奥義7 OVER城―前編―
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「私に洗脳されている時はどんなヤツでも無防備になる。簡単に殺すことができるわ」
どすを構えるルビー。
ビュティはどうすべきか悩んでいる中、華蓮だけはルビーをジッと見ている。
『(……違う。あの子本当は……)』
何を思ったのか華蓮はルビーに近寄った。
自分の小刀を鞘から出さず。
「!! 華蓮ちゃん!?」
「なっ!?何で近付いてるのよ!?こっちに来ないで!!」
どすを構えて威嚇するルビーに構わず華蓮は近寄り、両膝を付いて同じ目線になるようにしゃがんだ。
『本当は、あたし達と一緒に遊びたかったんじゃないの?』
「はあ!?何言ってるの!言ったでしょ、アレはあなた達をだますための芝居だって!!」
『そうかな?あたし達と遊んでいる時のルビーちゃん、本当に楽しそうに見えたよ。だから楽しんでたんじゃないかな?違う?』
「うっ…」
全てを見透かした目で見つめられたじろくルビー。
華蓮は左手をルビーの右肩に置き、右手で頭を撫でた。
『だからさ、殺すとかそういうのはやめて一緒に遊ぼ。その方が絶対楽しいよ、ね?』
にっこり笑い掛けてくれる華蓮にルビーは構えていたどすを落とし、ポロポロ涙を溢し始め崩れ落ちた。
「うう…ごめんなさいおねえちゃん…。私が間違っていたわ…」
泣きながら謝罪するルビーをただひたすら慰めた。
ボーボボ達の洗脳も解け、ルビーから2階への扉の鍵を受け取った。
『ごめんねみんな。あたし、みんなみたいに倒すことできなくて…』
申し訳なさそうに謝罪する華蓮だがボーボボは華蓮の頭に自分の手を置き誉めた。
「いや、お前のおかげでオレ達は助かったんだ。誇らしく思えばいい」
「そうだよ。華蓮ちゃんすごかったよ」
『ボーボボ…ビュティちゃん…ありがと』
みんなから誉められ、恥ずかしくなって照れた。
そしてボーボボ達は次の階へと上がる階段に向かった。
「おねえちゃん!」
『?』
「今度、また会えたら、一緒に遊んでくれる?」
『うん、いいよ!約束ね』
華蓮の返事にルビーの顔はパァァと明るくなった。
「うん約束!」
ぶんぶん手を振るルビーに華蓮も小さく返し、ボーボボ達と一緒に上がっていった。
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