旧·過去拍手文
白ひげのお使いの為マルコは一人船をたった。
なので現在しんのすけは一人で部屋に残されて暇を持て余している。
「うーーむ・・改めて見ますと、寂しい部屋ですな~」
部屋を見回して改めて感想を述べた。
おもちゃが無ければテレビも無い。
本はあるがしんのすけが読める代物ではない。
故に、しんのすけは暇で退屈でしょうがなかった。
そこへドアが開いた。
「よっ、しんのすけ」
ヒョコ、と顔を出したのはエースだった。
「よっ、エースお兄さん。どうしたの?」
「いやーマルコが居なくてお前が暇で死にそうじゃないかと思ってよ。
今敵船もねぇし書類整理も終わったところだからよ、遊んでやろうかと思ったんだ?
どうだ?」
しんのすけの目の前まで来て人懐っこい笑みを向けて誘う。
「・・・やれやれ~仕方ない。遊んであげますか」
「・・・おい、それ俺のセリフなんだけど・・・」
可愛げの無いセリフを聞かされたがルンルン気分で部屋を出ていくしんのすけに自然とフッと笑った。
「で、何して遊ぶ?かくれんぼか?鬼ごっこか?」
「うーーんとねーー・・・じゃあ・・・“リアルおままごと”!」
「・・・・・・なんだそれ?」
「リアルなおままごとのこと~」
「・・・いやだから、どんな感じなんだ?」
「じゃあねー、『エリート会社員の夫を持つ妻が配達でやって来たやおやの店主と浮気をして夫にバレる』っていうせっていでやってみる?」
「・・・どんな設定だよ?(なんでガキが浮気とか知ってるんだよ。)
もっとマシな設定は無いのか?」
「えーー、じゃあ『リストラ寸前の夫を持つ妻がキャバクラで働いてそこで知り合った男の人とかけおちする』のと『きれいな妻を持つ夫が浮気をして妻にバレる』のとどれかにする?」
「・・・とりあえず、その“リアルおままごと”はマジじゃないっていうことが分かった」
それ以外で、て言おうとしたが本人の希望の為、グッと飲み込んだ。
そして仕方無くエースは“リアルおままごと”をすることになった。
数時間後。
「・・・・・・・・・なんだよい、これ?」
お使いから戻ってきたマルコが開口一番に言った言葉がこれだ。
「酷いわエース夫さん!!仕事とか言いながら本当はその女と一夜を共にしていたなんて!!」
「待ってくれサチ子!!この女とはなんでもねぇんだ!!!」
「酷いわ!私とは遊びだったの!?」
今マルコの眼には異様な光景が繰り広げられていた。
何が悲しくて隊長たち(サッチ、エース、ジョズ)の珍コント(?)を目撃しなくちゃいけないんだ。
「・・・しんのすけ、俺が留守の間アイツ等何してんだよい?」
「今ね~『悲しんでいたOLを慰めていたら仲良くなって浮気しちゃった夫を問い詰める妻とのいざこちゃ』というせっていの“リアルおままごと”!」
今はマルコの隣で三人を鑑賞しているしんのすけが答えた。
その言葉にマルコは眉を寄せて深々と溜め息を吐いた後ボソリと呟く。
「昼ドラかよい」
終わり
後書き
隊長たちにリアルおままごとをやらせたかったんです。orz
サッチとジョズは二人のおままごとを見て思わず参加して今の流れになっています。
(若干)キャラを崩壊してしまってすみません。
そう言えばここでジョズが初登場だ。(゜ロ゜;
本当は別の話で出そうと思っていたのですがまさかここで出るとは。(あんたが出したんだろ。)
さてさて次回は誰が出るのやら。