奥義9 ハレルヤランド―前編―
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ハレクラニの言葉に華蓮はどういう事かと聞き出そうとする。
『…どういう事?体で稼がせるって、ボーボボ達に何するつもり?』
隊員を下がらせ再び紅茶を飲むハレクラニ。
「そのままの意味だ。ヤツらには例えボロボロになろうと働いてもらう」
『そんなこと!ボーボボ達が言う事聞くとでも?』
「キサマという人質がいるんだ。ヤツらは言う事を聞くしか他ない」
『……っ!』
椅子から立ち上がり、ハレクラニに土下座をしだした。
『お願いします。何でも言うこと聞きますからボーボボ達には何もしないで下さい。お願いします』
床に頭をつけて懇願する華蓮をハレクラニはジッと見つめ、口元に小さな笑みを浮かべた。
まるでその言葉を待っていたとばかりに。
「いいだろう」
『!』
「ただし、キサマがヤツらに帰れと言え。私は2度とお前達と会わない、旅をしないとな。そうすればヤツらには一切手を出さない。
どうだ?簡単だろ」
『…………わかり、ました』
ハレクラニの申し出に下唇を噛み、耐えた。
『(ボーボボ達の命に比べたら、こんなの安いものだ)』
そう自分に言い聞かせながら。
そしてハレクラニも席を立ち華蓮に付いてこいと命令して別の部屋へとやって来た。
するとお金がハレクラニの体を包み込み、金の鎧へとなった。
「さて、ヤツらをもてなしてやるか」
豪華な椅子に座りパチンと指を鳴らすと、天井からお金が舞ってきた。
『何コレ?お金?』
「何してる、こっちにこい」
言われた通りハレクラニのそばに来る。
「いいな、ちゃんとヤツらを突き放す言葉を掛けるんだぞ」
『…はい』
数分もしない内にボーボボ達がやって来た。
「何だここは!!?金が舞っている!!!」
「! ハレクラニ!!!」
「華蓮ちゃん!!!」
「華蓮無事か!!?」
「よくきたな」
「ハレクラニ!!!華蓮に何もしてないだろうな!!?」
そう叫びながらも落ちてるお金を必死に集めているためいまいち迫力がない。
「何してるのやめなよ!!」
「そういきり立つな。この女がキサマ達に言いたいことがあるそうだ」
「何?」
ぐっと拳を作り意を決した華蓮はボーボボ達に顔を向ける。
『みんな!あたしハレクラニの所にいる!!みんなとはお別れ!!楽しかったよ!!』
「…華蓮ちゃん?」
『だからさ、もうあたしの事はほっといていいから。せっかくハレルヤランドに来たんだから思いっきり遊んでいきなよ。あたしはここで幸せに暮らすからさ』
めいいっぱいの笑顔を作り言い放つ華蓮。
_