奥義8 OVER城―後編―
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―ボン
「Σ!!?」
―ガキィン
「!!? 何っ!!?」
振り下ろしたハサミは小刀によって受け止められた。
力を加えるかビクともせず、さらにOVERの腹に蹴りが入った。
「ガッ!?」
後ろに下がらされ、距離を取っているとようやく煙が晴れてきた。
だが出てきたのは華蓮ではなく廉瓜だった。
「………廉瓜、さん」
「あ?誰だテメー?さっきの女はどこやった?」
【教える筋合いはない】
静かな目でOVERを睨み小刀を構える。
「何だ、次はお前が相手か?まあいい、どのみち全員オレ様に殺されるんだからよーー!!!!」
勢いよく踏み込んできたOVER、迎え撃つ廉瓜。
OVERが真正面から大バサミを突くと廉瓜はジャンプして大バサミの上に立ち、顔目掛けて蹴るがOVERが腕で防御した。
大バサミの上から退いた廉瓜は小刀でOVERに、OVERは大バサミで攻撃しあう。
「いいぜ!久々に骨のあるヤツだ!」
「何だと!?オレ達では骨が無かったとでもいうのか!?」
中の骨がないのかぐにゃりと地面に横たわる3バカトリオ。
「Σホントに骨無いの!!?」
「オラァ!!」
OVERの力技に廉瓜が後ろに吹き飛び、大砲に当たってしまい少しよろめく。
その隙を見逃さずOVERがまたしても大バサミで突いてきたが今度はしゃがんで躱し、横に転がった。
そして突き出てる剣を空いてる手で掴み、折って構えた。
「!! 二刀流か。だが何本あろうがオレ様に勝ち目はねぇぞ!!!」
再び交わる金属音。OVERの隙をつき剣を投げ付けるが大バサミで弾かれてしまう。
だがその間にOVERに詰め寄り、柄の先でOVERの腹を殴った。
「ぐはっ!!?」
吹き飛ばされたOVERだがすぐさま大砲に飛び乗り打ち上がった。
そして後を追うように廉瓜も大砲に飛び乗り打ち上がった。
「極悪斬血真拳奥義「ザクロ」!!!!」
【っ!】
「Σああっ!!」
OVERの攻撃を防ごうとするが右肩を切られてしまう。
OVERがニヤリと笑い振り返るが、目を見開いた。
振り返った廉瓜の切られた右肩に黒紫色の霧みたいなものが傷口を覆い被さり、霧が消えると傷口は綺麗さっぱりなくなっていた。
「っ!!?何!!!?」
隠せない動揺によりすぐ傍にやって来た廉瓜に気付くことが遅れ、振り下ろされた小刀を受け止めたものの地面に落とされた。
大砲の上に着地した廉瓜は静かにOVERを見下ろす。
【マルハーゲ四天王の実力はこの程度か?】
「テメェ…!!!」
「すごい!!ボーボボさん達でも苦戦していたあのOVERを追い詰めてる!!!」
「けっ!なんだいアイツ」
「オレ達の良い所とってんじゃねーぞ」
「(出番がなくて拗ねてるι)」
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