奥義16 旧毛狩り隊④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【(よかった…暴走はなんとかならずに済んだ…)】
「廉瓜、ビュティ達を護ってくれてありがとな」
【………俺は、華蓮がやろうとしてたことをやっただけだ。礼を言うならアイツに言ってくれ】
「でも、廉瓜さんも護ってくれたのは事実なんだし」
【俺は……礼を言われるようなヤツじゃない】
「何で…」
―ボン
何故そんな事を言うのか、ビュティが理由を聞こうとするが、廉瓜は華蓮へと戻った。
「華蓮ちゃん!」
『みんな……Σ! 3世は?』
「ボーボボが倒したよ」
『そうなんだ…』
「……華蓮ちゃん、ありがとう」
『? あたし、お礼言われるようなことした?』
首を傾げる華蓮とは対象的にボーボボ達は祝勝でジュースや酒を飲んでる。
すると後ろの方で物音が聞こえ、華蓮はそちらに顔を向ける。
離れた所で傷だらけのOVERが膝を付いて辛そうな表情を浮かべていた。
「(くっ…予想以上のダメージだ。ちっ…ここで一気にコイツ
立ち上がり、去ろうとするOVERを、華蓮は何故かほっとく事が出来ず、気付けばOVERの腕を掴んで引き止めていた。
『あ…』
「あ?何だテメェ」
『あ、その…手当て、しましょうか…?』
恐る恐る問い掛ければ、案の定睨まれた。
「ああ?何言ってんだテメェ、たたっ斬るぞ」
『でも、怪我がヒドイですし…』
「いらねぇ」
『ダメだって、ちゃんと手当てしなきゃ…』
「いらねぇっつってんだろ!!」
『……いいから大人しくしなさいっ!!!』
「Σ!??」
いきなり大声を張り上げた華蓮にOVERは思わず面食らった。
大人しくなったOVERを華蓮は力づくで座り込ませ、テキパキと手当てをする。
『はい、もういいですよ』
「………お前、何故敵であるオレ様の手当てをした?」
『え?だってボーボボ達と戦って、こんな怪我をしたんじゃないんですか?」
「んなわけ…」
「それに…例え敵だとしてもほっとけませんよ』
微笑みを浮かべる華蓮に、OVERはその笑みを思わず見入った。
「―――///」
『あれ?どうしました?顔赤いですよ』
「Σな、何でもねえ!!
チッ…じゃあな!」
『え?あ…』
赤くなってしまった顔を見られないようOVERはさっさと立ち去ろうとする。
_