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*
「何で黙ってたんだよ早瀬...っ」
『いやぁー、デカひよさんとあまりにも幸せそうな乃木君を現実に引き戻すなんて、私にはとてもとても』
「ジャイアントピヨだってば!目立たないように静かにしてたのは、本当にそれだけ?」
『ついでに普段写真でしか拝めないキュートな乃木君を拝み倒してたとか、全然そんなことないんだからねっ!』
「ちょっと早瀬!明らかに言ってる事と本音違うよねそれ!?というか、写真ってまさか...っ!」
『アリス発動中のキュートな乃木君スナップ写真は、今だに売れ行き好調ってそういえば今井さんが言ってたなぁ』
「~~っ!」
何やら乃木君は、声にならない悲鳴を上げて酷く混乱してしまいました。
うーん。乃木君とデカひよの二人...いえ。一人と一匹だけの世界を作って私をぼっちにしたからって、少しからかい過ぎちゃいましたかね?
しばらく天使なお顔三割増しな乃木君のお顔をガン見していたら、早々に我に返ってしまいました。残念です。
「というか、可愛いって...」
『いやはや、女の子顔負けだったよ。その微笑みはまさしく天使だね』
「そんなようなこと、母さんも言ってたな...スウィートエンジェルとか何とか」
『ふはっ!ふ、ふふ、マジか...っ。乃木君のお母さんとは、き、気が合いそう...くくっ』
「笑うのこらえるなよ、早瀬...っ」
『ごめんごめん。でも本当、皆もそう思ってると思うよ?そんなにひた隠さなくたっていいのに。折角可愛いんだから』
「......」
本人からしてみれば、ちょっと恥ずかしいアリスなのかもしれませんけど。
それでも、私からしてみればうらやましいですよ。
心読み君からは、私のアリスを不幸な占いしか出来ないアリスだとか大変不名誉な命名されましたしね。
...まぁ、大体その通りなんですけど。
動物どころか、周りの人までを幸せな気持ちにしちゃう乃木君とは大違いだなぁと。
若干たそがれていた時です。不意に乃木君の方を見たら、何故だか急に接近されておりまして。不自然な程に。
『へ...っ?』
「あんまり可愛いとか連呼してると...」
『ぅ、うん?ひやっ!?』
「っ、離してあげないんだからっ!」
『はは、はいぃっ?』
引き続きデカひよに乗ったまま空中散歩状態が続く中。
私、早瀬由香は、何故か乃木君に抱き締められてしまいました。
...えっと。
何がどうなってそうなってしまったんだ、乃木君。
唐突すぎる出来事に、思わず笑いが出てしまいました。
『いやいや、乃木君。こうしてもらえると、落馬...いや、落ピヨ?しないですむ確率が上がるだけであって。
これ何も意地悪とか仕返し類いじゃないよ?
でも流石にちょっと近過ぎるから、少し離れ...あ、あれ』
「......」
『の、乃木君?その、えーっと、あれ...?』
笑いながら乃木君の腕をほどこうとしたら、びくともしませんでした。
押し退けようとしても、これまた全く動かず。
それどころか、私を抱き締める力がこもってしまい。
予想外な出来事に、びっくりです。
乃木君ってこんなに力強かったんですか...?
「...ドッジボールをやった少し前からさ」
『う、うん?』
「そこから少し仲良くなれて、今は友達になれたかなって確かに思うよ。でもさ、」
『あぁの、ちょっ、乃木君、さっきよりも近い...っ』
「駄目。逃げないで。...もう少し俺のこと
、男子って意識してくれてもいいんじゃない?」
まるでキスされちゃうんじゃない位に近付いた距離で、私の顔をのぞきこんだ乃木君の表情は。
ちょっと拗ねた顔をしていて、やっぱり可愛いと感じる事には変わりなかったんですが。
まるで見せつけられたかのような...いえ、実際そうなんでしょうけど。
力の差は、歴然で。それは男子として再認識する要素としては十分でした。
そして認識した後のこの状況はどうなのかっていうと。うん。心臓過労死するかもしれませんよね!
『あぁぁあのっ。そその、もう十二分に理解したのでっ。えぇ、はい、それはもう!』
「ふふっ、何その十二分って」
『十割以上、つまり痛い程に理解できたんでっ!あの、そろそろ離れ...っ』
「それは駄目」
『ぇ、えぇぇっ?なな、何故ゆえっ?』
「俺のこと可愛いって、そればっかり言った罰だから」
『そ、そんなぁ...っ』
先程とはうって変わって慌てふためく私を見て、乃木君は形勢逆転だね、と満足そうに笑っていました。
く、くそう。今の乃木君は見た目天使だけど中身は小悪魔だぜちくしょう...!
乃木君の魅力に翻弄されっぱなしの私は、ただただ早く空中散歩が早く終わりますようにと願うしかありませんでした。
*
そして長く感じた空中散歩が終わり、やっとこさ解放された時。
どうしてか名残惜しさを感じてしまいました。あんなに離して欲しいって思った筈なのに。
乃木君の顔を伺うように見ると、彼も何処かすっきりしない表情で。
良かったら手を繋いで帰らない?って、困ったように笑ってました。
もしかしたら乃木君も、同じように思ってくれたんでしょうか。そうだったら、いいな。
繋いだ手の温もりを感じながら、そう、思いました。
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いぃやったぁぁ全員書き終えたあぁ!とろぴかるやっほーぅ!
おめでとう私!お疲れ様私!
そんなわけで、ルカぴょんENDでした←
ルカぴょんで最後でした。
色んなキャラを欲張り過ぎて、ルカぴょんと翼先輩をうっかり忘れそうになっただなんて、そんな事言えない...っww
おまけにまだもう一人書きたかっただなんて。もうムリダー。
颯とバカやりたかっただけなんで、諦めました。本編のどっかで一緒に遊んでもらおうそうしよう。バカキャラ愛しすぎる(誉め言葉)
ルカぴょんも勿論好きですがね!嫁にしたいタイプです(真顔)
ああいう優しい子がちょっと強引になるとギャップがたまらんですね、うへへ←
うちのサイトのルカぴょんは今後もそんな感じになると思われます。
色んなキャラ落ちお目通しありがとうございます!
次ページからは、丸々没にした翼先輩落ちのお話です。
全部書ききったお話でもったいなかったのでくっつけてみました。
よろしかったらそちらもどうぞ!