改造計画番外編
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バッと周りを見渡すと、いつの間にか皆さん綺麗に着席されていて。
そんな中、私は一人堂々と教室のど真ん中で立ち尽くしていました。
ひ、酷い。見捨てられた。
新手のイジメかって思うくらいに酷いですよコレ…っ。
何て言い訳すれば…っ。
いや正直に言えば良いのでは!?
すっかり頭がテンパってしまった私は、しばらくマシンガントーク状態が止まりませんでした…。
結局、一体何を言ったかって?
今でも思い出すだけで、色々込み上げて涙が出そうなのでこれ以上は勘弁していただいても宜しいでしょうか…。
私の名誉のためにも。
ただ…勢いとノリに身を任せて、好きなタイプ所か結婚するなら神野先生がいい的な。
一段所か、既に何段飛ばしてしまったか分からない方向に話が逝ってしまったことだけ、ここに書いておきます。
因みに、その後どうなったのかを敢えて書きますと。
クラス中が騒然となってしまったマシンガントークは、神野先生の全ての感情を通り越えてしまう程の威力があったんでしょうかね。
手で顔を覆ってしまい、深いため息と共に、取り敢えず席に戻れと一言だけおっしゃられました。
私の渾身のトークはオールスルー。
そしてその後の授業で、私がどれ程変顔でいようが挙動不審であろうが、それすらもスルーされるという寛大な処置をして下さいました。
極端に目立ってしまった事と、あの神野先生に優しげな対応をされてしまったことで、私の頭はどうにかなりそうだったんです。本当に。
授業が終わった後で心読み君に、こんな青春を積み重ねて人は大人になっていくんだよーと、意味不明なことを悟られました。
うるさい黙れ。
意外とその言葉が理にかなってるのが非常に腹立たしい。
それからまた暫く後のことです。
鳴海先生から、あの神野先生の毒気を抜いて照れさせちゃうなんて由香ちゃんやるね~っ。
…と、出会い頭にかなり意味不明なことを言われました。
…。
あれ照れてたんですか。
神野先生は厳しいので有名ですからね。
面と向かって好意を向けられる発言は、多分これまで無かったに等しいから戸惑った…ですかね?
けれどそれを確かめる度胸と勇気と強さが、私には見事兼ね備えられていないので。
結局、それが真実なのか確かめる術はありませんでした…。