奥義11 サイバー都市―前編―
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【調子こいてんじゃねーぞ、テメー】
「あ?何だテメー?さっきの女はどこにやった?」
【答える気は無い。そんなことより、お前が拐った華蓮(アイツ)の仲間はどこだ?】
「フッ…答える気無いじゃん」
廉瓜は小刀を拾い、立ち上がったギガを睨み構える。
【だったら力ずくで聞き出す】
「へぇーおもしれえじゃん。やれるものならやってみろ!!」
ギガが数個のオブジェを投げ、廉瓜が小刀で弾き斬る。
だがすぐギガが距離を詰め、オブジェの爪で襲ってきた。
間一髪躱すものの、頬を斬られ血が出る。
だがそんなことに構うヒマもなく、廉瓜はギガと攻防を続ける。
隙を伺うがなかなか見えない。
爪のオブジェを受け止めるが腹を殴られ、よろめいたその隙を突かれ肩を斬られた。
後退して間合いを取り、膝を付いてしまう。
「威勢のわりにたいしたこと無いじゃん」
【ハァ…ハァ………………お前を倒せば、ツルリーナも倒したのも同然なんだよな?】
「は?何いきなり言ってんだ?だが、まあそうなるな。ヤツと俺との力の差は互角だからな」
【…そうか……だったら…
こんなところでやられるわけにはいかないな!!!】
黒紫色の霧が廉瓜の傷を覆い、綺麗さっぱり無くした。
「Σ!!? 何!!?」
ギガが驚くその隙を突いて廉瓜が一気に詰め寄ってきた。
猛攻撃を繰り返す廉瓜にギガはただ防ぐだけ。
「(コイツ…人間か!?傷を一瞬で治しやがった!だったら…)
クレイ・ハンド!!」
【っ!?】
突如床からオブジェの手が生え、廉瓜の足を掴んだ。
すぐに斬って壊そうとするが、その前にギガに腹を思いっきり蹴られる。
壁に背中を打ち付けられ、さらに両腕、両足を輪っかのようなもので壁に押さえつけられた。
【っ…!】
「さーて、さすがに心臓を貫かれたら今みたいに一瞬で回復なんて出来ねぇよな」
【……!!】
輪っかを外そうと力を加えるが、輪っかは壁に深く刺さってて抜ける事が出来ない。
ギガが近付いてくる。
すると何かの映像を見てた女性達がギガに話し掛けた。
「あー!Jやられちゃった」
「どうします?ギガ様」
「…へぇー。ちょうどいい、コイツと一緒に葬ってやるじゃん」
指を鳴らすと棺桶のオブジェが出てきて、下に落とした。
「すぐにお友達を呼んでやるよ」
【……!!】
廉瓜はどうすることも出来ず、出来ない自分に苛立ちが募る。
ただ唯一出来る事は、歯を強く食い縛りギガを睨むだけだった。
_