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(一万だ記念のハロウィンパーティーif?別ver?物語)
!あてんしょん!
・↑という訳なので、一万だ記念小説をお目通ししていないと展開についていけない恐れがあります。
・文章に一部卑猥な表現が出てきてしまった...気が。苦手な方は御注意下さい。
それではどうぞ!
談話室に足を踏み入れると、そこは普段とは全く違った装いでした。
部屋はハロウィンらしく少し不気味な感じで飾り付けされ、それっぽい雰囲気が出るようなお菓子もずらりと並んでいます。
そして、何よりも。
『か、仮装...?』
「お、由香ちゃん寄り道せずに来たみたいだね~。感心カンシンっ」
『...鳴海先生』
「んー?どうかした?」
『この部屋、魔女っ子やらお化けっぽい人達が沢山いるんですけど...』
「ちょっとした衣装が用意してあるって、最初に言ったでしょ?」
そうでしたっけか。何故か物凄く過去のことのような気がして、どうにも思い出せません。
というか、これをちょっとって言ってしまうんですか。鳴海先生。結構本格的なんですけど...。
この人、やることなす事加減ってものが無いんでしょうか。もしかしたら、良いところ育ちのお坊ちゃんかもしれない疑惑がここに...。
「まぁ、そんな訳だから。由香ちゃんもどれか好きなの選んで着てね!」
『え。...私は、』
「だってハロウィンパーティーなんだから」
『...』
「着、る、の」
畜生めが。この野郎。先手を打って拒否の言葉をねじ伏せがって。
嫌々と衣装が置いてある場所に目をやると、何とまぁレパートリーの多さにお洋服があふれかえっていました。
...これだけ本格的にやれるなら、その熱意を教師の仕事に向けられないものでしょうか。憐れ、副担。
さて。
どの衣装を選べば目立たなくやり過ごすことが出来そうですかね?
「何がどうなってそうなったんだよ、バカその2」
『むっ。視界がすこぶる悪いですけど、誰か分かりますよっ。私をそんな呼び方するのは日向君ですね!』
その後。一番目立たない上、見た目では誰だか分からないであろう衣装を選抜しまして。地味にしていた筈なんですけどね。
何故だか日向君には、見抜かれてしまったようです。
一体どんな衣装を選んだかって。それは...。
「確かにバカとは連呼したけどな。マジでバカなんだな...このどてかぼちゃが」
『マント付きです』
「威張るな。アホかお前」
『で、でもどてかぼちゃを馬鹿にしちゃいけませんよ!目の部分はうすらぼんやりですけど、ちゃんと見えるようになっていますし。口の部分からは、ちゃんと酸素が確保できます!』
会話からお察しいただけたでしょうか。
私こと早瀬は、頭がすっぽりと隠れるジャック・オ・ランタン風の被り物をしているのです。
日向君にバレてしまったという事は、思いの外目立っていたということでしょうか...。
ずっとこの被り物をしてると何やら蒸れる感じがするし。失敗でしたかね?
『しかもこれ、ちょっと大きいからカクカク揺れちゃうんですよね...。こんな感じで』
「...(イラッ)」
『ふぎゃぁあぁぁっ!?ちょちょっ、何でいきなりひっぱたくんですかっ、日向君!どてかぼちゃが吹っ飛んじゃったじゃないですか!』
「蹴り飛ばされなかっただけでもありがたく思え」
『と、とんだ暴力的ないたずらです...!』
でも正直、被り物が消えて清々したのはここだけの秘密にしておきましょう。
開けた視界で日向君を見てみると、思わず目を見張ってしまいました。
いつも気だるそうに着崩している制服とは正反対の、ピシッとした印象のタキシードに身を包んでいまして。
その上から真っ黒なマントを羽織っている姿は、まさしく吸血鬼でした。
髪型はそれに似合うようにセットアップされていて、恐ろしさを感じる程に似合っています。
オマケに彼は赤目なものですから、本物に迫る勢いがありますね。
「...そんなにお望みなら、してやるよ」
『は...っ?』
「トリックオアトリートだ。どうせ菓子なんて持ってやしねーだろうからな。覚悟しろ」
『はははっ、はいぃい!?ちょ...っ!日向く...っ!?』
恐喝まがいのことを言われている筈なのに。
マントをバサッとなびかせる姿とか、いちいち様になっているせいで心臓が高鳴ってしまった自分がやるせないです...!
そんな状態で満足に逃げられる筈もなく。
あっという間に捕まったと思った次の瞬間には、日向君が私の首元に顔をうずめてきて...。
『い"...っ!?いぃイタタタ!?ちょっ、マジで待って下さい!まさかそのコスプレ、八重歯のオプション付きなんですか!?恐ろしい!』
「ちっ、うるせぇな...。色気のねぇ声出しやがって」
『いきなり噛みつかれたら、普通うるさくなりふぁふ...っ!?ふが...っ』
「ちょっと黙ってろ」
文句すら満足に言えないまま、口を押さえつけられました。
首元に吐息がまたかかるのが分かると、ビクッと体が震えてしまいましたが相手は我関せずのようです。
次に体を駆け巡った感覚は、痛みではなくて。全身の力が抜けてしまうような、何かでした。
『んぅ...っ!?』
「......」
ゆるゆると粘着質な何かが首筋を辿る度に、どうしようもなく体が震えてしまって。
時折耳元に届く水音のようなものは、死んでしまいそうな程に恥ずかしく感じました。
両手は拘束されていないから、突き放して逃げられる筈、なのに。
どうしてか私の手は、日向君にしがみついてしまって離れようとしませんでした。
もう何が何だか分からないでいたら、いつの間にか開放されていて。
すっかり体の力が抜けてしまった私は、へたりとその場に座り込んでしまいました。
『は...っ、な、なに...っ』
「...ソレ」
『は...はひ...っ?』
「首のソレ。下手に隠すんじゃねーぞ。逆に目立っても知らねーからな」
『へぁ...?』
意味分かりません。そう言いたかったけれど、呂律が上手く回らなくて。問いただすこともままなりませんでした。
日向君は気が済んだのか、さっさと何処かへ消えて行きました。
マントをひるがえす姿とか、本当にいちいち様になってます。
それは最早、嫌味すら感じる領域です。私の選んだどてかぼちゃ衣装が、際立ってアホに見えるのでやめていただきたい。
マジで吸血されたんじゃないかと思ったあの行為。隠れてやった訳じゃないので、勿論多くの人が目撃したのでしょう。
クラスメイトが遠巻きで何かをささやいていて、今現在地味に目立っている事は分かりきっています。
でも今だに力の入らない体では、その場で呆然とする他に選択肢はありませんでした...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一万だ記念で書いた棗オチの話が、どうにも納得出来ず...。明らかに伏線はって満足して終わった感が満載だったので。
らーぶらーぶ展開、やってやる!...と意気込んで蓋をあけてみたらどうでしょう。
...どうしてこうなった?微妙に裏傾向ですか、これ。
これくらい序の口?それともドン引きでしょうか。読んで下さる方の反応が不安になるものを作り出してしまいました...。
一万打記念アンケで、棗と無意識にイチャイチャしてるのを周りが見てる...的なリクを折角いただいたので書いてみたかったのもあるのですが。
これをイチャイチャと言うには、語弊がある気が。
文句はタラタラですが、アップはします。勿体無いので←
そんな訳で。
以上ハロウィン番外編は、キスマークだなんて言葉を知らない純粋な早瀬さんがお送りしてくれました←
今更ですが、キスマークは棗によってしっかり付けられましたよ。周りは付けられてたよね...?アレ。とささやきあっていたとかそうじゃないとか。
主ちゃんだけの描写って、いかんせん限界な時があるものですね...。
!あてんしょん!
・↑という訳なので、一万だ記念小説をお目通ししていないと展開についていけない恐れがあります。
・文章に一部卑猥な表現が出てきてしまった...気が。苦手な方は御注意下さい。
それではどうぞ!
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談話室に足を踏み入れると、そこは普段とは全く違った装いでした。
部屋はハロウィンらしく少し不気味な感じで飾り付けされ、それっぽい雰囲気が出るようなお菓子もずらりと並んでいます。
そして、何よりも。
『か、仮装...?』
「お、由香ちゃん寄り道せずに来たみたいだね~。感心カンシンっ」
『...鳴海先生』
「んー?どうかした?」
『この部屋、魔女っ子やらお化けっぽい人達が沢山いるんですけど...』
「ちょっとした衣装が用意してあるって、最初に言ったでしょ?」
そうでしたっけか。何故か物凄く過去のことのような気がして、どうにも思い出せません。
というか、これをちょっとって言ってしまうんですか。鳴海先生。結構本格的なんですけど...。
この人、やることなす事加減ってものが無いんでしょうか。もしかしたら、良いところ育ちのお坊ちゃんかもしれない疑惑がここに...。
「まぁ、そんな訳だから。由香ちゃんもどれか好きなの選んで着てね!」
『え。...私は、』
「だってハロウィンパーティーなんだから」
『...』
「着、る、の」
畜生めが。この野郎。先手を打って拒否の言葉をねじ伏せがって。
嫌々と衣装が置いてある場所に目をやると、何とまぁレパートリーの多さにお洋服があふれかえっていました。
...これだけ本格的にやれるなら、その熱意を教師の仕事に向けられないものでしょうか。憐れ、副担。
さて。
どの衣装を選べば目立たなくやり過ごすことが出来そうですかね?
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「何がどうなってそうなったんだよ、バカその2」
『むっ。視界がすこぶる悪いですけど、誰か分かりますよっ。私をそんな呼び方するのは日向君ですね!』
その後。一番目立たない上、見た目では誰だか分からないであろう衣装を選抜しまして。地味にしていた筈なんですけどね。
何故だか日向君には、見抜かれてしまったようです。
一体どんな衣装を選んだかって。それは...。
「確かにバカとは連呼したけどな。マジでバカなんだな...このどてかぼちゃが」
『マント付きです』
「威張るな。アホかお前」
『で、でもどてかぼちゃを馬鹿にしちゃいけませんよ!目の部分はうすらぼんやりですけど、ちゃんと見えるようになっていますし。口の部分からは、ちゃんと酸素が確保できます!』
会話からお察しいただけたでしょうか。
私こと早瀬は、頭がすっぽりと隠れるジャック・オ・ランタン風の被り物をしているのです。
日向君にバレてしまったという事は、思いの外目立っていたということでしょうか...。
ずっとこの被り物をしてると何やら蒸れる感じがするし。失敗でしたかね?
『しかもこれ、ちょっと大きいからカクカク揺れちゃうんですよね...。こんな感じで』
「...(イラッ)」
『ふぎゃぁあぁぁっ!?ちょちょっ、何でいきなりひっぱたくんですかっ、日向君!どてかぼちゃが吹っ飛んじゃったじゃないですか!』
「蹴り飛ばされなかっただけでもありがたく思え」
『と、とんだ暴力的ないたずらです...!』
でも正直、被り物が消えて清々したのはここだけの秘密にしておきましょう。
開けた視界で日向君を見てみると、思わず目を見張ってしまいました。
いつも気だるそうに着崩している制服とは正反対の、ピシッとした印象のタキシードに身を包んでいまして。
その上から真っ黒なマントを羽織っている姿は、まさしく吸血鬼でした。
髪型はそれに似合うようにセットアップされていて、恐ろしさを感じる程に似合っています。
オマケに彼は赤目なものですから、本物に迫る勢いがありますね。
「...そんなにお望みなら、してやるよ」
『は...っ?』
「トリックオアトリートだ。どうせ菓子なんて持ってやしねーだろうからな。覚悟しろ」
『はははっ、はいぃい!?ちょ...っ!日向く...っ!?』
恐喝まがいのことを言われている筈なのに。
マントをバサッとなびかせる姿とか、いちいち様になっているせいで心臓が高鳴ってしまった自分がやるせないです...!
そんな状態で満足に逃げられる筈もなく。
あっという間に捕まったと思った次の瞬間には、日向君が私の首元に顔をうずめてきて...。
『い"...っ!?いぃイタタタ!?ちょっ、マジで待って下さい!まさかそのコスプレ、八重歯のオプション付きなんですか!?恐ろしい!』
「ちっ、うるせぇな...。色気のねぇ声出しやがって」
『いきなり噛みつかれたら、普通うるさくなりふぁふ...っ!?ふが...っ』
「ちょっと黙ってろ」
文句すら満足に言えないまま、口を押さえつけられました。
首元に吐息がまたかかるのが分かると、ビクッと体が震えてしまいましたが相手は我関せずのようです。
次に体を駆け巡った感覚は、痛みではなくて。全身の力が抜けてしまうような、何かでした。
『んぅ...っ!?』
「......」
ゆるゆると粘着質な何かが首筋を辿る度に、どうしようもなく体が震えてしまって。
時折耳元に届く水音のようなものは、死んでしまいそうな程に恥ずかしく感じました。
両手は拘束されていないから、突き放して逃げられる筈、なのに。
どうしてか私の手は、日向君にしがみついてしまって離れようとしませんでした。
もう何が何だか分からないでいたら、いつの間にか開放されていて。
すっかり体の力が抜けてしまった私は、へたりとその場に座り込んでしまいました。
『は...っ、な、なに...っ』
「...ソレ」
『は...はひ...っ?』
「首のソレ。下手に隠すんじゃねーぞ。逆に目立っても知らねーからな」
『へぁ...?』
意味分かりません。そう言いたかったけれど、呂律が上手く回らなくて。問いただすこともままなりませんでした。
日向君は気が済んだのか、さっさと何処かへ消えて行きました。
マントをひるがえす姿とか、本当にいちいち様になってます。
それは最早、嫌味すら感じる領域です。私の選んだどてかぼちゃ衣装が、際立ってアホに見えるのでやめていただきたい。
マジで吸血されたんじゃないかと思ったあの行為。隠れてやった訳じゃないので、勿論多くの人が目撃したのでしょう。
クラスメイトが遠巻きで何かをささやいていて、今現在地味に目立っている事は分かりきっています。
でも今だに力の入らない体では、その場で呆然とする他に選択肢はありませんでした...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一万だ記念で書いた棗オチの話が、どうにも納得出来ず...。明らかに伏線はって満足して終わった感が満載だったので。
らーぶらーぶ展開、やってやる!...と意気込んで蓋をあけてみたらどうでしょう。
...どうしてこうなった?微妙に裏傾向ですか、これ。
これくらい序の口?それともドン引きでしょうか。読んで下さる方の反応が不安になるものを作り出してしまいました...。
一万打記念アンケで、棗と無意識にイチャイチャしてるのを周りが見てる...的なリクを折角いただいたので書いてみたかったのもあるのですが。
これをイチャイチャと言うには、語弊がある気が。
文句はタラタラですが、アップはします。勿体無いので←
そんな訳で。
以上ハロウィン番外編は、キスマークだなんて言葉を知らない純粋な早瀬さんがお送りしてくれました←
今更ですが、キスマークは棗によってしっかり付けられましたよ。周りは付けられてたよね...?アレ。とささやきあっていたとかそうじゃないとか。
主ちゃんだけの描写って、いかんせん限界な時があるものですね...。
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