奥義11 サイバー都市―前編―
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『知らないわよ、そんなこと!!こっちが聞きたいぐらい!!
それより、あたしの仲間はどこ?』
「仲間?……ああ、お前のお仲間なら今頃Jが相手してるじゃん」
『…J?
(電脳6闘騎士の1人かな…?)
で、あたしをどうするっていうの?』
「さあね?どうすっかなー」
ギガが立ち上がり、ゆっくり華蓮に近付いてくる。
『っ! こ、来ないで!!』
小刀を抜き、構えて威嚇するがギガには通じてない様子。
むしろおもしろそうな顔をしている。
「おいおい、物騒なもん持ってんじゃん。そんなもの捨てて、ちょっとオレと遊ぶじゃん♪」
『っ……!
(コイツ、やばい……!!)』
近付いてくるギガに対し、ジリジリと後退する華蓮。
どうすればいいのか分からず、恐怖によるものか心臓の音がうるさく鳴っている。
ちなみに、逃げるという選択肢は華蓮の中には無かった。
『(あたしは…へっくんを……仲間を助けるために来たんだ…!!ここで逃げては、ダメ!!)』
深く深呼吸し、心を落ち着かせる。
キッとギガを睨み、一気に踏み込んだ。
小刀を降り被って攻撃するが躱され、ギガの手が伸びてきた。
だが華蓮も身をしゃがみ、回避した。
だが華蓮自身驚いた。
何故なら今の行動は、体が勝手に動いたのだから。
まるで、誰かに動かされたように。
一瞬驚きはしたがこの気を逃さず、柄の方でギガの腹を振り被って殴った。
「ぐっ…!?」
『(やった…)』
喜ぶのも束の間、ギガにより手を捕まれた。
引き寄せられたかと思うと、頬をひっぱたかれた。
小刀が手から落ち、床に押し倒される。
『!』
「ちょーっとオイタが過ぎたじゃん。たっぷり可愛がってやるじゃん」
『っ!い、いや!!離して!!!』
「えー、ギガ様ずるーい」
「私達の相手もしてー」
「おー、あとでお前
『ひっ』
舌舐めずりするギガに華蓮の顔が青ざめる。
いくら力を加えてもビクともしない。
もうダメなんだと、自分では仲間を救うことができないんだと悔し涙が浮かんできた。
【大丈夫だ。お前の大切なものは、俺が守る】
『!?』
この声がはっきり聞こえた途端、華蓮体から煙が発した。
「Σ!? な、なんだ!?」
―ドゴ
「ぐっ!?」
―バキ
「がはっ!?」
「「ギガ様!?」」
煙の中から足が出てきてギガの腹を蹴り、さらに拳が飛んできてギガの顔を殴った。
吹き飛ぶギガ。
煙が晴れて、出てきたのは廉瓜。
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