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(左へ)
よっしゃ。それでは野生の本能に従って、いざ左の道へ!
...それにしても、さっきから似たような景色ばっかりですね。いえ、森の中だから当たり前かもしれませんが。
その上、結構広いんですね。このまま突き進んで、帰りは果たして大丈夫なのか...。
何て考え事をしながら歩いていたら、何かにけつまづいて思いっきりずっこけてしまいました。
先程貰った、鳴海先生お手製の物体...いえ。あめ玉も清々しい位に空中を舞ってバラけました。
『い...っ、てて。木の幹か何かに突っかかった感じですかね...』
「...」
『ん、木にしては何だか温かい感じが』
「......」
『んん?そして何か木にしてはカラフル...はっ!!』
「.........」
私こと早瀬は、木だと思い込んでいた物から俊足で退いた後にそのままジャンピング土下座。
生きてきた中で最上級の謝罪をさせてもらいました。
...貰ったお菓子をもろ頭に被ってしまっている日向君に。
本気泣きしたくなる沈黙...。それを静かな口調で破ったのは日向君でした。
あまりにも冷静な口調だったので、あれ、これ意外にも許して貰える空気!?と微かに希望を抱きました。
「おい」
『は、はいっ』
「覚悟はいいな、消し炭」
で す よ ね !
消し炭になる前に消し炭呼ばわりなんて。うん。
やっぱりメチャクチャ怒っていらっしゃる。
一瞬感じた希望は幻となって消えました!どーしちゃうのよ私!?
逃亡はきっと不可。渾身のジャンピング土下座も効果なし。言い訳しようにも、却下されそうな気がして仕方がない。えっと、つまり。
...ゲームオーバー?
選択肢、間違えちゃった感じですかね?
今更後悔しても、もう遅いです。
まるでスローモーションのように降りおろされる拳を、私はただ見つめるしかありませんでした...。
「...で、何でてめぇがこんな所にいるんだよ。消し炭」
『...』
「...?...あぁ。もう喋っていいぞ」
『ぇ...ぇ、と。そその、さ、探し物をしていて、ですね...はい』
間が空いている時、何があったのか気になりますか?そこは敢えて追求しないで下さい。
お願いですから。
「...ハロウィンパーティーとやらはいいのかよ」
『いえ、ちょっと探し物を見つけておかないと後から非常に面倒くさい展開になりそうな気がして...。
そういう日向君は行かないんです...かっ。あっ、や、いやいやっ、ごめんなさいごめんなさい、大変申し訳ありません!そんなん行くわけないですよねぇーっ分かりますぅーっ!』
「......」
必死の謝罪をしたら、まるでごみくずを見るような無機質な瞳を向けられましたが。
地雷踏んだ瞬間のお顔よりは存分にマシです。...冗談抜きで殺されるかと思いました。
そういえば、そのパーティー主催は鳴海先生でしたっけね。
毛嫌いしている事で有名なのをすっかり忘れていました。よく考えなくても、それで行くわけないですよね...。
これが本当の地雷だったら、この短時間で何回踏み倒してるか分かりません。
心も体も、すっかり色々折れました。再起不能です。
何か適当に言い訳をつくろって、とにかくこの場から離脱したい。これ以上何かやらかす前に。本気で。
脱出方法を思案していると、唐突にお腹が鳴る音が聞こえました。ちなみに私ではありません。
『えーと...。...日向君?もしかして、お腹』
「おい、消し炭」
『はははい!何でございましょう!?』
「てめぇがさっきわざわざ俺の頭にぶちまけたやつ、よこせ」
『は...えと、さっきの飴の事です?何故に』
「食う」
『ほんにゃ!?』
予想外展開に、驚きの声が奇声になってしまいました。
そして非常にマズいフラグ立ちましたコレ。もしこれが、本当にアブノーマルな品物だとしたら。...ヤバくないです?
...じ、地雷回避回避!今度こそ真面目に死ぬ!
『あ、こここ、これ、でスカ!?え、えと、これは、その、えと』
「うぜぇ。早くよこせ」
『あぁの、そうですっ、これ、手作りでしてネ!?』
「......」
手作り発言に、怯んだかのように黙りこむ日向くん。フラグ回避...か...!?
何かを考え込んでいるようにも見えた日向くんは、おもむろに地面に放置された飴を拾い上げて...。私に差し出されました。
『...えっ?』
「毒味」
『え"っ!?』
「お前が先に食って大丈夫そうなら、食う」
『.........』
ま、まさかそうくるか...っ。というか、あまりにも恐ろしすぎる展開に寒気が。
私にも被害が及びそうな可能性フラグいただきました。いえ、私が口にしなくても相手が日向くんじゃぁ、既に終わってますけどね。
くそぅ、こんな事なら鳴海先生の目が届かない所で即刻捨てておけば良かった...!
「お い」
『ひ...っ!』
予想外展開の対応に悩んでいたら、てめぇ早くしろよ的な苛立ち声が。
いえ、実際そうでしょうけど。相変わらず短気な人だな...!
ここまで来てしまったら、もう後には戻れません。逝くしか...ない...っ。
どうかこの飴がアブノーマルでありませんように!どうかどうかお願いします!
何事においても、最後は神頼みが多いですよね。きっと。
私は祈るような気持ちで、飴に手を伸ばすのでした...。
「.........」
『ぅあ、あの。ここれ、なるみせんせいが、作った、やつで』
「それをさきに言え、このカスが」
『いぎゃあぁあぁぁ!!!』
結論。神頼みは全く無駄でしたてへぺろ。...えぇ。全く。悲しい程に。
立ち上がったフラグは回避不可能に終わりました。なのでこれから早瀬は、消し炭からカスになると思われます。
...現状を説明しますと。
どうやら飴の正体は、なんとガリバー飴だったらしく。只今私達は、おおよそ五歳位の年齢になって縮んでしまったと思われ。
制服が余裕でワンピース状態です。
『うぇ...っ。さっきもおなじこと、言ったつもりだったのに...っ』
「一番じゅうようなところがぬけてんだよカスが」
『ん...?じゅうようなところ』
「だれが作ったんだよ、このいぶつ。あぁ?」
『ですよねぇぇぇそういえばそれは言ってなかっ、まっ、ぎょえいあぁあぁ!!』
「......」
『ぁ、あの、とりあえず、ですね。食べてしまったアメなんですが、その。じつぶつよりだいぶ小さかったので。ちょっと時間がたてば、しぜんに直るかと。...たぶん』
「たぶん?」
『いぃいいえっ、ぜったいに!』
「...何でじつぶつの大きさしってるんだ」
『え。そ、それは、その...っ』
私こと早瀬は、先程から地雷を踏みまくりです。
今なら胸を張って言えそうです。命がいくつあっても、それらを全て使い果たす自信だけがあると!
地雷具体例を申しますと。
物体Aを作ったのが鳴海先生だと言い損ねたり。(これはかなり致命的だった)
やたらガリバー飴について詳しいものだから、突っ込まれてしまったり。
日向くんにけづまづいてから、何だかやたらついてません。それこそ思わず泣いてしまいそうな程に。
そろそろ良いことの一つや二つ無くたって構いません。とにかくこの場から離脱させて下さい。本気でお願いしますから...っ。
どうしたものかと思っていたら、再びお腹の虫の鳴き声が聞こえてきました。
えぇ。今回も私ではありません。
『えーと...ひゅうが、くん?』
「.........」
あんな小さい飴ちゃんじゃ、どうやらお腹は満たされなかったようです。
それどころか、災難な目に遭って余計に体力を消耗した感じですよね分かります。
幸いここ北の森は、探せば食料を見つけるのは容易いと思います。野生の動物が住んでいるくらいなんですから。
でもこれ以上行動を起こしたら、また何か地雷を踏みそうで恐ろしすぎる。
でもカスにまで扱いが降格してしまう程に、多大なる迷惑を掛けてしまった訳でしてっ。ここで食料を集めてお詫びを入れるべきでは...?
...あーっ、もうっ。選択だけでこんなに命がけだなんて!一体どうすれば...っ。
食糧を探して詫びを入れる→p26
とりあえずヘマしないよう聞かなかったフリ→p27
よっしゃ。それでは野生の本能に従って、いざ左の道へ!
...それにしても、さっきから似たような景色ばっかりですね。いえ、森の中だから当たり前かもしれませんが。
その上、結構広いんですね。このまま突き進んで、帰りは果たして大丈夫なのか...。
何て考え事をしながら歩いていたら、何かにけつまづいて思いっきりずっこけてしまいました。
先程貰った、鳴海先生お手製の物体...いえ。あめ玉も清々しい位に空中を舞ってバラけました。
『い...っ、てて。木の幹か何かに突っかかった感じですかね...』
「...」
『ん、木にしては何だか温かい感じが』
「......」
『んん?そして何か木にしてはカラフル...はっ!!』
「.........」
私こと早瀬は、木だと思い込んでいた物から俊足で退いた後にそのままジャンピング土下座。
生きてきた中で最上級の謝罪をさせてもらいました。
...貰ったお菓子をもろ頭に被ってしまっている日向君に。
本気泣きしたくなる沈黙...。それを静かな口調で破ったのは日向君でした。
あまりにも冷静な口調だったので、あれ、これ意外にも許して貰える空気!?と微かに希望を抱きました。
「おい」
『は、はいっ』
「覚悟はいいな、消し炭」
で す よ ね !
消し炭になる前に消し炭呼ばわりなんて。うん。
やっぱりメチャクチャ怒っていらっしゃる。
一瞬感じた希望は幻となって消えました!どーしちゃうのよ私!?
逃亡はきっと不可。渾身のジャンピング土下座も効果なし。言い訳しようにも、却下されそうな気がして仕方がない。えっと、つまり。
...ゲームオーバー?
選択肢、間違えちゃった感じですかね?
今更後悔しても、もう遅いです。
まるでスローモーションのように降りおろされる拳を、私はただ見つめるしかありませんでした...。
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「...で、何でてめぇがこんな所にいるんだよ。消し炭」
『...』
「...?...あぁ。もう喋っていいぞ」
『ぇ...ぇ、と。そその、さ、探し物をしていて、ですね...はい』
間が空いている時、何があったのか気になりますか?そこは敢えて追求しないで下さい。
お願いですから。
「...ハロウィンパーティーとやらはいいのかよ」
『いえ、ちょっと探し物を見つけておかないと後から非常に面倒くさい展開になりそうな気がして...。
そういう日向君は行かないんです...かっ。あっ、や、いやいやっ、ごめんなさいごめんなさい、大変申し訳ありません!そんなん行くわけないですよねぇーっ分かりますぅーっ!』
「......」
必死の謝罪をしたら、まるでごみくずを見るような無機質な瞳を向けられましたが。
地雷踏んだ瞬間のお顔よりは存分にマシです。...冗談抜きで殺されるかと思いました。
そういえば、そのパーティー主催は鳴海先生でしたっけね。
毛嫌いしている事で有名なのをすっかり忘れていました。よく考えなくても、それで行くわけないですよね...。
これが本当の地雷だったら、この短時間で何回踏み倒してるか分かりません。
心も体も、すっかり色々折れました。再起不能です。
何か適当に言い訳をつくろって、とにかくこの場から離脱したい。これ以上何かやらかす前に。本気で。
脱出方法を思案していると、唐突にお腹が鳴る音が聞こえました。ちなみに私ではありません。
『えーと...。...日向君?もしかして、お腹』
「おい、消し炭」
『はははい!何でございましょう!?』
「てめぇがさっきわざわざ俺の頭にぶちまけたやつ、よこせ」
『は...えと、さっきの飴の事です?何故に』
「食う」
『ほんにゃ!?』
予想外展開に、驚きの声が奇声になってしまいました。
そして非常にマズいフラグ立ちましたコレ。もしこれが、本当にアブノーマルな品物だとしたら。...ヤバくないです?
...じ、地雷回避回避!今度こそ真面目に死ぬ!
『あ、こここ、これ、でスカ!?え、えと、これは、その、えと』
「うぜぇ。早くよこせ」
『あぁの、そうですっ、これ、手作りでしてネ!?』
「......」
手作り発言に、怯んだかのように黙りこむ日向くん。フラグ回避...か...!?
何かを考え込んでいるようにも見えた日向くんは、おもむろに地面に放置された飴を拾い上げて...。私に差し出されました。
『...えっ?』
「毒味」
『え"っ!?』
「お前が先に食って大丈夫そうなら、食う」
『.........』
ま、まさかそうくるか...っ。というか、あまりにも恐ろしすぎる展開に寒気が。
私にも被害が及びそうな可能性フラグいただきました。いえ、私が口にしなくても相手が日向くんじゃぁ、既に終わってますけどね。
くそぅ、こんな事なら鳴海先生の目が届かない所で即刻捨てておけば良かった...!
「お い」
『ひ...っ!』
予想外展開の対応に悩んでいたら、てめぇ早くしろよ的な苛立ち声が。
いえ、実際そうでしょうけど。相変わらず短気な人だな...!
ここまで来てしまったら、もう後には戻れません。逝くしか...ない...っ。
どうかこの飴がアブノーマルでありませんように!どうかどうかお願いします!
何事においても、最後は神頼みが多いですよね。きっと。
私は祈るような気持ちで、飴に手を伸ばすのでした...。
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「.........」
『ぅあ、あの。ここれ、なるみせんせいが、作った、やつで』
「それをさきに言え、このカスが」
『いぎゃあぁあぁぁ!!!』
結論。神頼みは全く無駄でしたてへぺろ。...えぇ。全く。悲しい程に。
立ち上がったフラグは回避不可能に終わりました。なのでこれから早瀬は、消し炭からカスになると思われます。
...現状を説明しますと。
どうやら飴の正体は、なんとガリバー飴だったらしく。只今私達は、おおよそ五歳位の年齢になって縮んでしまったと思われ。
制服が余裕でワンピース状態です。
『うぇ...っ。さっきもおなじこと、言ったつもりだったのに...っ』
「一番じゅうようなところがぬけてんだよカスが」
『ん...?じゅうようなところ』
「だれが作ったんだよ、このいぶつ。あぁ?」
『ですよねぇぇぇそういえばそれは言ってなかっ、まっ、ぎょえいあぁあぁ!!』
ーしばらくお待ち下さいー
「......」
『ぁ、あの、とりあえず、ですね。食べてしまったアメなんですが、その。じつぶつよりだいぶ小さかったので。ちょっと時間がたてば、しぜんに直るかと。...たぶん』
「たぶん?」
『いぃいいえっ、ぜったいに!』
「...何でじつぶつの大きさしってるんだ」
『え。そ、それは、その...っ』
私こと早瀬は、先程から地雷を踏みまくりです。
今なら胸を張って言えそうです。命がいくつあっても、それらを全て使い果たす自信だけがあると!
地雷具体例を申しますと。
物体Aを作ったのが鳴海先生だと言い損ねたり。(これはかなり致命的だった)
やたらガリバー飴について詳しいものだから、突っ込まれてしまったり。
日向くんにけづまづいてから、何だかやたらついてません。それこそ思わず泣いてしまいそうな程に。
そろそろ良いことの一つや二つ無くたって構いません。とにかくこの場から離脱させて下さい。本気でお願いしますから...っ。
どうしたものかと思っていたら、再びお腹の虫の鳴き声が聞こえてきました。
えぇ。今回も私ではありません。
『えーと...ひゅうが、くん?』
「.........」
あんな小さい飴ちゃんじゃ、どうやらお腹は満たされなかったようです。
それどころか、災難な目に遭って余計に体力を消耗した感じですよね分かります。
幸いここ北の森は、探せば食料を見つけるのは容易いと思います。野生の動物が住んでいるくらいなんですから。
でもこれ以上行動を起こしたら、また何か地雷を踏みそうで恐ろしすぎる。
でもカスにまで扱いが降格してしまう程に、多大なる迷惑を掛けてしまった訳でしてっ。ここで食料を集めてお詫びを入れるべきでは...?
...あーっ、もうっ。選択だけでこんなに命がけだなんて!一体どうすれば...っ。
食糧を探して詫びを入れる→p26
とりあえずヘマしないよう聞かなかったフリ→p27