改造計画番外編
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(アリス祭にて。その③)
ミュージカル終了後。
楽屋にて早瀬さんが岬先生を蹴り逃げした後の、二人の先生の会話。
鳴海「いやぁ~。それにしても、由香ちゃんホントにいい蹴りだったねーっ。とりあえず岬せんせー大丈夫?」
岬「う...」
鳴「だから僕、楽屋から出る前に言ったでしょー?大人な姿した由香ちゃんと二人っきりになるけど、変なコトしちゃダメだよって」
岬「なっ!?違うっ、これは誤解...っ!...~っ!」
鳴「まぁ床に散乱した飲み物とか見れば、何となく分かるけどね。ラブハプニングおめでとー。
ところでいきなり動いたら、蹴られた所痛むのは普通だと思うけど」
この男はきっとそれを分かっていて、からかったに違いない。
昔からそうだ。そういう所が無駄に神経を逆撫でしてくるのだ。
岬「(鳴海殺す...っ)」
鳴「そんなに睨まないでよ、岬先生ってば怖いなぁ~っ。...さて。ふざけるのはここら辺にして。
いつ元の姿に戻るか分からない由香ちゃんを放っておくわけにはいかないし、探しに行こうかな。岬先生はどうする?」
岬「鳴海。早瀬を何とかしろ。お前の生徒だろう」
鳴「...それはどういう意味?」
岬「あの子はまだ初等部だろう。この先誰かを好きになったり、それなりの恋愛経験をする筈だ。なのに早瀬は、自分を軽んじている節がある。
現にお前に劇でキスされたとしても、別に何とも思わないかのように流して...!」
鳴「へぇ。由香ちゃん、そんな事言ってたんだー。...でもまぁ、僕としてはいち生徒にそこまで関わるつもりはないかな」
フェロモン体質ゆえだろうか。
鳴海の恋愛感情も、軽んじているような一面があった。
手にいれたと思えば、捨てる。まるで遊びあきたおもちゃのように。
最もそれは、学生時代の頃の話だが。
鳴「そういう恋心って、それこそ個人差があるものでしょ?」
岬「違う、そうじゃない。早瀬の恋愛感情をどうこうしろと言っているんじゃない。自分をぞんざいに扱っているのを何とかしろと...っ」
鳴「岬先生。それは教師の立場として言ってるの?」
岬「...どういう意味だ」
鳴「さて、ね...。由香ちゃんが本当に、自分の事をないがしろにしてるとしてもだよ。
それをどうにかするのは、僕の役目じゃない。それこそ、これから出会うかもしれない好きだと思える人とか...なんじゃないかな」
岬「......」
鳴「ちょっとお喋りが過ぎたかな~っ。とりあえず僕はもう行くよ。いい加減探しに行ってあげないと」
確かに鳴海の言うことに、一理はある。
これから先、彼女にも変わるきっかけが訪れるのかもしれない。
恋という言葉の意味すら知らなかった、この男のように。
岬「鳴海。一つ聞かせてくれ。早瀬にはもしかして、虐待の経験が...?」
鳴「ねぇ、岬先生。もう一度言うよ。それは本当に、教師としての立場から言ってるものなの?」
岬「...」
鳴「...よく考えた方がいい」
そうだ、と即答出来なかったのは何故なのか。
早瀬に触れようと手を伸ばした時。怯えるように瞳を閉じて、体を震わせた姿が脳裏に焼き付いて離れない。
どうしてと自分に問い掛けても、いつまでも答えが出ることはなかった。
ミュージカル終了後。
楽屋にて早瀬さんが岬先生を蹴り逃げした後の、二人の先生の会話。
鳴海「いやぁ~。それにしても、由香ちゃんホントにいい蹴りだったねーっ。とりあえず岬せんせー大丈夫?」
岬「う...」
鳴「だから僕、楽屋から出る前に言ったでしょー?大人な姿した由香ちゃんと二人っきりになるけど、変なコトしちゃダメだよって」
岬「なっ!?違うっ、これは誤解...っ!...~っ!」
鳴「まぁ床に散乱した飲み物とか見れば、何となく分かるけどね。ラブハプニングおめでとー。
ところでいきなり動いたら、蹴られた所痛むのは普通だと思うけど」
この男はきっとそれを分かっていて、からかったに違いない。
昔からそうだ。そういう所が無駄に神経を逆撫でしてくるのだ。
岬「(鳴海殺す...っ)」
鳴「そんなに睨まないでよ、岬先生ってば怖いなぁ~っ。...さて。ふざけるのはここら辺にして。
いつ元の姿に戻るか分からない由香ちゃんを放っておくわけにはいかないし、探しに行こうかな。岬先生はどうする?」
岬「鳴海。早瀬を何とかしろ。お前の生徒だろう」
鳴「...それはどういう意味?」
岬「あの子はまだ初等部だろう。この先誰かを好きになったり、それなりの恋愛経験をする筈だ。なのに早瀬は、自分を軽んじている節がある。
現にお前に劇でキスされたとしても、別に何とも思わないかのように流して...!」
鳴「へぇ。由香ちゃん、そんな事言ってたんだー。...でもまぁ、僕としてはいち生徒にそこまで関わるつもりはないかな」
フェロモン体質ゆえだろうか。
鳴海の恋愛感情も、軽んじているような一面があった。
手にいれたと思えば、捨てる。まるで遊びあきたおもちゃのように。
最もそれは、学生時代の頃の話だが。
鳴「そういう恋心って、それこそ個人差があるものでしょ?」
岬「違う、そうじゃない。早瀬の恋愛感情をどうこうしろと言っているんじゃない。自分をぞんざいに扱っているのを何とかしろと...っ」
鳴「岬先生。それは教師の立場として言ってるの?」
岬「...どういう意味だ」
鳴「さて、ね...。由香ちゃんが本当に、自分の事をないがしろにしてるとしてもだよ。
それをどうにかするのは、僕の役目じゃない。それこそ、これから出会うかもしれない好きだと思える人とか...なんじゃないかな」
岬「......」
鳴「ちょっとお喋りが過ぎたかな~っ。とりあえず僕はもう行くよ。いい加減探しに行ってあげないと」
確かに鳴海の言うことに、一理はある。
これから先、彼女にも変わるきっかけが訪れるのかもしれない。
恋という言葉の意味すら知らなかった、この男のように。
岬「鳴海。一つ聞かせてくれ。早瀬にはもしかして、虐待の経験が...?」
鳴「ねぇ、岬先生。もう一度言うよ。それは本当に、教師としての立場から言ってるものなの?」
岬「...」
鳴「...よく考えた方がいい」
そうだ、と即答出来なかったのは何故なのか。
早瀬に触れようと手を伸ばした時。怯えるように瞳を閉じて、体を震わせた姿が脳裏に焼き付いて離れない。
どうしてと自分に問い掛けても、いつまでも答えが出ることはなかった。