通り、おそらく帝国が招待したであろう女性客の1人がOVERの腕にしがみついていた。
さらに言えば女は自分の胸を押し付けている。
さらにさらに言えば、OVERが嫌がってるように見えない。
いつもならそんな事されれば腕を振り上げて離れさせ大鋏を突きつけるのに、それさえもしない。
そんな兄にレイの苛立ちはますます増していく。
禍々しいオーラを出すレイに、周りにいた客だけでなくねんちゃくさえも思わずビクッとする。
レイはねんちゃくや客の事など気にせず、飲み物を持ったままOVER達の元へ向かった。
客の間に入り込み、OVERに抱き付いてる女を引き剥がした。
「お客様、こちらの四天王様は三度の飯より血を見るのが大好きなお方です。あまりしつこくしてますと斬られますよ」
作り笑いを浮かべて言えば、その女性客だけでなく周りの客達の顔がサァッと青くなっていく。
.