旧·過去拍手文



ジリリリリリ


「はーい万事屋・・・あ?どした?・・・あぁ・・・はぁ?なんじゃそりゃ?・・・・取り敢えず行けば良いんだな?分かった。じゃあな」

「銀さん、誰からだったんですか?」

「源外のジーさんだよ。なんか面白いもん作ったから使ってみねぇかって」

「面白いものって何アルか?」

「さぁな。だがあのジーさんが作ったもんだから嫌な予感しかしねぇ」

「本当に面白いものかもしれないアル!銀ちゃん新八行くアル!」

「待ってよ神楽ちゃん!銀さんも早く」

「はいはい。ったく、ろくでもねぇもんじゃねーだろーな」


源外から電話が掛かってきた。

面白いものが出来たから見に来いとの事で楽しみな神楽と新八。

そんな2人の後ろから乗り気でない銀時が付いてく。


そして辿り着いたからくり堂にて源外からパラレルワールドと繋がる“どこでも机”(見た目はただの木目の長机)を見せられ、実際にパラレルワールドに繋がるかどうか万事屋に置いてほしいと依頼を受けた銀時達は渋々“どこでも机”を持ち帰る事となった。



「・・・・・・・あの、何かすごくはしょられたような気がしますけど、僕の気のせいですか?」

「仕方ねーヨ新八、このサイトの管理人が私達と源外のジーさんとのやり取り書くのに行き詰まっちゃってそれではしょっちゃえと思い付いたみたいアル」

「まぁ管理人の乏しい脳みそじゃどーしよーもねーな」

「あの、この拍手を読んでる人いるんですからそういう裏事情ぶちまけるのはどうかと・・・」

「オメーだって『拍手』とか言ってんじゃねーか。何俺達だけ悪い感じにしちゃってんの?」

「自分の事を棚に上げるなんてサイテーアル。だからお前は新一じゃなくて新八アル」

「そこまで!?そこまで言う!?確かに今のは僕も不注意でしたけどそこまで言う!?」

「うるせーよしつけーツッコミだな。そんなしつこいツッコミだと管理人に出番減らされるぞ」

「それは嫌ですけど!・・・あの、いつまで続くんですかコレ?そろそろ次に行きましょうよ。読んでいただいてる人達だれちゃって帰っちゃいますよ?」

「今の私達のやり取りを書いてる管理人のせいアル。ホントダメダメアルな」

「まぁそう言ってやるな神楽。管理人だって小さい脳みそで何とか頑張って書いてんだ。更新遅いくせに面白くもないがな」

「アンタが一番酷いよ!!あーもうほら次行きましょ次!」






・・・・・・えー、万事屋に置かれてる銀時の仕事机をどかし、源外から預かった“どこでも机”を持っていく万事屋の三人。

文句を言う銀時を二人が宥めつつ、“どこでも机”を置いた瞬間、上の引き出しが眩しく光った。


「まぶしっ!?何だ!?」


三人は目をつぶったりして光が収まるのを待つ。

光は収まり、三人は恐る恐ると言った感じで引き出しを凝視する。


「今、引き出しが光りましたよね?」

「光ったな」

「もしかしてパラパラワールドと繋がったアルか?」

「パラレルワールドね」

「取り敢えず開けてみるか」


銀時が引き出しに手をかけ、ゆっくりと引き出しを手前に引いた。

三人は引き出しの中を覗き、すると本来なら引き出しの底が見えるのに見えたのはチョビ髭の男性とロングヘアーの若い女の子と眼鏡をかけた幼い男の子が同じようにこちらを覗いてるのが見えた。



バタンッ!!


「「「・・・・・・・・・」」」

「ぎ、銀さん、今、まったく知らない人達が僕達を見てましたよね?」

「ち、ちげーよ、アレはほら、アレだ未来の俺達だ。マジかよ俺ますます老けちゃってるじゃねーか髭なんて生やしちゃってたよ」

「私は可愛くなってるアル!やったネ!」

「いやいや、絶対に違いますよ。こちらを見てた人達全員黒髪だったじゃないですか。変色したって事になりますよ。
第一それだと僕後退したって事になりますよ。ちらっとしか見てませんが眼鏡をかけてた男の子、子供でしたよ」

「じゃあ見間違いだ。きっとパラリラワールドに繋がってると思い込んだ俺達の幻覚だ」

「パラレルワールドですって。・・あの、銀さん、引き出しがガタガタ動いてません?コレ向こうの世界の誰かが引き出しを開けようとしてません?」

「ちげーよコレは俺が揺すってんだ」

「いや違いますよね?銀さん引き出しが開かないように押さえてますよね?明らかに向こうの世界の人が引き出しを開けようとしてるのを阻止してますよね!?」

「だからちげーって。そもそもそんな簡単にパラソルワールドに繋がってたまるかっての。もう一回見とけよ」

「パラレルワールドですって」


銀時はもう一度引き出しを開けた。

するとチョビ髭の男性がこちらに向かって怒鳴ってきた。


「おい見ろ!やっぱり引き出しの中がおかしくなってやがる!!おいお前いったい何しや」


バタンッ!!


「ギャアアアアアアア!!!?」

「銀さん!!?何閉めてるんですか!!?」

「バッカおまっ、今明らかに俺を引きずり込もうとしてただろ!だから引きずり込まれる前に閉めたんだろーが!!」

「いや手!!向こうの世界の人の手が挟まってますよ!!」


男性が銀時に向かって手を伸ばしてきたので銀時は咄嗟に引き出しを閉めた。

しかし男性の手が引き出しに挟まってしまい、男性の悲鳴が響く。


「ほら痛がってますよ!一度引き出しをそっと開けてあげましょうよ!」

「無理無理無理無理!これでもし別の手が出てきて俺を引きずろうとしたらどうすんだ!?」

「その時は僕か神楽ちゃんが助けますから!」

「絶対だぞ!絶対助けろよ!!せーのっ!」


銀時は引き出しを引き、すると男性の手が引っ込んだ。

すぐさま引き出しを閉じて何とか事なきを得た。


「あーー・・たくっ、驚かせやがって。もうコレ源外のジーさんに返そうぜ。パラボラワールドにちゃんと繋がったって伝えれば納得すんだろ」

「もうツッコミませんよ僕」

「よしじゃあ早速・・・あれ?神楽お前何しようとしてる?」

「銀ちゃん!新八!私パラオワールドに行ってくるアル!」

「Σは!?おい待て神楽!!」


銀時の制止も聞かず神楽は引き出しを開け、ジャンプして足から入っていった。

その時引き出しの向こうから「ゴブッ!!」と短い呻き声が聞こえた。


「神楽ーー!!?おま、おいちょっと待ってろ今そっちに・・・あれ?これどうやって入っていくの?頭から入っていけばいいのか?」


神楽を追いかけるように銀時も引き出しに頭から入り、パラレルワールドへ行ってしまった。



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