旧·過去拍手文



「よぉジンベエ。久しぶりだな」


「オヤッサンもお変わり無く」



白ひげとジンベエが挨拶を交わす中、新しい服に着替えたしんのすけがジンベエの周りをウロチョロとしていた。



「コラしんのすけ、あまりウロチョロするなよい。迷惑だろい」


「うーーん・・・ねぇねぇおじさん。なんでおじさんの手ってみずかきが付いてるの?あとなんでそんなにキバ大きいの?かざりもの?」


「おいしんのすけ!」


「いやいや構わんよ」



ジンベエの手をとって質問するしんのすけをマルコが首根っこを掴み上げた。


しかしジンベエは構わず答える。



「こいつは作り物じゃないわい。わしゃあジンベエザメの魚人じゃからな」


「・・・きょじん?」


「魚人だよい」


「見たことはないか?」


「んーん」


「簡単に言りゃあヒトの魚バージョンってとこかな?」


「オォ!そういえばアクション仮面でサカナマンという敵を見たことあるぞ!

おじさんもそれ?」


「ん?・・・そのアクション、・・・なんとかはよう分からんが多分そうじゃろ」


「オオオ!!じゃあじゃあわかい人魚さんもいっぱいいる?」


「まぁ・・・魚人島に行けばおるわな」


「ホントーー!?いきたいいきたいいきたーーい!!!」



ジンベエの話を聞いて人魚と一緒に泳いでいる想像をしたしんのすけが魚人島に行きたいと言い出した。


しかし



「あーー・・・しんのすけ、こっからじゃあ魚人島には行けねぇんだよい。だから諦めてくれよい」


「え~~!?やだやだやだーー!!きれいな人魚さんといっしょに泳ぎたーーい!!」


「・・・・・・ジンベエ、ちょっと良いか?」


「?」



駄々をこね始めたしんのすけに白ひげがジンベエにあることを頼み出した。



「・・・お安いご用ですわい」



白ひげの頼み事に了承し、しんのすけのもとに近寄る。



「しんのすけと言ったか?

代わりと言っちゃあなんだが、ワシの背中に乗らんか?」


「え?」


「お!良かったなしんのすけ!七武海の背中に乗れるなんて滅多に無いぞ!」


「しちめんちょ?」


「七武海。せっかくだ、乗せてもらえよい」


「え~~~」



まだちょっと不満気味だったがジンベエの背中に乗りしがみつく。



「これでいい?」


「よし。しっかり掴まっとれよ」



手摺に乗り、そして頭から海にダイブしていった。



「ゥオオオオオ!!?」



ドポーンと勢い良く海に飛び込み、しんのすけはしっかりジンベエの着物を掴むが眼を閉じてしまう。



「ホレ、眼を開けてみろ」



恐る恐る眼を開けると様々な海の生物達が優雅に泳いでいる。



「オオ!ングッ!?」



思わず感嘆してしまい空気を出してしまった。



グイグイ着物が引っ張られジンベエは海面まで出てしんのすけを出す。



「ブハァ!!」


「あまり空気を出すな」


「んも~。それを早く言ってよ」


「ほれ行くぞ」



再び海の中に潜り込み、しんのすけに海の中を見せた。


しんのすけもしがみつきながらもしっかり海の中を眺め楽しんだ。



数分後、ようやく船の甲板に上がったしんのすけとジンベエ。


しんのすけはとっても満足だ。



「どうだしんのすけ?楽しめたか?」


「うん!とってもおもしろかった!またやってね、ジンちゃん!」


「・・・ジンちゃん?」


「うん。じんべ・・・なんとかって言ってたからジンちゃん」


「アッハッハッ!!そいつは良いな!!しんのすけナイス!!」


「グラララ。なかなか似合ってるぞ」


「オヤッサン!やめてくれ」



船から笑い声がしばらく絶えなかった。








「オーーイ!!!!俺を忘れるなーーーーーーー!!!!!!!!!」



未だ海に落ちたままのサッチが救出されるのはもう少し後。




終わり




後書き


できるだけ早く後編アップするとか言って数ヶ月後にアップした自分一回地獄に行ってこい。


本当に、本当にすみませんっ!!!!!!!!!!
一応こんな感じに書こうとは思ってはいたのですがどう纏めるかが・・・。(←単なる言い訳です。はい、誠に申し訳ございません。)


シンベエの背中で遊泳、良いなぁ・・・。しんちゃん羨ましいぃぃ。


そしてサッチの扱いひどくてすみません。




次は誰を出そうか検討中。
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