旅の始まり
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(小さな出会い)
果たして為になったのか疑問を抱く講座が終わった後、オーキド博士からトレーナー資格を授与していただきました。いいのか、それで。約二名が張り合って終わっただけのように思うのですが。
上層部の方の対応が適当なのって、いつの時代でも共通事項のようですね。でも敢えて突っ込みません。
ここへ飛ばしてくれた張本人のお迎えがいつ来るのか、分かったものではありませんから。その間、持っていて損は無いものは利用させていただこうじゃありませんか。
因みに私の両隣は今だにキャンキャン言ってます。よくもそう絶え間なく喧嘩の火種を見つけられるものだと、逆に感心します。
だけどうるさい事には変わりないんですよね...。ため息を吐いて気をそらそうとしたら、奇妙な物が視界に入りました。
『...ピンクの、針山?』
私のひとり言に応える声は、ありません。喧騒はヒートアップ中ですから。
柱の影からひょっこり顔を出すようにあったそれは、ピンク色をした針山に見えました。あれですよ。裁縫の針とかを、とりあえずぶっ刺しておくヤツです。今はまち針が三本ほどぶっ刺さっているようですね。
え、今時針山とか言わない?知りませんよ、そんなの。物が分かれば言葉なんて何でもいいと思ってます。
人のサイズは至って普通なのに、何故か目に入ったピンクの針山は規格外なのが不思議な所です。
何気なく近付いてよくよく覗きこんでみたら...裁縫道具ではありませんでした。
『...猫?』
「お、エネコじゃないか!」
『え、ねこ?』
「だからエネコだって!」
『という名前の、猫の品種の一つ...』
「その下りもういいって!」
「君達、漫才でもやってるのかい...?」
先程と似たようなやり取りをサトシさんとやっていたら、シゲルさんに呆れ顔をされてしまいました。
さっきまで痴話喧嘩してたくせに。解せぬ。
「ニァ...」
「ん?このエネコ、元気無いな」
「ちょっと訳ありでね。一時的に僕の所で保護してるんだ。気晴らしになればと思って、ここまで連れてきたんだが...」
「シゲル...お前、案外いい奴なんだな」
「基本的に僕は紳士的であると自負しているよ。最も誰かさんを除いて、だけどねぇ?」
「どういう意味だよ、それ!」
分かりましたよ。あなた達が犬猿の仲であろう事ぐらいは。この少ない時間の中で、身に染みるほどよーく分かりましたから。
もう一度バトルだ?じゃぁ私を間に挟んでないで、さっさと行って下さいよ本当に。
「ニィ...」
『...っ!』
エネコと呼ばれた、このピンク猫も至極うざそうであります。
早く何処かへ行けと言わんばかりに、尻尾がパタリと揺れたのですが。それがちょうど私の手の甲に当たってしまって。
不測の事態の連続で、動揺していたせいでしょうか。不意に自分のアリスが発動してしまって、視えてしまったのです。この子の...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早瀬さんのアリスは、透視能力です。能力のコントロールがまだ出来ないので、不意に発動します。
制御装置付けてなかったけって?...ご都合展か(以下省略)
果たして為になったのか疑問を抱く講座が終わった後、オーキド博士からトレーナー資格を授与していただきました。いいのか、それで。約二名が張り合って終わっただけのように思うのですが。
上層部の方の対応が適当なのって、いつの時代でも共通事項のようですね。でも敢えて突っ込みません。
ここへ飛ばしてくれた張本人のお迎えがいつ来るのか、分かったものではありませんから。その間、持っていて損は無いものは利用させていただこうじゃありませんか。
因みに私の両隣は今だにキャンキャン言ってます。よくもそう絶え間なく喧嘩の火種を見つけられるものだと、逆に感心します。
だけどうるさい事には変わりないんですよね...。ため息を吐いて気をそらそうとしたら、奇妙な物が視界に入りました。
『...ピンクの、針山?』
私のひとり言に応える声は、ありません。喧騒はヒートアップ中ですから。
柱の影からひょっこり顔を出すようにあったそれは、ピンク色をした針山に見えました。あれですよ。裁縫の針とかを、とりあえずぶっ刺しておくヤツです。今はまち針が三本ほどぶっ刺さっているようですね。
え、今時針山とか言わない?知りませんよ、そんなの。物が分かれば言葉なんて何でもいいと思ってます。
人のサイズは至って普通なのに、何故か目に入ったピンクの針山は規格外なのが不思議な所です。
何気なく近付いてよくよく覗きこんでみたら...裁縫道具ではありませんでした。
『...猫?』
「お、エネコじゃないか!」
『え、ねこ?』
「だからエネコだって!」
『という名前の、猫の品種の一つ...』
「その下りもういいって!」
「君達、漫才でもやってるのかい...?」
先程と似たようなやり取りをサトシさんとやっていたら、シゲルさんに呆れ顔をされてしまいました。
さっきまで痴話喧嘩してたくせに。解せぬ。
「ニァ...」
「ん?このエネコ、元気無いな」
「ちょっと訳ありでね。一時的に僕の所で保護してるんだ。気晴らしになればと思って、ここまで連れてきたんだが...」
「シゲル...お前、案外いい奴なんだな」
「基本的に僕は紳士的であると自負しているよ。最も誰かさんを除いて、だけどねぇ?」
「どういう意味だよ、それ!」
分かりましたよ。あなた達が犬猿の仲であろう事ぐらいは。この少ない時間の中で、身に染みるほどよーく分かりましたから。
もう一度バトルだ?じゃぁ私を間に挟んでないで、さっさと行って下さいよ本当に。
「ニィ...」
『...っ!』
エネコと呼ばれた、このピンク猫も至極うざそうであります。
早く何処かへ行けと言わんばかりに、尻尾がパタリと揺れたのですが。それがちょうど私の手の甲に当たってしまって。
不測の事態の連続で、動揺していたせいでしょうか。不意に自分のアリスが発動してしまって、視えてしまったのです。この子の...。
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早瀬さんのアリスは、透視能力です。能力のコントロールがまだ出来ないので、不意に発動します。
制御装置付けてなかったけって?...ご都合展か(以下省略)