一万だ記念!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
*
「ん、これですりむいたひざ綺麗に洗えたぞ」
『ぁ、ありがとうございます...。その、ベアも』
「.........」
『な、なんかうったえてる。あんどうせんぱいっ。ベアがすわった目で、何かをすごくうったえてるんですけどっ。いや、いつも目はすわったるけども...っ』
「ん?礼は倍返しだぞ、だと」
『うそですよね!?いつものせんぱいの悪ノリですよね!?』
「どうだろうなぁ~?」
『せんぱいぃぃーっ』
ところ変わりまして。
私こと早瀬は、ベアの小屋にて傷口を洗って手当てをしていただいています。
どうやら偶然小屋の近くまで迷いこんでいたみたいです。
負傷した私を見て、ベアは井戸から綺麗なお水をわざわざ汲んできてくれました。感謝です。
落ち着いたところで、さて。と、話を切り出したのは、面倒見がいい兄貴分こと安藤先輩。
「今まででの話を要約すると、だ。由香の担任教師によるすったもんだな出来事で、そんな姿になっちまった、と...。つまりはそういう訳か」
『バレてしまいました...』
「いやいや、ここまで来て隠しても仕方ねーだろ」
『こんな大目玉、だれにもしられることなくやり過ごしたかったのに...っ』
「俺の姿見た途端、更にびーびー泣いてたくせになぁ」
『ぎや...っ!わわ、わすれて下さいっ、かこのことは!』
うっわ、安藤先輩のニタニタ顔がすっげー腹立ちます!
言い返してやりたいけど、事実だし。先輩が見つけてくれなかったら、今だに迷子だったかもしれません。
何一つ反論出来なくて、うなっているとおもむろに先輩が立ち上がりました。
「さて。手当ても終わったから、そろそろ行くぞ」
『へぁっ?行くって、どこへ』
「お前をチビっ子にした元凶の所へ」
『...』
大目玉...目立つ...フラグ?
*
「由香~~...っ!お前、いい加減にしろよ!何、駄々こねてるんだよっ」
『いーやーなものはっ。いやっ、ですってばぁぁあ...っ』
「.........」
「...あんまり聞き分けないと、そこで冷ややかな目でこっちを見つめてるベアから鉄槌くらうぞ」
『だ...っ。だだ、ダメなものはだめですっ。とにかくっ、行きませんってばぁぁあっ』
「(一瞬迷ったな...)」
所変わらず、引き続きベアの小屋にて。
只今安藤先輩に引きずられて連れていかれそうな所を、精一杯踏ん張って拒否ってる所です。
こんな状態で連行されたら、確実に注目の的。まさしく飛んで火に入る夏の虫。
そんなの絶対...嫌だ!
「あのなぁ、由香。そのガリバー飴食べてから、どれくらい時間が経ってるわけよ」
『え...っ』
「正確には分からないにしろ、それなりに経ってるんだろ?それで元の姿に戻らないのは、俺としてはすげー心配なわけよ。副作用もあるらしいしな」
『そんなのあるんですか?...あ』
「そー。だからとりあえず、ガリバー飴渡した張本人にどー落とし前つけるのか問いただしに...」
『せっ、せんぱいっ、大変っ。大じけん!そのガリバーあめ、すったもんだな出来事でひゅーが君も食べちゃったんです!』
「え、何それ超見てぇ」
『せんぱいぃぃ!?』
そこは心配して下さいよ!
主に私の今後の安否とか!
そういえば、長いことあの場に日向くん放置プレイをかましていることを思い出しました。今。
真面目に、間違いなく、ヤバい...。
私が。
...どーするのよ。
next→