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「由香ちゃん!」
『鳴海先生?どうしたんで、』
「とりっくおあとりーと!」
『………はぁ?』
日本人離れした顔立ちの方が突然発した英語は、色々残念な結果に終わった感じがします。特に発音が。
本当、この人顔立ちはいいのに…残念です。…えぇ。本当に、色々な事が。
恋人募集中らしいのに、左手薬指には指輪をしてるとか意味分からんことするし。謎だ。
「あれー?僕の中での由香ちゃんは、そんな冷めた反応する子じゃなかったのにな~っ」
『いきなりだったもので…つい』
「え。それってつまり素の状態だと、由香ちゃんはそんな感じなのかな?」
『そして今日がハロウィンだっていうのは理解できたんですが。
何故ハロウィンでお決まりの台詞を言い出した先生が、お菓子を差し出しちゃってるんですか?』
「あれ?スルーなの?」
鳴海先生のペースに乗せられると、ろくな事が無いって最近学習したんでね!
(例:自分関係ないのに、岬先生の説教に何時間も付き合わされる等)
むしろ私がお前を惑わしてやるぜと、無駄に戦闘体勢に入ってたりします。…心の中で。
「他の誰かにイタズラしちゃうぞ~って言われても大丈夫なように、前もってお菓子をあげようかなって思って!
ほら、由香ちゃんってイベント事にはあんまり興味無さそうだし」
『はぁ…。お気持ちはありがたいんですけど、私もう後は寮に帰るだけなんで。誰かに会うって事は…』
「ふふっ。それがね~っ。この後、寮の談話室でハロウィンパーティーをやるんだよ!」
『ハロウィンパーティー?』
「自由参加だけどね!パーティーって言っても、それっぽい衣装を着てもらってちょっとしたビュッフェがあって、それからちょっとした余興があるだけなんだけど…」
『結構大したことありますね…』
「最近クラスの皆が仲良しさんになってきてくれたのが嬉しくって!そのお祝いも兼ねて、なんだけどね~っ」
『そうなんですか…』
言っている事は良いことのように聞こえるんですがね。
しゃべり方のせいで、やっぱり残念です。
いい加減、鳴海先生に失礼だって?
いいじゃないですか、心の中の声なんですから。誰にもバレやしませんて。
「…で?」
『えっ?』
「お菓子、受け取ってくれるかな?受け取ってくれないとイタズラしちゃうぞ~。な~んてね!」
『………』
鳴海先生の台詞は、最早ハロウィンの主旨からズレている気もしますがスルーします。
いちいち付き合っていたら、植物好きなM先生の二の舞になりかねませんからね。
(プライバシー保護の為、固有名詞は避けさせていただきました)
鳴海先生の手のひらに視線を落とすと、色とりどりのお菓子達が乗せられています。
…どうしよう?
お菓子を受け取る。→5p
丁重にお断りします。 →3p