奥義19 新皇帝決定戦―後編―
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【(クソ…マズイ…意識が奪われる…)】
「お前のソレ……まさか、闇の力か!!?」
驚愕の表情で叫ぶ男の言葉に破天荒達も驚愕する。
「バカな!なぜ地上人が闇の力を…」
喋る気が無いのか今がチャンスだと思ったからか、廉瓜はこのまま行こうと溢れ出る霧を小刀に纏わせ突っ込んだ。
重い体を無理矢理動かし、腕を大きく振って攻撃する。
「うわあああ!」
【(マズイ、もう…)】
膝を付いて苦しむ廉瓜。
その周りに無数のハートが飛んでいるのが目に入る。
顔を上げ、疑問に思っていると女の姿が見えた。
【(しまっ…)】
「お色気闇拳!」
―ボボボボン
【ぐわあっ!!】
ハートが爆発し、廉瓜にダメージを与える。
「まったく、手を煩わせないでよ」
「チッ、ワリィ」
「テメーーー!」
華蓮なのかわからないが攻撃され、怒る破天荒。
だが男が攻撃をし、OVERやハレクラニ、廉瓜共々吹っ飛ばされ、城外に出された。
「しまった。何人か生け贄候補を逃がしちまった」
「いいんじゃない、まだここにゴロゴロいるから」
「そうだな。さて、続きといきますか」
それから男と女は倒れてる毛狩り隊達を次々と時計盤に埋めていく。
一方吹き飛ばされた廉瓜達は・・・
【ハァ…ハァ…ハァ…
(限界だ…この霧を無くす方法は…)】
ふと横を見れば傷付き苦しむ破天荒達の姿。
彼
イチかバチかの賭けで、廉瓜は破天荒達に霧を覆わせた。
「Σな!?テメェ一体何を…」
【うるさい。黙ってろ】
霧が晴れ、破天荒達から傷ひとつ無くなった。
「Σ!! 治った、のか?」
「…不思議な力だ」
「…おい」
霧が無くなって意識が飛ばさずにすんだ廉瓜は立ち上がり、どこかに行こうとするのをOVERが止めた。
「なぜオレ達の傷を治した?」
【…霧を無くさせる為のついでだ。それと……
華蓮の意思を尊重したまでだ】
「「「!!」」」
思わぬ言葉に驚くが、時計盤が凄まじく光り、大きな地響きがする。
城の方角、地面が一部盛り上がりそこから大きな城――浮遊城:ヤミキング――が出てきた。
「ハーーッハッハッハ!!よくぞ12体の生け贄を集めた!10年ぶりの表の世界だ!!オレは再びこの地上に帰って来たーー!!!」
ヤミキングの頂上、そこには4人の男が強大なオーラを放っているのが見えた。
そこに先程の男女が向かい、中央に立つ男に跪く。
男はさらに高々と叫ぶ。
「ならばこれよりオレがツル・ツルリーナ5世だ!!ハッハッハ、地上の空もオレを祝福しているぞ!見よ!この曇りなき大空をーー!!!」
_