夕焼けの記憶
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『......』
「おい。紐パン野郎」
『......』
「...由香」
『...ぐぅ』
「ったく...」
いつもくるくると忙しそうに変えるその表情は、今はだらしない顔をしている。寝かし付けをするつもりが、陽一と一緒に眠ってしまったようだ。
ガキはどっちだと悪態を吐いて頬をつねっても、全く起きる気配がない。
余程疲れていたのか、微動だにしない。
「"何もかも笑い飛ばすくらいに明るくしてれば"...か。あの日の事をすっかり忘れてるのかと思えば...そうでもねーんだな」
『うにゃ...』
「アイツはあれから、あの日の約束をずっと守ってきた。だから、お前も早く思い出せ...由香」
『うぅ...も、』
「?」
『もう...これ以上服は作れませ...』
「...ばーか」
大きく傾いた日の光は、彼らの長い影をつくりだしている。
伸びていた影はやがて、ゆっくりと一つに重なっていった...。