新たな道連れとともに
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(可愛いイコール)
「この調子なら、多分もう少しで森を抜けられそうだぞ」
『もしかしなくても、街は目前だったりしますかっ?』
「ご名答」
「お風呂...!」
『ベッド...!』
「ジム戦...!」
「まぁそれぞれ街に向けての願望はあるかもしれんが。とりあえず今は腹ごしらえだ。皆準備しろよー」
流石、ここは最年長者ですね。
希望溢れる未来を夢見て暴走しそうな私達を軽くたしなめて...いえ。流されたんでしょうか?これは。
「チル...ッ」
「うん?どうしたんだ。チルット。今作ってるスープはお前達用のじゃないぞ?」
「チル...」
「う...。そんな目で見られてもなぁ。駄目なものは...」
「チルゥ...」
「~っ。おいユカ、何とかしてくれよ!集中して作れないんだが」
『可愛いはあざと...いえ。正義っていいますよね』
「今あざといって言おうとした...」
『きっと空耳です。ヒカリさん』
「しょうがないなー...。少しだけだぞ?」
「チルッ!」
先日まであんなに怯えていたのに、ご飯ひとつでこんなにも喜ぶとは。現金だなーとは思うのですが。多分今までが満足に食事を取れていなかった事を考えると...一概にそれだけとは言えないですね。やっぱり。
何よりも、私の頭を逃げ場にしていたチルさんが他の人にも打ち解けてくれるのが嬉しいと思います。
サトシさんも色々と心配していた分、嬉しそうな表情ですし。
「チルットの奴、タケシの料理が相当気に入ったみたいだなー」
「誰かさんがうっかりあげたおかげで、味をしめたんだろうな」
『あれタケシさんによく似た空耳がここにも』
「まぁまぁ、いいじゃない!ポケモンになつかれるのは悪いことじゃないんだしっ」
「モテモテだってさ!タケシ!」
「素直に喜べないのはなんでだ...!」
後からチルさんをゲットしたボールで、登録されたデータを調べたんですけど。
性別が男の子だったのは、ここは黙っておくべきなんでしょうか。
『それにしても、可愛いという自分のスキルを存分に生かす辺り...案外思ったよりもたくましいんじゃないですか。あのチルさん』
「何だか不満げだな?ユカ」
『だったら、パートナーは無理に私でなくとも良かったんじゃぁって思いまして...』
「そうか?あのチルット、ユカの言葉が無かったら一緒に来なかったんじゃないかな。ヒカリが最初に言ってた通り、ユカに一番なついてると思う」
『うーん...そうですかね...おっと、』
「チルッ」
『また私の頭に居座るんですか...。あっ、ちょっ、そこで食事するつもりなんですか!?』
「ははっ」
『何でこの状態の私を笑うんですかサトシさん!』
「ごめんごめん。でも...やっぱり俺、そういう所を見てるとチルットが一番好きなのはユカだと思う。ユカがいいと思ったから、パートナーにしたんだよ。きっと」
『そう、だといいんですけど』
「チルッ!」
「そうだ、だってさ!」
存在理由を見失った事なんて数えられない程ある私が、誰かに必要とされるだなんて。おかしな気持ちです。胸がじんわりと暖かくなっていくような、不思議な感覚がします。
新たなお供を引き連れて。新しい街は、もうすぐ目の前。
「この調子なら、多分もう少しで森を抜けられそうだぞ」
『もしかしなくても、街は目前だったりしますかっ?』
「ご名答」
「お風呂...!」
『ベッド...!』
「ジム戦...!」
「まぁそれぞれ街に向けての願望はあるかもしれんが。とりあえず今は腹ごしらえだ。皆準備しろよー」
流石、ここは最年長者ですね。
希望溢れる未来を夢見て暴走しそうな私達を軽くたしなめて...いえ。流されたんでしょうか?これは。
「チル...ッ」
「うん?どうしたんだ。チルット。今作ってるスープはお前達用のじゃないぞ?」
「チル...」
「う...。そんな目で見られてもなぁ。駄目なものは...」
「チルゥ...」
「~っ。おいユカ、何とかしてくれよ!集中して作れないんだが」
『可愛いはあざと...いえ。正義っていいますよね』
「今あざといって言おうとした...」
『きっと空耳です。ヒカリさん』
「しょうがないなー...。少しだけだぞ?」
「チルッ!」
先日まであんなに怯えていたのに、ご飯ひとつでこんなにも喜ぶとは。現金だなーとは思うのですが。多分今までが満足に食事を取れていなかった事を考えると...一概にそれだけとは言えないですね。やっぱり。
何よりも、私の頭を逃げ場にしていたチルさんが他の人にも打ち解けてくれるのが嬉しいと思います。
サトシさんも色々と心配していた分、嬉しそうな表情ですし。
「チルットの奴、タケシの料理が相当気に入ったみたいだなー」
「誰かさんがうっかりあげたおかげで、味をしめたんだろうな」
『あれタケシさんによく似た空耳がここにも』
「まぁまぁ、いいじゃない!ポケモンになつかれるのは悪いことじゃないんだしっ」
「モテモテだってさ!タケシ!」
「素直に喜べないのはなんでだ...!」
後からチルさんをゲットしたボールで、登録されたデータを調べたんですけど。
性別が男の子だったのは、ここは黙っておくべきなんでしょうか。
『それにしても、可愛いという自分のスキルを存分に生かす辺り...案外思ったよりもたくましいんじゃないですか。あのチルさん』
「何だか不満げだな?ユカ」
『だったら、パートナーは無理に私でなくとも良かったんじゃぁって思いまして...』
「そうか?あのチルット、ユカの言葉が無かったら一緒に来なかったんじゃないかな。ヒカリが最初に言ってた通り、ユカに一番なついてると思う」
『うーん...そうですかね...おっと、』
「チルッ」
『また私の頭に居座るんですか...。あっ、ちょっ、そこで食事するつもりなんですか!?』
「ははっ」
『何でこの状態の私を笑うんですかサトシさん!』
「ごめんごめん。でも...やっぱり俺、そういう所を見てるとチルットが一番好きなのはユカだと思う。ユカがいいと思ったから、パートナーにしたんだよ。きっと」
『そう、だといいんですけど』
「チルッ!」
「そうだ、だってさ!」
存在理由を見失った事なんて数えられない程ある私が、誰かに必要とされるだなんて。おかしな気持ちです。胸がじんわりと暖かくなっていくような、不思議な感覚がします。
新たなお供を引き連れて。新しい街は、もうすぐ目の前。