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(談話室へ急ぐ)
いやいやいや...あれをわざわざ追い掛けるとか、有り得ないでしょ。うん。無いわー。
あれは見た目こそ馬鹿っぽいけれど、帰省本能は備わっています。多分。
謎の生命体1も、自力でお家に帰ってましたし。うん。何も問題ない!
そうと決まったら、談話室へ急ぎましょう回れ右!...すると。
私の行動一部始終を見ていたのでしょうか。
進行方向の少し先に、呆然と突っ立っている岬先生が。
「早瀬...今、」
『...... やっべ 』
もうデジャヴ展開飽きました。
前もそうでしたよね。謎体を追っ掛けて(温室に無断侵入して)岬先生に出会ったんでしたっけね。
あー空を仰いでしまう位になつかしーわー。
確かその後は、岬先生による正座つきお説教を鳴海先生と聞く羽目になったんでしたっけねー。あれは思い出にするにはまだ早いわー。
てかたった今そんなフラグ立ってません?うふふ、あはは。
じゃねぇよ。
そうはさせません。子供という要素を最大限生かして、そんなフラグ...叩き折ってみせます!
ぶっちゃけ嘘泣きで泣き落とし作戦ですけど。誰だ、ワンパターン過ぎるとか言った奴は。
いいんですってば。人には泣いてごまかせる時期というものがあるのですから。つまり、今がそうです!
『うぅ...。岬、せんせ...っ。ごめんなさい...っ。まだあの花だんに謎の...いえ。岬先生のお花があったなんて、知らなくってっ。ぐす...っ。
追い掛けようにも奴...いえ。あのお花、物凄く早いので。私、誰か助けを呼ぼうと思って...っ』
「早瀬...っ。そこまで考えていてくれるとは...っ」
『ぐすん』
どうだ。子供というスキルを最大限生かせば、多少失言してしまっても簡単に落とす事が出来るのです!
でもこんなにあっさり騙されてしまうだなんて。岬先生の将来がしんぱ...。
「大丈夫だ、早瀬!俺が来たからなっ」
『え』
「確かにあの子は足が早いから、一人で探すのは大変かもしれない。だが、二人ならきっとすぐ見つけられるだろう!」
『エ』
「さぁ、行くぞ早瀬!確か走っていったのは...あっちの方だな!」
『.........江っ?』
あれあれあれ?
何か、これって、つまり。別のフラグが立っちゃった感じですか?そして強制イベ?
あれ?あれ?
予想外の展開で頭はそれを処理してくれません。そんな事をよそに、岬先生は私の腕を掴んで意気揚々に歩き始めるのでした...。
「.........」
『いやぁ、何と言いましょうかっ。たまたまですよぉ。たまたま!適当に言ったことが奇跡的偶然でドンピシャだったわけでありまして!』
「早瀬...」
『はい?』
「俺は、この花達の親失格かもしれない...!」
『だ...っ』
だぁーかぁーらぁーっ!
只今私こと早瀬由香は、完全なるループ状態に陥っております。
ことの発端は、岬先生と謎体を探している時です。
あっちにもこっちにもいないと、先生の表情が曇ってきた頃に私一つ意見させていただいたのですよ。
温室に自力で戻ったのはないのだろうかと。前回も似たような事があったのだし。
そして温室に訪れたらまぁそれは予想通りだったんですけど。まぁ。うん。
岬先生がウザい位にヘコんでしまいました。
自力で見つけられないなんて、この子達の親失格だとうわ言のように繰り返されてます。
っていうか、親ってなんだよ。いや、間違ってはいませんね。ぶっちゃけ、親ならいなくなった謎体の管理の方もしてくれると、ありがたいのですが...。
『あっ、そうですっ。折角ここまで来たんですし、私何かお手伝いしましょうか!?こんなに広い所、一人でやるなんて大変でしょうっ?』
「......」
『これ、いつも全部一人で手入れしてるんですか?いやー、そんな凄いこと出来るの岬先生ぐらいですよー!凄いわー、叶わない!あっぱれです!』
「早瀬...」
ヤバい。何とか持ち上げようと頑張ったのはいいけど。
ちょっとこれやり過ぎました。逆に小馬鹿にしてません?これ...。
意味ありげに間がある岬先生。固唾を飲んで見守る私。流石にマズかった、か...?
「何ていい子なんだ...!」
『へ』
「早瀬は優しくていい子なんだな...っ。じゃぁ折角だから、新しい苗を植えるのを一緒にいいかっ?」
『は、はぁ...』
私こと、早瀬由香はこの時思いました。
齢十歳のガキんちょに言いくるめられるこの成人男性に、少しでも平坦な未来がありますようにと...。
というか、普段どれだけ優しくされてないんだよこの人。
ムチ豆を生き生きと振り回す、金髪の教師が何故か頭をよぎりました。
next→
いやいやいや...あれをわざわざ追い掛けるとか、有り得ないでしょ。うん。無いわー。
あれは見た目こそ馬鹿っぽいけれど、帰省本能は備わっています。多分。
謎の生命体1も、自力でお家に帰ってましたし。うん。何も問題ない!
そうと決まったら、談話室へ急ぎましょう回れ右!...すると。
私の行動一部始終を見ていたのでしょうか。
進行方向の少し先に、呆然と突っ立っている岬先生が。
「早瀬...今、」
『...... やっべ 』
もうデジャヴ展開飽きました。
前もそうでしたよね。謎体を追っ掛けて(温室に無断侵入して)岬先生に出会ったんでしたっけね。
あー空を仰いでしまう位になつかしーわー。
確かその後は、岬先生による正座つきお説教を鳴海先生と聞く羽目になったんでしたっけねー。あれは思い出にするにはまだ早いわー。
てかたった今そんなフラグ立ってません?うふふ、あはは。
じゃねぇよ。
そうはさせません。子供という要素を最大限生かして、そんなフラグ...叩き折ってみせます!
ぶっちゃけ嘘泣きで泣き落とし作戦ですけど。誰だ、ワンパターン過ぎるとか言った奴は。
いいんですってば。人には泣いてごまかせる時期というものがあるのですから。つまり、今がそうです!
『うぅ...。岬、せんせ...っ。ごめんなさい...っ。まだあの花だんに謎の...いえ。岬先生のお花があったなんて、知らなくってっ。ぐす...っ。
追い掛けようにも奴...いえ。あのお花、物凄く早いので。私、誰か助けを呼ぼうと思って...っ』
「早瀬...っ。そこまで考えていてくれるとは...っ」
『ぐすん』
どうだ。子供というスキルを最大限生かせば、多少失言してしまっても簡単に落とす事が出来るのです!
でもこんなにあっさり騙されてしまうだなんて。岬先生の将来がしんぱ...。
「大丈夫だ、早瀬!俺が来たからなっ」
『え』
「確かにあの子は足が早いから、一人で探すのは大変かもしれない。だが、二人ならきっとすぐ見つけられるだろう!」
『エ』
「さぁ、行くぞ早瀬!確か走っていったのは...あっちの方だな!」
『.........江っ?』
あれあれあれ?
何か、これって、つまり。別のフラグが立っちゃった感じですか?そして強制イベ?
あれ?あれ?
予想外の展開で頭はそれを処理してくれません。そんな事をよそに、岬先生は私の腕を掴んで意気揚々に歩き始めるのでした...。
*
「.........」
『いやぁ、何と言いましょうかっ。たまたまですよぉ。たまたま!適当に言ったことが奇跡的偶然でドンピシャだったわけでありまして!』
「早瀬...」
『はい?』
「俺は、この花達の親失格かもしれない...!」
『だ...っ』
だぁーかぁーらぁーっ!
只今私こと早瀬由香は、完全なるループ状態に陥っております。
ことの発端は、岬先生と謎体を探している時です。
あっちにもこっちにもいないと、先生の表情が曇ってきた頃に私一つ意見させていただいたのですよ。
温室に自力で戻ったのはないのだろうかと。前回も似たような事があったのだし。
そして温室に訪れたらまぁそれは予想通りだったんですけど。まぁ。うん。
岬先生がウザい位にヘコんでしまいました。
自力で見つけられないなんて、この子達の親失格だとうわ言のように繰り返されてます。
っていうか、親ってなんだよ。いや、間違ってはいませんね。ぶっちゃけ、親ならいなくなった謎体の管理の方もしてくれると、ありがたいのですが...。
『あっ、そうですっ。折角ここまで来たんですし、私何かお手伝いしましょうか!?こんなに広い所、一人でやるなんて大変でしょうっ?』
「......」
『これ、いつも全部一人で手入れしてるんですか?いやー、そんな凄いこと出来るの岬先生ぐらいですよー!凄いわー、叶わない!あっぱれです!』
「早瀬...」
ヤバい。何とか持ち上げようと頑張ったのはいいけど。
ちょっとこれやり過ぎました。逆に小馬鹿にしてません?これ...。
意味ありげに間がある岬先生。固唾を飲んで見守る私。流石にマズかった、か...?
「何ていい子なんだ...!」
『へ』
「早瀬は優しくていい子なんだな...っ。じゃぁ折角だから、新しい苗を植えるのを一緒にいいかっ?」
『は、はぁ...』
私こと、早瀬由香はこの時思いました。
齢十歳のガキんちょに言いくるめられるこの成人男性に、少しでも平坦な未来がありますようにと...。
というか、普段どれだけ優しくされてないんだよこの人。
ムチ豆を生き生きと振り回す、金髪の教師が何故か頭をよぎりました。
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