旧·過去拍手文
「しんのすけ君、助けてくれてありがとう」
「いやーそれほどでもー。
あ、オラのことはしんちゃんって呼んでいいゾ」
「わかった」
「なんだしんのすけ、ガールフレンドが出来たのか?」
「がーる・・・?それっておいしいの?」
「食いもんじゃねぇよι」
「ホラ、船に戻るぞ」
「そうだ。オラじいちゃんにお願いしたいことがあるんだゾ」
「お願いしたい事?何だ?」
「あのね、サランちゃんの村が・・・あれ?サランちゃんどうしたの?」
「ねぇしんちゃん・・・しんちゃんって白ひげ海賊団の一員なの?」
「しろひげ?オラ白いひげ生やしてないゾ」
「お前の事じゃなくて、オヤジ・・・お前がじいちゃんって呼んでる俺達の船長の事だ」
「そーなんだ。うーん・・・オラってそうなの?」
「まぁそうだな。なんたってお前オヤジに気に入られてるからな」
「え~~。オラにそっちのしゅみはないゾ」
「「そういう意味じゃねえ!」」
エースとサッチのダブルツッコミのそのすぐ後、島の中から大きな爆発音が聞こえた。
「何だ!?」
「島の中から聞こえたぞ!」
「あっちは・・・村だ!」
「あ!サランちゃん!」
「待てしんのすけ!」
村に急ぎ戻ろうとするサランを追い掛けるしんのすけ。
エース達の制止も聞かず島の中へ入ってしまった。
「村長!」
「サラン!来てはイカン!」
村に着けば最小限だが被害の跡があり、倒れているのはヘイレーン海賊団のクルー達。
立っているのはその海賊団の船長と村の人々、そしてマルコ達だけだった。
そしてサランが着いた場所は、船長の近くだった。
船長がサランに目を向けるとニヤリと笑い、サランに手を伸ばす。
「やめろ!!!」
「きゃああ!!」
「ハッハッハ!!少しでも動いてみろ!!このガキをグシャリと握り潰すぞ!!
白ひげ海賊団!たまたま立ち寄ったとは言えガキを目の前で殺されたくはねぇよなぁ?」
「チッ!」
サランが捕らえられ、そこへしんのすけとエースとサッチが着いた。
「はぁ、はぁ、サランちゃん・・・もう少しゆっくり行ってよ・・・」
「∑しんのすけ!?お前なんでここにいるんだよい!?
エース!!」
「∑は!?ちげーよ!しんのすけが勝手にマルコ達に付いて行ったんだ!!」
「お前等今はそんな事をしてる場合じゃねえ!
あの子が捕まってるぞ!」
「ハッ!サランちゃん!!」
「しんちゃん!!」
「やい!サランちゃんをはなせ足の短いおじさん!!」
「誰が短いんだ!!?」
しんのすけが指を指して果敢に叫ぶ。
しんのすけの言う通り、船長の足は短く、そのくせ上半身は無駄に大きかった。
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