奥義18 新皇帝決定戦―前編―
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【心配するな、俺がついてる】
『……何でそこまで…』
「何をブツブツと言っておる?ワシの攻撃をくらえー!」
老人とは思えない怪力で斧をブーメランのように投げてきた。
さっきと同じように小刀で斧を弾くがグランパは何度も斧を投げてくる。
「ホレホレ!どうした?防いでるだけじゃこのコースは抜けられぬぞ!」
『(腕が疲れてきた…このままじゃ…)』
【走るぞ】
『Σは?ちょ、待って…』
華蓮の制止の声を無視して急に足を動かして走り出し、まっすぐ突き進む。
「突っ込んでくるとは何と愚かな!ワシの斧の餌食になるんじゃー!!!」
先程までとは違い力強く投げてきた。
だが今度は小刀で弾かず、横にずれて避けた。
目を瞑ったまま避けられるとは思ってなかったグランパだがすぐに余裕の表情に戻す。
「Σ何ィ!?…だが目を瞑ったままじゃワシがどこにいるのかもわかるまい!!結局ワシを倒すことなどでき…」
グランパの言葉は途切れた。
何故ならすぐ目の前に華蓮がいたから。
目を瞑ったまま小刀を大きく振りかぶり、グランパの腹目掛けて峰で殴った。
「ぐはぁっ!!」
『あ、当たった!?』
【ああ、手応えはある】
『でも、どうしてわかったの?敵の位置』
【簡単だ。物体が投げられてくる方向・力量を見抜き、声の位置を頼りに、そこに突っ込んだまでだ】
『…そんな簡単にできるものなの…?』
【お前もいずれできるようになるさ。
それより、まだ終わってないぞ】
『Σ!』
「ゴホッゴホッ!ろ、老人を労る気持ちはないのか!?」
【敵に労る気持ちなんて持ってるわけ無いだろ】
『(冷たい…ι)』
【とどめいくぞ】
『ぅ、うん!』
「黙ってないで何とか言ったらどうじゃー!!」
グランパが斧を投げず今度は持って突っ込んできた。
華蓮も迎え撃つ構えを取る。
だが、
「ゴシック真拳「文字化」!!!」
「ぐわ!?」
突然グランパが文字になってしまい身動きが取れなくなってしまった。
「な、何じゃこれは?」
『(この声は…まさか…!)』
「目眩ましのつもりだろうけど、ボクには通用しないよ」
声のする方には詩人が立っていた。
何故か詩人のところだけ照らされておらず、暗い。
どうやら詩人の真上に「傘」という文字が詩人を眩しさから守ってるらしい。
「ゴシック真拳奥義「竜怒嵐凱」!!!」
―ゴオオオオ
「ぐわぁあああ!!!」
『わっ!』
詩人の攻撃に巻き添えにならないよう#華蓮はその場を離れ、グランパは直撃を受け壁まで飛ばされ倒れた。
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