初等部B組のそんな日常風景
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「なーんかイイ事あったでしょー?」
『えっ』
朝登校してきて、教室入って、自分の席に着いた途端。
真っ先に心読み君に突っ込まれた事がそれでした。
『え、な、何で分かっちゃうのっ?』
「それ原作でもよくありがちな展開だから、そこはあえて言わないよー。面倒くさいし」
『説明が超おざなりな上に、何か言っちゃいけない発言も混じってた気がする!』
要するに、あれですよね。つまり顔に書いてあったと。
自分では分からないけど、そんなに顔に出てたんでしょうか…。
うわ、一人でニヤニヤしていたのかと思うと恥ずかしいわこれ。
「朝からキレのいい突っ込みはしなくていいから、結局何があったのさー。花だんのお花の芽でも出てきた?」
『何だか馬鹿にされてる気がするんですがね?心読み君』
「だって##NAME1##さんが嬉しく思う事って、何か想像つかないし~。…で?」
『う…。わ、笑わない?』
「・・・」
『…え、あ、ちょっ、違っ。そういう意味じゃ…っ』
よく考えたら、元々笑ってますよね彼は!
何か笑顔のまま固まっちゃいましたけど!
いやだから、話を聞いても更に笑顔がレベルアップしないようにしてというか、何と言いましょうか!?
会話スキルが低い事をこれ程恨んだことはありません。
誤解を解く為に、朝っぱらからかなりの体力を消耗してしまいました…。
*
「へぇー。朝の登校中、出会い頭で誰かにぶつかっちゃう展開って本当に存在するんだー」
『突っ込む所そこ!?』
イイ事、の一連の流れを説明したら、笑われるのかと心配していた反応はやけに斜め上でした。
…いや、そうでもないかも。朝の登校での出会い頭事故…。
これ、何てシミュレーションゲーム?あるいは青春漫画?的な。
「まぁ、とりあえず。それがきっかけでちょっと仲良くなれたのがイイ事な訳なんだね~。よしよし」
『い、一応私の方が年上なんですが、心読み君…っ。子供扱いされてやしませんか私…っ』
「…##NAME1##さんて、年上としての威厳ないよね」
『普通に傷付いた!』
「で?その仲良くなれたお相手は誰なのー?」
『スルーですかそうですか…っ。えぇっとね。時宮さん、なんだけど』
「林檎ちゃん?へぇ…」
『え?意外そうな顔だね、心読み君』
「いや、あの林檎ちゃんと朝の萌えイベやったんだな~って」
『…その言い方止めてもらっていいかな』
解せないから。
そして何より、貴方の口からそんな台詞聞きたくなかったよ…。
心読み君のイメージが壊されたって、糾弾されたらどうするんだよ。
…ん?
糾弾うんぬんの心の声は、一体誰の台詞ですか?
「顔見て一発で分かる位に、よっぽど嬉しかったんだね~」
『うぐ…。ほ、本当はね、その。
ちょっと耳かしてね、心読み君』
「んー?」
『本当はね、時宮さんって…。うーん、上手く言えないんだけど。何と言うか、ちょっと近寄りがたい雰囲気があったっていうか…。だから余計に嬉しかった、かな』
「…##NAME1##さんて、動物並みの野生本能でもあるの?」
『何その話の方向性!?』
「人の行動に対してやたら敏感だよね~。その野生本能で、危険を無意識に避けてそうな感じ」
『何だか人間扱いすらしてくれなくなってしまった気がする…っ』
「まぁ##NAME1##さんの言いたい事は分かるよー。時宮さんってパッと見普通の子に見えるけど、時々それが違和感ありなんだよね~」
『!そうっ。そんな感じっ』
「心の中も読めない不思議ちゃんだしね~」
『え、そうなの?何で?』
「まぁその理由は、おとぎ咄。様のサイトで読んで確かめてみてね!」
『宣伝の仕方超露骨です!なのに超気になる!』
「とりあえず林檎ちゃんて、何か危うい感じがするんだよね。だから最近ちょっと気にかけてるのー。
…##NAME1##さんも前までは気にかけてる子だったんだけどねー」
『そうなの?え、じゃぁ今は一体…』
「暇潰しにおちょくる相手」
『…はぁ!?』
「今は勝手にトラブルに巻き込まれていくサマを見て楽しませてもらってるよー。
おちょくる手間もいらないなんて楽だよね!」
やけにまぶしい笑顔の心読み君ですけど、私は本当に彼の友人で合ってるんですかね!?
その無邪気な表情と言ってる事がかなり噛み合ってない気がするんですが…!?
ここは取り敢えず突っ込むべきか、真面目に返すべきか真剣に悩んでいたら、真後ろから別の方の声が耳に入りました。
「あー…。これが可愛い子程苛めたくなっちゃうの図か」
間。