旧·過去拍手文
しんのすけとマルコは食堂に向かい、ワイワイガヤガヤ賑わってる食堂の扉を開ける。
「うわ~~~~!ムサイおじさんがいっぱい・・・」
「我慢しろよい」
空いてる席にしんのすけとマルコは向かい合って座った。
するとそこへ、
「おっ、マルコ」
「ん?エースかよい」
大量のおかずやご飯を乗せた御盆を持ってマルコの隣に座ったのは二番隊隊長のエース。
「ん?お前は確か・・・しんのすけって言ったっけか?」
「うん。オラ野原しんのすけ。
お兄さんだれ?」
「俺か?俺はエースって言うんだ。よろしくな」
笑顔を向けるエース。
「ふーん・・・
ところで、なんでエースお兄さんは服きてないの?
へんしつしゃだから?」
「「「「ΣΣっっ!!!?(ガクッッ)」」」」
「「「「ΣΣぶーーーーー!!!!!?」」」」
しんのすけの発言に何人かが頭を前にずっこけ、何人かが口に入ってるご飯などを一気に吹き出し、何人かがドッと笑いだした。
そして変質者と言われたエースは今なんて言った?っていう顔で呆然として固まり、マルコはエースから顔を反対に向けて肩を震わして笑っていた。
「・・・・おい、なんで俺が変質者なんだ?」
やっと我に帰ったエースは多少怒気を含んだ声色で問い掛ける。
しかし全く怖じけること無くしんのすけは素直に答える。
「母ちゃんが言ってた。
服をきないでうろうろと道を歩いているのはへんしつしゃがすることなんだって」
「いや、だったらマルコや他の奴らだって服着てねぇだろ!!
なんで俺だけ変質者呼ばわり!?」
ちょっとムキになって問い掛けるエース。
すると、
「う~~~ん・・・オラもちょっとマルコおじさんもへんしつしゃなのかなーって思ってたんだけど、」
「おい、お前そんなこと思ってたのかよい」
「でも上着を着てるからギリギリセーフかなって思って」
そう答えるしんのすけだが、なんか納得のいかない顔をするエース。
「ちぇ、なんで俺だけ・・・大体道じゃなくて船の中だからいいじゃねーか・・・」
「まぁまぁそう拗ねるなよいエース。所詮子供の言うことだよい。気にするな」
ブツブツと文句を言うエースに宥めるマルコ。
「さて、メシを取ってくるよい。
しんのすけ、お前何が良いよい?」
「なんでもいいの?」
「あぁ、何でも作ってくれるよい」
「うーんとねー・・・じゃあカレーライス!」
「オッケーだよい」
マルコは席を立ち二人から離れていった。
無言のまま、エースは持ってきたご飯を食べ始めた。
「・・・そんなに食べれるの?」
「ん?あぁ。育ち盛りだからな」
「ふーん。毎日そんなに食べてるの?」
「あぁ」
「太らない?」
「まぁ、そうだな」
「オラの母ちゃんせんべいとかポテトチップスとか食べてだらだらしてるから三段腹なんだ。
エースお兄さん見たら羨ましがるだろうなあ」
「・・・しんのすけ、お前母ちゃんいるのか?」
「うん。いるぞ」
「・・・母ちゃん好きか?」
「うーん・・・たまに怒ってこわいけど、好きだぞ。父ちゃんもひまもシロも!」
「ひま?しろ?」
「ひまはひまわりと言ってオラの妹。シロは犬だけどオラの家族」
「つまり、家族みーんな好きってことだな」
「うん!あっ、あとアクション仮面とカンタムロボとお姉さんと・・・」
次々と述べてくしんのすけにエースは自然と笑みを溢した。
そこへカレーライス2つを持って帰ってきたマルコが話し掛けた。
「ん?どうしたよいエース。ずいぶんご機嫌になったじゃねぇかよい」
「ん?そうか?」
「ほらよいしんのすけ。あとこれおやつだとよい」
マルコはソレをテーブルの間に置いた。
しんのすけがソレを見ると突然プッと小さく笑った。
「ん?どうしたよい?」
「いやー。そのバナナ、なんかマルコおじさんの頭に似てるなーっと思って」
そう、マルコがおやつとして持ってきたのはバナナであった。
途端エースは思わず吹き出し小さく肩を震わせ笑い出した。
他のクルーたちも声には出していないが肩を震わせている為笑っていることが丸分かりであった。
ギロッとクルーたちをひと睨みするマルコ。
もうそれは怒り丸出しであった。
「ク、クク、き、気にすらなよ、マルコ。所詮子供の言うことなんだから、な」
先程マルコに言われたことを仕返しとばかりに言ってきたエース。
そして怒りのままマルコはガツガツとカレーライスを平らげ、エースが持ってきたご飯を奪い取って食べ、エースと喧嘩をし、二人とも白ひげに怒られたそうだ。
ちなみにしんのすけは平然とカレーライスを食べていた。
終わり☆
後書き
ずいぶんと長くなってしまった・・・。変質者の基準がいまいち分からん。
食事の回ではエースとしんのすけを書きたかったと決めていたので。
では!