(流石の彼も、)
ロクデナシ団共がいつも引き連れる、唐突な不可避イベント直前なのですが。
トレーニングをしているサトシさんの様子を、わざわざヒョウタさんが見に来てくれていたんですよね。
(因みに今回私こと早瀬を救出してくれたのは、彼のポケモンらしい)
その時にも、溢れんばかりの化石愛を熱演してくれていたんですが...。

『サトシさん、サトシさん』
「どうした？」
『クロガネジムリーダーさんの化石への情熱には、思わずドン引いた感じです？』
「お前急に何言い出すんだよ！？」

や、いつも年上には礼儀正しいのに。珍しく困り顔してたのが新鮮で、つい。
何この変人って思ったの、私だけじゃなくて良かった良かった！

『...それで、あの、サトシさん？』
「今度は何だよ...」
『私...捕獲されてたあのマシンで解析とか、されてないですよね？それでその、身元がバレる的な...』
「あぁ...それは多分大丈夫だけど...はー」
『みたいだけど...？え？』
「こっちはユカが怪我しないかってヒヤヒヤしたのに、お前はそっちの心配かよ～！」
『うわわ、ぎゃー！止めて、頭グシャグシャってするのは！鳥頭になる...！』



「離れていれば聞こえないとでも踏んだのかな？ツメが甘いね、あの子...ユカちゃんだっけ？」
「ははは...まぁ、思った事をそのまま口にする所があると言いますか...あまり気を悪くしないで下さい、ヒョウタさん(ユカ～...！)」
「ユカ...恐ろしい子...！」
「まぁ、本当の事だから構わないんだけどね！」
「「(ほ...っ)」」
「でも...そうだね。化石復活マシンがユカちゃんを解析不能だと言った結果には、少し興味があるかな」
「それはどういう...」
「あのマシンはね、人間も解析できるんだ。開発した人の遊び心でね。いつ何処の地方で生まれたぐらいの解析は出来る筈なんだけど。あの子は一体、何者なんだろうね？」

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街へ戻る道中の、クロガネジムリーダーと旅の仲間二人の会話。
自分も解析装置に入って分析されるとか...あったな運命の物語の続編に。そんなのが。そういえば。