旧·過去拍手文



夜の10時。


ここ、帝丹小学校の校門前に、この小学校の生徒が一人いた。


彼の名前は江戸川コナン。


何故彼がここにいるのかと言うと・・・



「はあ~・・・なんで学校に忘れ物するかな~・・・」



そう、彼がここにいるのは教室に置いてきてしまった忘れ物を取りに来たためである。


気付いたのが数分前なのでこんな時間に来てしまったのだ。


別に明日でも良いのだが本人にとってはどうしても明日までには待てないらしい。


意を決して校門の柵に手をかけた。


足をかけていくときに金属の軋む音が周りに気付かれないよう注意を払いながら登っていく。


右手が柵の上にかけようとする。



ヒョイ



「何してる?」


「わっ!?」



突然体を持ち上げられ、後ろを振り向く。


そこにいたのは・・・




「じ、ジン先生!?」



コナンの体を軽々と持ち上げているのはこの帝丹小学校の理科の担当をしている銀髪の長い髪を横に結んでいるジン。


自分と同じ目線に合わせて再び問いかける。



「江戸川じゃないか。

こんな時間に何しに来た?」


「いや、その、忘れ物を取りに・・・」


「なんだ、お前もか」


「え?お前もかってことは、先生も・・・?」


「あぁ。

どうだ?一緒に忘れ物を取りに行くか?」



そう誘ってくるジンだが、コナンはどうもこの先生が苦手なのだ。


何故なら理科の授業にジンは必ず一回はコナンに当てるからだ。


それも毎回とあっちゃあ流石に嫌がらせにしか思えない。


あまり一緒に行きたくないのでコナンは断ろうとする。


が・・・



「あ、いえ、結構で…「よし一緒に行こうか」えっ?いや良いです。一人で行きます」


「遠慮するな」


「いやあのちょっと・・・」


人の話を聞けーーー!!



あっさりと無視され、ジンはコナンを抱き抱えたまま校門の柵を登り、校舎の中に入って行った。



「(てか下ろせーーー!!!)」




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