改造計画番外編
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(時期不明。Z編以降のお話)
台本書き部分あるので、苦手な方は注意です。
『よいしょ...っと』
「あーっ!ちょっと待てって由香!重たい物は持つなって言っただろっ?」
『もう。心配し過ぎですよ、明良さんは。洗濯物運んで干すだけなのに』
「俺がやるからいーのっ。大事にしろって。...やっと、出来たんだからな」
そう言って彼女の腹部に触れてみれば、まだ何の膨らみもない。
けれど確かにいるのだ。ここに、一つの生命が。
「由香に似た可愛い顔で生まれてくるんだぞー、チビ」
『...ふふ』
「ん?どうかしたか」
『明良さん。私、今とっても幸せです』
腹に子を宿すと、女は変わるものなのだろうか。
少し前までは幼さが残る顔立ちだったのに、今は慈愛に満ちたような笑みを浮かべるようになったのだ。それこそ母親のような。...否、なるのだ。
それすらも愛しくて、そっとその頬に触れてみれば、彼女は瞳を閉じる。
そして誘われるかのように、その唇に...
ちょっとしたざつよ...ごほん。用事で特力系教室に足を踏み入れてみれば、殿内先輩によって半ば強制的にお茶に誘われ。
そして唐突に始まった殿内先輩の夢で見たという話は...何というか、その。
殿「...っていうやけにリアルな夢を見た訳なの。何これ正夢?みたいな。いやーそれにしても惜しい所で目が覚めちまったわー。あともう少しでちゅーできたのにな」
ガシャーン...
殿「おわっ」
『あ...っ!ご、ごめっ、ごめんなさいっ、片付けま...!』
翼「あー、いーっていーって。触んじゃねーぞ、由香」
『あ、安藤先輩...っ』
翼「割れたカップ片付けるから、お前はホウキとちり取り持って来いよ」
『ご、ごめんなさい...。何というか...その。さっきから、猛烈な寒気が止まらなくて』
翼「安心しろ。そりゃ俺もだ。というか、由香はもうちょっとハッキリ言った方が良いと思うぞ。色々と」
『(心の中では常に慇懃無礼だなんて言えない...)』
殿「おい、ちょっとお前ら...」
蜜柑「こんにちわー!って、由香ちゃんもおるーっ!何なに?何かお話ししてたん?」
翼「蜜柑。危ないから近づいちゃいけません。色んな意味で」
『そうですね...色んな意味で』
殿「ねぇお前ら、俺泣いちゃうよ!?そんなに俺の事嫌いか!?」
翼「嫌いとかそれ以前に普通にキモいんだよ!勝手に泣いてろ!」
うん。寸分も違わない代弁をありがとうございます。安藤先輩。
殿内先輩はそれなりに落ち込んだのか、うざ...いえ。深いため息をひとつ。そしておもむろに自分の胸ポケットをまさぐって何か取りだし...ちょ、おい、また煙草かよ自重しろ。最年長。
殿「はーっ。夢に出てきた由香ちゃんは、眠り姫をやった時の姿そのままだったんだよなー、ホントに」
翼「は?何だそれ」
『げ...っ!ちょちょっ!ちょっ!と、殿内先輩っ!それ以上はお口にチャックですうぅぅう!』
殿「俺マジであの姿タイプだわ。なぁなぁ由香ちゃん。何年後かじゃなくてさ、今から仲良くなっておかない?イロイロと」
『何でもいいからそれ以上は口滑らせないで下さいいい!』
翼「おい、由香!何でも良くはないだろ!こんなヤローと宜しくするなんて、俺は許さないぞ!?」
殿「あ?何だよ翼。お前も狙ってるわけ?」
翼「なっ、何だよ!?どういう意味だよそれ!」
『ぎゃっ!ああ安藤先輩!片付け途中なのに、掃除用具振り回しながらこっちに向かって来ないで下さあぁああ!!』
蜜柑「つまり何の話なんや?」
美咲「馬鹿の戯れだろ。てかうるせぇ」
後に。馬鹿の戯れ三人組は、めでたく原田先輩の前で並んで正座してお説教を受けることになりましたとさ、ちきしょー!
だから何でいつも私まで巻き込まれるんですか!
これってもう、運命だからってやつなんでしょうか...。
台本書き部分あるので、苦手な方は注意です。
*
『よいしょ...っと』
「あーっ!ちょっと待てって由香!重たい物は持つなって言っただろっ?」
『もう。心配し過ぎですよ、明良さんは。洗濯物運んで干すだけなのに』
「俺がやるからいーのっ。大事にしろって。...やっと、出来たんだからな」
そう言って彼女の腹部に触れてみれば、まだ何の膨らみもない。
けれど確かにいるのだ。ここに、一つの生命が。
「由香に似た可愛い顔で生まれてくるんだぞー、チビ」
『...ふふ』
「ん?どうかしたか」
『明良さん。私、今とっても幸せです』
腹に子を宿すと、女は変わるものなのだろうか。
少し前までは幼さが残る顔立ちだったのに、今は慈愛に満ちたような笑みを浮かべるようになったのだ。それこそ母親のような。...否、なるのだ。
それすらも愛しくて、そっとその頬に触れてみれば、彼女は瞳を閉じる。
そして誘われるかのように、その唇に...
*
ちょっとしたざつよ...ごほん。用事で特力系教室に足を踏み入れてみれば、殿内先輩によって半ば強制的にお茶に誘われ。
そして唐突に始まった殿内先輩の夢で見たという話は...何というか、その。
殿「...っていうやけにリアルな夢を見た訳なの。何これ正夢?みたいな。いやーそれにしても惜しい所で目が覚めちまったわー。あともう少しでちゅーできたのにな」
ガシャーン...
殿「おわっ」
『あ...っ!ご、ごめっ、ごめんなさいっ、片付けま...!』
翼「あー、いーっていーって。触んじゃねーぞ、由香」
『あ、安藤先輩...っ』
翼「割れたカップ片付けるから、お前はホウキとちり取り持って来いよ」
『ご、ごめんなさい...。何というか...その。さっきから、猛烈な寒気が止まらなくて』
翼「安心しろ。そりゃ俺もだ。というか、由香はもうちょっとハッキリ言った方が良いと思うぞ。色々と」
『(心の中では常に慇懃無礼だなんて言えない...)』
殿「おい、ちょっとお前ら...」
蜜柑「こんにちわー!って、由香ちゃんもおるーっ!何なに?何かお話ししてたん?」
翼「蜜柑。危ないから近づいちゃいけません。色んな意味で」
『そうですね...色んな意味で』
殿「ねぇお前ら、俺泣いちゃうよ!?そんなに俺の事嫌いか!?」
翼「嫌いとかそれ以前に普通にキモいんだよ!勝手に泣いてろ!」
うん。寸分も違わない代弁をありがとうございます。安藤先輩。
殿内先輩はそれなりに落ち込んだのか、うざ...いえ。深いため息をひとつ。そしておもむろに自分の胸ポケットをまさぐって何か取りだし...ちょ、おい、また煙草かよ自重しろ。最年長。
殿「はーっ。夢に出てきた由香ちゃんは、眠り姫をやった時の姿そのままだったんだよなー、ホントに」
翼「は?何だそれ」
『げ...っ!ちょちょっ!ちょっ!と、殿内先輩っ!それ以上はお口にチャックですうぅぅう!』
殿「俺マジであの姿タイプだわ。なぁなぁ由香ちゃん。何年後かじゃなくてさ、今から仲良くなっておかない?イロイロと」
『何でもいいからそれ以上は口滑らせないで下さいいい!』
翼「おい、由香!何でも良くはないだろ!こんなヤローと宜しくするなんて、俺は許さないぞ!?」
殿「あ?何だよ翼。お前も狙ってるわけ?」
翼「なっ、何だよ!?どういう意味だよそれ!」
『ぎゃっ!ああ安藤先輩!片付け途中なのに、掃除用具振り回しながらこっちに向かって来ないで下さあぁああ!!』
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蜜柑「つまり何の話なんや?」
美咲「馬鹿の戯れだろ。てかうるせぇ」
後に。馬鹿の戯れ三人組は、めでたく原田先輩の前で並んで正座してお説教を受けることになりましたとさ、ちきしょー!
だから何でいつも私まで巻き込まれるんですか!
これってもう、運命だからってやつなんでしょうか...。
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