旧·過去拍手文

     〔やめて首領パッチ〕


夢主:原作沿い女夢主(華蓮)




『首領パッチくーん?もうすぐご飯だよー。・・・・・どこ行っちゃったんだろう?』

「華蓮・・・・華蓮・・・・」

『・・首領パッチ君?』


昼食が出来上がるので首領パッチを呼びに行った華蓮。

すると外から首領パッチの声が聞こえた。

しかしいつもの元気な声ではなく、か細くてどことなく暗い。

コーラが切れて元気がないのか。そんな事を思いながら華蓮は外に出た。


『首領パッチ君どこー?』

「華蓮、こっち」

『首領パッ・・・・・Σ!首領パッチ君!?』


振り向けば首領パッチは屋根の上にいた。それも縁ギリギリの所に。


『何してるのそんな所で!?危ないよ!!』

「華蓮・・今から飛び降りる・・・」

『Σ何言ってるの!?下は地面だよ!怪我どころじゃすまないよ!!』

「頭から飛び降りる。見てて」

『やめて!!』


いつものハジケかと思ったが、首領パッチの顔がいつもと違って本気だと悟った。


『どうしたの首領パッチ君!お願いだからやめて!!』

「華蓮ちゃんどうしたの?」

『ビュティちゃん、みんな。首領パッチ君が、あそこから頭から飛び降りるって!』

「何だって!?」


華蓮の叫び声に中にいたビュティ達が外に出てきた。

華蓮から事情を聞き、みんなも屋根の方に振り向く。


だが次の瞬間、


首領パッチは











「早まるな首領パッチーーーー!!!」

――ドゴーーン

「ぎゃああああああ!!!?」



ボーボボが放ったバズーカによって落ちた。


『やりすぎだよーーー!!!』

「首領パッチ無事か!?」


ヘッポコ丸を筆頭に皆首領パッチに駆け寄る。


「おい首領パッチ大丈夫か!?」

『(・・・あれ?そういえばさっき首領パッチ君じゃない別の悲鳴が聞こえたような・・・)』


「よくも」

『っ!!』

「よくもやってくれたなーーー!!」

『きゃああ!!?』


突如首領パッチの中から黒いもやのようなものが現れ、それが人の形へとなっていく。


『何アレ!?』

「私はコイツに取り憑いていた悪霊だ・・・。目の前でコイツの命を絶ち、お前を苦しませようとしていたんだ。それを、よくも邪魔してくれたな・・許さん!!」


悪霊は華蓮を指差し、首領パッチに取り憑いた理由を叫ぶ。


「まぁいい・・・今度はこの近くにある池に飛び込んで、コイツを溺死してやる!」

『やめてー!!』

「ボーボボ!」

「あぁ。させねぇ、首領パッチはオレ達の大事な仲間だからな。
くらえ!!鼻毛真拳除霊奥義「淳二パーリーナイト」!!!」

「ぎゃああああああ!!」


ボーボボの鼻毛攻撃が悪霊にヒットする。(ボーボボの背後に稲○淳○が浮かんでいた)

悪霊は首領パッチから切り離され、ボーボボに鷲掴みされる。


「お前のような悪霊を野放しにはさせん!!悪霊退散!!!」

「ごばぁああ!!?」


ボーボボは悪霊を首領パッチの口の中に入れた


『Σなんでまた首領パッチ君の中に入れたのーーーー!!??せっかく切り離したのに!!』

「首領パッチしっかりしろ!!大丈夫なのか!?」

「Σはっ!!ここはどこ?私はヒロイン?それとも主人公?」

「お前はただのコンペー糖だっ!!」

「Σええーーー!!」

『首領パッチ君!』


気が付いた首領パッチ。

華蓮は首領パッチに近付き無事かどうか確かめる。


『首領パッチ君どこかおかしいところある?平気?』

「お、おぅ。オレはいつも通り、首領パッチーー☆だぜ!」


いつも通り元気な首領パッチに、華蓮は抱きついた。


『良かった首領パッチ君・・・本当に良かった・・・』

「え?華蓮?どうしたんだよ?/////いや、何か照れ・・」


首領パッチは途中で言葉を止めた。


華蓮の背後、凶器を持って自分に殺気を向ける仲間達の姿を見てしまったから。

理由はもちろん、華蓮に抱きつかれているから。



その後首領パッチがどうなったかは悪霊のみが知ってる。




「もう二度と・・アイツには取り憑かない・・・」




終わり
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