旧·過去拍手文
〘口裂け女〙
夢主:転生夢主(リオ)
「お前ら知ってるか?実は〇〇地区の路地を夜中に歩くと・・・」
「その案件の期日は絶対に厳守だ。それとハロウィンの企画は去年よりも盛り上がる要素を詰め込め」
「OVER、この間遊びに行った時オレ忘れ物をしてなかったか?」
「あぁ。黄河が預かってる」
「Zzz・・・」
「聞けーーーー!!なんで誰も俺の話を聞かないんだ!!??」
四天王会議が終わり、軍艦が話を始めるがハレクラニは電話で部下に指示を出し、リオとOVERだけで話だし、プルプーにいたっては眠っていて誰も聞いていない。
「うるせーな軍艦。お前のリーゼントが最近決まらなくて気持ちがブルーなんて話1ミクロンも興味ねーんだよ」
「Σそんな話1ミリもしてないんだけど!!そーじゃなくてっ!その路地を歩いていると出るんだよ!!」
「お前の鼻毛が勝手に?」
「ちげぇーよ!!「口裂け女」だよ!!!」
仕方なくリオが軍艦の相手をする。
すると軍艦が「口裂け女」が出ると言い出したのだ。
そこでようやくOVERとハレクラニも軍艦の方に振り向いた。
「お前本気で言ってるのか?」
「そんな信憑性もないありもしない噂を信じ込むとは・・・貴様の貧乏性が伺えるな」
2人共軍艦に呆れやら哀れむ目で見ていて軍艦の話をこれっぽっちも信じていない様子。
「ヒドイ!!2人共ヒドイ!!リオは信じてくれるよな!?」
「そーだなー・・・その女、美人か?」
「は?」
口をポカンと開ける軍艦。OVERがリオの頭を殴った。
「ッテェ!何すんだよ!?」
「お前は何訊いてんだよ!?」
「大事なことだろ!」
「口が裂けてんだから美人なわけねーだろ!」
「わかんねーだろそんなの!で、どうなんだ?」
「ぁ、ぃゃ、それは・・・俺も噂でしか聞いてないからそこまでは・・・」
「チッ!なんだよそれぐらい知ってから話始めろよ!!」
「なんでそこまで怒るの!?」
イライラをぶつけるように軍艦に怒鳴り散らすリオ。
すると
「よし、じゃあその路地に行ってみるか。軍艦案内よろしく」
「Σええ!?行くの!?しかも俺も!!?」
「当たり前だろ。その女が出没する場所詳しく知らねーんだから。さぁ行くぞ」
「ええぇーー!!?俺に拒否権はないのーーー!!?」
リオは軍艦のサスペンダーを引っ張りながらその場を後にした。
その様子を1人、面白くないような目で見ていたのを2人は知らない。
*****
「な、なぁリオ・・どうやら、今日は出ないみたいだ・・・もう帰ろうよ〜」
「くっつくな軍艦」
夜中の〇〇地区の路地を歩く軍艦とリオ。
しかし問題の「口裂け女」が現れない。
軍艦が帰ろうと促すがリオはまだ帰る気はないようだ。
「や、やっぱりさ、噂だったんだよ!「口裂け女」なんて出ない・・」
「ネぇ」
「「Σ!!」」
突然後ろから若い女の声が聞こえ、2人共振り返る。
離れた位置に赤いコートを着た女性が立っていた。
顔はマスクで下半分は隠れているが綺麗な瞳をしている。
ただ1つ、その女の手には包丁が握られている。
「ねェ、ワたシ、キレい?」
「あ・・あ・・・」
「・・・キレイだ」
女の問いに軍艦は言葉を失い、しかしリオが女の問いに答えた。
そして、
「これデも?」
女がマスクを取り外した。
女の口の両端が耳まで裂けていた。
「ひぃ!!で、出たぁぁーー!!」
軍艦は口裂け女が出た事に腰が抜けた。
「キレイだ」
「・・へ?」
「え?」
しかしリオは女の顔を見ても綺麗だと答えた。
リオの反応に軍艦だけでなく口裂け女さえもポカンとした。
リオは口裂け女に近付き、片手を口裂け女の頬に添える。
「白い肌はもちろん、その吸い込まれそうなキレイな瞳、歯並びもキレイだ・・・口だってこの程度オレは全然気にしない」
まっすぐ口裂け女を見つめて口説くリオに次第に口裂け女の顔が赤くなってきた。
「ぇ?え?あわわ・・!/////」
「照れてるのか?可愛いな。今までキミが出会ってきた連中はキミの魅力に気付かなかったのか?バカな奴らだ。キミの可愛いところ、今夜オレがたっぷり教えてy「何口説いてんだテメェはーー!!! (怒)」
ザシュ!!
「ぎゃあああーーー!!!?」
「Σきゃああああ!!??」
突然現れたOVER。武器である大鋏で口説くリオを斬った。
OVERの存在と突然の出来事に口裂け女も悲鳴を上げざるを得ない。
「で、ででで出たーーー!!!八尺様!!」
「何でだ!!」
「ぎゃあ!!て、あれ?OVER?何でここに?」
「あ?このバカの事だからナンパすると思って付けてたんだ。案の定コレだ」
OVERは大鋏の先を地面にガンッ、と突きつけてリオを見下ろした。
むくりとリオが立ち上がり、邪魔をしてきたOVERに怒鳴り声を上げる。
「OVERテメェーーー!!!何人の恋路を邪魔してんだーー!!?」
「何が恋路だ!?お前は誰彼構わず手当たり次第に口説いてんじゃねー!!」
「人をナンパ師みたいに言ってんじゃねーよ!!オレは相手をちゃんと見て口説いてんだよ!!」
「その口説き癖いい加減治せ!!」
「ムリだ!!キレイもしくは可愛い子を口説くのはオレの性分なんだよ!!」
ギャーギャーと近所迷惑レベルの大声で騒ぐリオとOVER。
軍艦はどうしようと1人オロオロ。
口裂け女はと言うと・・・
「・・・!!」
今まで誰にも言ってもらえなかった「キレイ」や「可愛い」をリオに言われ、嬉し涙をポロポロと流していた。
「ありがとう」
「え?」
振り返ると、口裂け女はニッコリと微笑み、光となって消えた。
「あ、あぁぁ・・!せめてデートしたかった・・!」
「お前、なんでもアリか・・・」
ガックリと項垂れるリオにさすがに引いた。
「つか、別にオレが誰を口説こうがOVERには関係なくね?」
「あ?・・・そういやそうだな。なんでだ?」
「あっ、わかった。オレだけのオンナになりたかった・・「誰がオンナだ!!! (怒)」
「ぎゃああああーーー!!!」
「(リオの前では女に関連する怖い話はしないようにしよう・・・ι)」
終わり
夢主:転生夢主(リオ)
「お前ら知ってるか?実は〇〇地区の路地を夜中に歩くと・・・」
「その案件の期日は絶対に厳守だ。それとハロウィンの企画は去年よりも盛り上がる要素を詰め込め」
「OVER、この間遊びに行った時オレ忘れ物をしてなかったか?」
「あぁ。黄河が預かってる」
「Zzz・・・」
「聞けーーーー!!なんで誰も俺の話を聞かないんだ!!??」
四天王会議が終わり、軍艦が話を始めるがハレクラニは電話で部下に指示を出し、リオとOVERだけで話だし、プルプーにいたっては眠っていて誰も聞いていない。
「うるせーな軍艦。お前のリーゼントが最近決まらなくて気持ちがブルーなんて話1ミクロンも興味ねーんだよ」
「Σそんな話1ミリもしてないんだけど!!そーじゃなくてっ!その路地を歩いていると出るんだよ!!」
「お前の鼻毛が勝手に?」
「ちげぇーよ!!「口裂け女」だよ!!!」
仕方なくリオが軍艦の相手をする。
すると軍艦が「口裂け女」が出ると言い出したのだ。
そこでようやくOVERとハレクラニも軍艦の方に振り向いた。
「お前本気で言ってるのか?」
「そんな信憑性もないありもしない噂を信じ込むとは・・・貴様の貧乏性が伺えるな」
2人共軍艦に呆れやら哀れむ目で見ていて軍艦の話をこれっぽっちも信じていない様子。
「ヒドイ!!2人共ヒドイ!!リオは信じてくれるよな!?」
「そーだなー・・・その女、美人か?」
「は?」
口をポカンと開ける軍艦。OVERがリオの頭を殴った。
「ッテェ!何すんだよ!?」
「お前は何訊いてんだよ!?」
「大事なことだろ!」
「口が裂けてんだから美人なわけねーだろ!」
「わかんねーだろそんなの!で、どうなんだ?」
「ぁ、ぃゃ、それは・・・俺も噂でしか聞いてないからそこまでは・・・」
「チッ!なんだよそれぐらい知ってから話始めろよ!!」
「なんでそこまで怒るの!?」
イライラをぶつけるように軍艦に怒鳴り散らすリオ。
すると
「よし、じゃあその路地に行ってみるか。軍艦案内よろしく」
「Σええ!?行くの!?しかも俺も!!?」
「当たり前だろ。その女が出没する場所詳しく知らねーんだから。さぁ行くぞ」
「ええぇーー!!?俺に拒否権はないのーーー!!?」
リオは軍艦のサスペンダーを引っ張りながらその場を後にした。
その様子を1人、面白くないような目で見ていたのを2人は知らない。
*****
「な、なぁリオ・・どうやら、今日は出ないみたいだ・・・もう帰ろうよ〜」
「くっつくな軍艦」
夜中の〇〇地区の路地を歩く軍艦とリオ。
しかし問題の「口裂け女」が現れない。
軍艦が帰ろうと促すがリオはまだ帰る気はないようだ。
「や、やっぱりさ、噂だったんだよ!「口裂け女」なんて出ない・・」
「ネぇ」
「「Σ!!」」
突然後ろから若い女の声が聞こえ、2人共振り返る。
離れた位置に赤いコートを着た女性が立っていた。
顔はマスクで下半分は隠れているが綺麗な瞳をしている。
ただ1つ、その女の手には包丁が握られている。
「ねェ、ワたシ、キレい?」
「あ・・あ・・・」
「・・・キレイだ」
女の問いに軍艦は言葉を失い、しかしリオが女の問いに答えた。
そして、
「これデも?」
女がマスクを取り外した。
女の口の両端が耳まで裂けていた。
「ひぃ!!で、出たぁぁーー!!」
軍艦は口裂け女が出た事に腰が抜けた。
「キレイだ」
「・・へ?」
「え?」
しかしリオは女の顔を見ても綺麗だと答えた。
リオの反応に軍艦だけでなく口裂け女さえもポカンとした。
リオは口裂け女に近付き、片手を口裂け女の頬に添える。
「白い肌はもちろん、その吸い込まれそうなキレイな瞳、歯並びもキレイだ・・・口だってこの程度オレは全然気にしない」
まっすぐ口裂け女を見つめて口説くリオに次第に口裂け女の顔が赤くなってきた。
「ぇ?え?あわわ・・!/////」
「照れてるのか?可愛いな。今までキミが出会ってきた連中はキミの魅力に気付かなかったのか?バカな奴らだ。キミの可愛いところ、今夜オレがたっぷり教えてy「何口説いてんだテメェはーー!!! (怒)」
ザシュ!!
「ぎゃあああーーー!!!?」
「Σきゃああああ!!??」
突然現れたOVER。武器である大鋏で口説くリオを斬った。
OVERの存在と突然の出来事に口裂け女も悲鳴を上げざるを得ない。
「で、ででで出たーーー!!!八尺様!!」
「何でだ!!」
「ぎゃあ!!て、あれ?OVER?何でここに?」
「あ?このバカの事だからナンパすると思って付けてたんだ。案の定コレだ」
OVERは大鋏の先を地面にガンッ、と突きつけてリオを見下ろした。
むくりとリオが立ち上がり、邪魔をしてきたOVERに怒鳴り声を上げる。
「OVERテメェーーー!!!何人の恋路を邪魔してんだーー!!?」
「何が恋路だ!?お前は誰彼構わず手当たり次第に口説いてんじゃねー!!」
「人をナンパ師みたいに言ってんじゃねーよ!!オレは相手をちゃんと見て口説いてんだよ!!」
「その口説き癖いい加減治せ!!」
「ムリだ!!キレイもしくは可愛い子を口説くのはオレの性分なんだよ!!」
ギャーギャーと近所迷惑レベルの大声で騒ぐリオとOVER。
軍艦はどうしようと1人オロオロ。
口裂け女はと言うと・・・
「・・・!!」
今まで誰にも言ってもらえなかった「キレイ」や「可愛い」をリオに言われ、嬉し涙をポロポロと流していた。
「ありがとう」
「え?」
振り返ると、口裂け女はニッコリと微笑み、光となって消えた。
「あ、あぁぁ・・!せめてデートしたかった・・!」
「お前、なんでもアリか・・・」
ガックリと項垂れるリオにさすがに引いた。
「つか、別にオレが誰を口説こうがOVERには関係なくね?」
「あ?・・・そういやそうだな。なんでだ?」
「あっ、わかった。オレだけのオンナになりたかった・・「誰がオンナだ!!! (怒)」
「ぎゃああああーーー!!!」
「(リオの前では女に関連する怖い話はしないようにしよう・・・ι)」
終わり