奥義19 新皇帝決定戦―後編―
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【力を抜け、相手に集中しろ】
『わかってる』
「何独り言言ってんだ?…まぁいい、少しだけ遊んでやるよ!!」
男が距離を詰め襲い掛かってきた。
華蓮は小刀を構え、男の動きに集中する。
男の攻撃を避け、小刀を突く。
しかし男も上手く躱し、華蓮に攻撃を仕掛けようとする。
しかし華蓮の足が男の足を思いっきり踏みつけた。
「イッ!」
男に隙が生まれ、華蓮は刃の向きを変え、峰で男の脇を殴った。
「ぐっ!」
『やった』
【気を抜くな】
『ご、ごめん』
「クソッ、こんな女に」
「何遊んでるのよ?あんなヤツほっといて、さっさと生け贄を集めなさい」
「チッ、わかってる」
『マズイ!みんなに攻撃する気だ!』
【あの金髪達はヤツらの実力を知らない。やられる一方だ】
男が破天荒達に攻撃しようとするのを、華蓮が小刀を振りかぶって止める。
しかし男が小刀を掴み、邪魔をしてくる華蓮に苛立つ。
「どけ!!先にキサマから殺すぞ!!」
『破天荒さん達に、これ以上傷つけさせない!!!』
「華蓮………Σ!華蓮後ろ!!」
華蓮の後ろから、傍観していた女が襲いかかろうとする。
破天荒やOVER達が駆け出すが間に合わない。
【マズイ!代われ!!】
『Σえ!ちょっ』
―ボン
「「「「「!?」」」」」
突然華蓮が煙に包まれた。かと思いきや煙の中から腕が延び、男の腕を掴む。
女とは思えない圧力に男の顔が歪む。
煙が晴れ、華蓮・・・ではなく廉瓜の顔が見え、驚愕せざるを得ない。
廉瓜は男の表情など気にせず、体を捻って女の方へ投げ飛ばした。
「ぐわっ!」
「ぎゃっ!ちょっと!何してんのよ!?」
「…ワリィ。だが妙な事に…女が変わったぞ」
華蓮から廉瓜に変わった事に殆どの人が驚く。
「な、何でアイツが…華蓮は一体!?」
【失せろ、怪我をしたくなければな】
「テメェ…イイ気になるなよ!!」
男が襲い掛かり、廉瓜が小刀で迎え撃つ。
男の攻撃を見切ったのか、廉瓜は淡々と躱しダメージを負わせる。
廉瓜が有利な状況に男は苛立ち、破天荒達は驚愕する。
「(…オレ達が束になっても傷ひとつ付けられなかった得たいの知れないヤツらを、ああも簡単に…アイツは一体…)」
だが突如、廉瓜が苦しみだした。
―ドクン
【!! ぐっ…
(ウソだろ!?もうかよ!!)】
「何だ?…まぁいい、これでも喰らえ!!」
「おい!」
「
「「「「【ぐあああああ!!】」」」」
男の攻撃を受け、大ダメージを負ってしまう。
「威勢のわりにはその程度か。ヌルすぎるぞキサマら」
「クソが!」
【っ…】
廉瓜は黒紫色の霧を出して、傷を覆い治した。
霧をこれ以上出さないようにするが制御出来ず、むしろ勝手にどんどん出てくる。
_