雑談会
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『ちょ、ちょっと緑茶をいただいてもいいですか...っ』
ルイ「別にいいけど...。随分渋いチョイスね」
颯「蜜柑ジュースとかもあるぞ?」
『気を遣って飲み物勧めてくれるのはありがたいんですが...。その言い方、物凄く飲む気が失せるので緑茶でお願いします』
颯「ん?俺何か悪い事言ったか?」
『もうここまで空気読めないと、作為的な何かが起こってるんじゃないかとさえ感じます...』
颯「何で!?」
『ところで緑茶って案外マイナーなんですか?』
ルイ「やりたい放題だからって、大分どうでもいい方向に話題が飛んだわねアンタ...」
『私、どうしても解せなくて...っ。来客用に出されるお茶が緑茶である地域って実は一部だけで、ほとんどの所では茶色いお茶なんだってマジですか!?
認めない...っ。そんな現実、私が打ち砕いてみせる!』
颯「何かよく分かんねーけど、よく言った!それでこそ俺のキューティーピュアパープルだぜ!」
ルイ「分かった...分かったわよ...。あんたの緑茶に対する熱意は痛いほどに理解できたから。その異様なこだわりを持った緑茶を飲んで、ちょっと落ち着きなさいって。
この拍手文見てくれてる人、今確実に引いてるわよ...」
*
『ふぅ...っ。大変失礼しました。前ページでちょっと...いえ。だいぶ心身ともに削られたのに、まだアリス祭最終日と後夜祭のダメ出ししなきゃいけないのかと思ったら、うっぷんが溜まってしまってたみたいで、ついー』
颯「うわっ!これヤベーよルイ!バニラアイスと醤油って一緒に食べるとみたらし団子の味になるんだぜ!
ウマイからちょっと食べてみろって!」
ルイ「アンタ醤油なんて何処から引っ張り出してきたの!?っていうか、外道...っ。そんなの外道だわ!
ちょっと!近寄らないでよ汚らわしいっ!」
『何この空気もうお開きにしてもいいかな』
ー再びしばらくお待ち下さいー
ルイ「アタシ思ったんだけどさー。体質系ミュージカル...いねむり姫だっけ?そのラストの部分、なーんかどっかで見た事あるような気がするのよねー」
颯「なぁールイ。お菓子少なくなってきたんだけど...」
ルイ「うっさいどバカ。食べ物粗末にする奴なんか勝手に餓死しろや」
『段々KY先輩の扱いが辛辣になってきているのは、華麗にスルーさせていただきまして』
颯「!?」
『ルイおねーさんが言ってるのはきっと、いねむり姫が王子の事を眠りながらもずっと待っていたのくだりですよね。
実はその部分、とある高校演劇の台本を参考にさせていただきましたので。もしかしたらルイおねーさんみたいに、あれ?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
残念ながら台本のタイトルは忘れてしまったのですが...』
ルイ「アタシの元にも、白馬に乗った王子様がいつか迎えに来ないもんなのかしらね~」
『(この発言も激しくスルーしたいけど言えるわけがない)』
颯「ぎゃはははっ!王子様ぁ!?ルイの口から王子様って、ぷげろっ!?」
『何というか...白々しい程にお約束展開すぎて、ある意味期待を裏切らない方ですね...KY先輩って』
ルイ「それにしても。後夜祭まで一通り台本読んでて思ったんだけどさぁ、早瀬ちゃん。アンタ中々スミに置けないんじゃなーい!で?誰が本命の王子様なの?」
『はい?』
ルイ「あら。この中には意中の相手はいない感じ?」
『えっと。ごめんなさい。言ってる事が、よく...』
ルイ「あーらら。鈍感ちゃんなのねぇ。ま、それも悪くないんじゃない?修羅場が更にいい感じに盛り上がりそうで!
これこそ乞うご期待!ってやつね」
『は、はぁ...?』
ルイ「さーてと!お菓子も無くなっちゃったし。ここでお開きにして、アタシとお茶でも飲みに行きましょうよ!」
『...まだ食べるんですか!?』
ルイ「大して食べてないわよぉ。どっかのど阿呆バカがほとんど平らげちゃったから」
『確かに』
ルイ「でっしょー?そうと決まったら、さぁ行きましょっ!セントラルに新しく美味しいケーキ屋が出来たらしいのっ」
『詳しいんですね?』
ルイ「うふ。乙女のはしくれだからねっ!女同士で会話なんてつまんないと思ってたけど、やってみると案外楽しいものね!
じゃぁ次はぁ~っ。アタシがマーキングした、いい男ランキングのお話でもしようかしらっ」
『あー...はは...。...うん?ルイおねーさん。私達、何か忘れてやしませんか?』
ルイ「え?別に忘れ物なんてしてないわよぉ。さ、早く行きましょ!」
『うーん...そうですよね!きっと気のせいですね』
ルイ「そうよぉ。アタシ何のケーキにしようかしら~っ。...」
お菓子の開いた袋が散乱している中、その場にひとり取り残され倒れている人物がいる。
返事はない。どうやら今度こそ、屍になったようだ...。