旅の始まり
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(現状把握。そして)
あらすじ。すったもんだな出来事で、元いた場所とは全く時間軸が違うであろう世界へ飛ばされてしまった、私こと早瀬由香。
諸悪の根元に再会したあかつきには、飛び蹴りをお見舞いすると心に決めています。
いきなり外の世界へほっぽりだされて呆然としている私を、運良く善良な少年(といっても、多分同い年くらいだと思う)が保護してくれました。
そして。
「成る程...にわかには信じがたいけど。ユカはポケモンの先祖が暮らす頃の、過去の世界からやって来たということに」
『なっちゃうんじゃないですかね...。どうやら』
「でも時間旅行だなんて、どうやって」
「俺、ポケモンと一緒に時間を移動してる人を見たことあるぜ!」
「君もそうなのかい?」
『あー...はい。大体(意訳すれば)そんな感じ、ですかねぇ』
「すっげぇ!なぁなぁ、それってどんなポケモンなんだ!?」
教師という立場でありながら行方をくらましてしまう、糸目野郎です。とまでは、流石にみなまで言いません。でもしっかり巻き添えをくらった腹いせに、心の中で大罵倒です。
善良な少年の幼馴染みは、頭の切れる研究者でした。
おかげで現状整理、把握が思ったよりもすんなり出来ました。
そう。推測の域は出ていませんが、ほぼ確実なのでしょうね。私が途方もない程の時間を飛び越えてしまったことは。
そして遥か未来なのであろうこの時代でも、時間を自在に行き来できるのは稀であることも。...さて。
『どうしたものですかね...本当に』
「じゃぁ俺と旅をしてみないか?」
『...はい?』
『そんな上記のお誘いから一転して、何処がどうなったらポケモンなる講座を受ける事態になるんです!?』
「俺と旅に出るかって聞いたら、はいって返事したじゃないか。
だったらまずは、ポケモントレーナーの資格をゲットだぜ!」
『サトシさん、まずは最後まで話を聞く所から始めましょうか!?疑問符!疑問符付きでしたからね!?さっきの返事!』
「まぁまぁユカ、落ち着いて。コイツの言うことに一理あるのは確かなんだよ。トレーナーの資格さえあれば、身分証がわりになるのは勿論のこと、様々な特権が得られるからね。
そして何よりも、ポケモン研究家の権威であるオーキド博士の話を聞けるなんて、貴重な機会だよ!」
「やぁやぁ久しぶりじゃなぁ。サトシ、シゲル。初心者向け講座とは、また変わったお願いだと思ったら...道中出会った女の子の為とは。いやはや、サトシも中々すみに置けんのぉ!」
『あの...シゲルさん?オーキド博士という方は...』
「僕のおじいさまだよ」
『はぁ...道理で似てると思いました』
外見にそれとなく思う所があるのは確かですけど。何よりも、その返答に困る言い回しっぷりが何とも...いえ、これ以上の言及は避けましょう。避けさせて下さい。
その後の講座は、結論から言うとあまり身に付きませんでした。
何かにつけて、競い合うかのように茶々を入れてくれる人達がいたので。えぇ。例のごとく、両隣で。私を間に挟むのがお決まりになりつつある流れ、止めていただけませんかね...?うっかり泣きそうなため息は、喧騒にかき消されました。
あらすじ。すったもんだな出来事で、元いた場所とは全く時間軸が違うであろう世界へ飛ばされてしまった、私こと早瀬由香。
諸悪の根元に再会したあかつきには、飛び蹴りをお見舞いすると心に決めています。
いきなり外の世界へほっぽりだされて呆然としている私を、運良く善良な少年(といっても、多分同い年くらいだと思う)が保護してくれました。
そして。
「成る程...にわかには信じがたいけど。ユカはポケモンの先祖が暮らす頃の、過去の世界からやって来たということに」
『なっちゃうんじゃないですかね...。どうやら』
「でも時間旅行だなんて、どうやって」
「俺、ポケモンと一緒に時間を移動してる人を見たことあるぜ!」
「君もそうなのかい?」
『あー...はい。大体(意訳すれば)そんな感じ、ですかねぇ』
「すっげぇ!なぁなぁ、それってどんなポケモンなんだ!?」
教師という立場でありながら行方をくらましてしまう、糸目野郎です。とまでは、流石にみなまで言いません。でもしっかり巻き添えをくらった腹いせに、心の中で大罵倒です。
善良な少年の幼馴染みは、頭の切れる研究者でした。
おかげで現状整理、把握が思ったよりもすんなり出来ました。
そう。推測の域は出ていませんが、ほぼ確実なのでしょうね。私が途方もない程の時間を飛び越えてしまったことは。
そして遥か未来なのであろうこの時代でも、時間を自在に行き来できるのは稀であることも。...さて。
『どうしたものですかね...本当に』
「じゃぁ俺と旅をしてみないか?」
『...はい?』
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『そんな上記のお誘いから一転して、何処がどうなったらポケモンなる講座を受ける事態になるんです!?』
「俺と旅に出るかって聞いたら、はいって返事したじゃないか。
だったらまずは、ポケモントレーナーの資格をゲットだぜ!」
『サトシさん、まずは最後まで話を聞く所から始めましょうか!?疑問符!疑問符付きでしたからね!?さっきの返事!』
「まぁまぁユカ、落ち着いて。コイツの言うことに一理あるのは確かなんだよ。トレーナーの資格さえあれば、身分証がわりになるのは勿論のこと、様々な特権が得られるからね。
そして何よりも、ポケモン研究家の権威であるオーキド博士の話を聞けるなんて、貴重な機会だよ!」
「やぁやぁ久しぶりじゃなぁ。サトシ、シゲル。初心者向け講座とは、また変わったお願いだと思ったら...道中出会った女の子の為とは。いやはや、サトシも中々すみに置けんのぉ!」
『あの...シゲルさん?オーキド博士という方は...』
「僕のおじいさまだよ」
『はぁ...道理で似てると思いました』
外見にそれとなく思う所があるのは確かですけど。何よりも、その返答に困る言い回しっぷりが何とも...いえ、これ以上の言及は避けましょう。避けさせて下さい。
その後の講座は、結論から言うとあまり身に付きませんでした。
何かにつけて、競い合うかのように茶々を入れてくれる人達がいたので。えぇ。例のごとく、両隣で。私を間に挟むのがお決まりになりつつある流れ、止めていただけませんかね...?うっかり泣きそうなため息は、喧騒にかき消されました。