旧·過去拍手文



今日も敵船が無い白ひげ海賊団は各々自由に時間を過ごしてした。


マルコは自室で書類整理を、しんのすけはマルコ(他船員たちやナースたち)が買ってきてくれた絵本を読んでいた。



トントン



「マルコ、入るぞ」



ドアを叩く音と男の声がした。


マルコは視線を書類に向けたまま返事した。


ドアが開くのと同時にしんのすけはそちらに視線を向けた。


入ってきた男の顔をじっと見た後、?マークを浮かべわからないという顔をしだした。


そんなしんのすけに構わずマルコとその男は話をする。



「マルコ、オヤジからの伝言で昼に会議だとよ」


「わかったよい。あっ、悪いがついでにこの書類エースに届けてくれ」


「了解」



マルコから書類を受け取り立ち去ろうとしたところでようやくしんのすけの視線に気付き、話し掛ける。



「?どうした、俺の顔に何が付いてるか?」




「・・・お兄さん男?女?どっち??」



ピクッ



しんのすけのいきなりの問い掛けに男は片眉を上げ、出来るだけ落ち着いた声で話し掛ける。


マルコの押し殺す笑い声を耳にしながら。



「・・・・・俺は男だ。

何で俺のこと女だと思ったんだ?」


「だって化粧してるし・・・もしかしてお兄さんってコレ?」



左手の甲を右頬に向け聞くしんのすけに男は前にズッコケ、マルコは飲んでたお茶を吹き出した。



「・・・テ、テメェ・・・」


「ま、まぁまぁよすよいイゾウ。
しんのすけ、こいつはイゾウっつって16番隊の隊長を勤めてるやつだ」



怒り出そうとする男――イゾウにマルコは腕をイゾウの肩に回して制した。



「ふーーん・・・・・・で、どっちなの?男?オカマ?」


「だから俺は男だっつってんだろ!」


「じゃあ何で化粧してるの?」


「お前には関係ない」



マルコの腕を払いさっさと扉の方に向かっていった。



「ねぇねぇマルコおじさん」


「なんだよい?」












「もしかしてイゾウお兄さん、昔女の人にフラれて、そのショックで女の人に惚れないよう自分で化粧して女だと思い込ませようとしてるんじゃないの?」



ガンッッ!!!



しんのすけのわざとなのか真面目なのかわからない発言にたまたま(?)聴いていたイゾウはまたしてもズッコケてしまい頭をドアにぶつけた。


そしてプルプルとその場で何かを耐えようとして黙ってしまった。



「(あれ、もしかして図星?)」



思ったのはどちらなのか。



それから会議の間ずっとイゾウは暗い空気を纏っていた。




終わり






後書き


イゾウさんの化粧をしてる理由は捏造です。全くもって捏造です。


しんのすけは全く待って悪気はありません。多分。



あっ、隊長たち全員出すつもりはありません。気になるキャラは出します。



失礼しました!(シュバッ)
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