新たな道連れとともに
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(真夜中の渓谷)
その後のサトシさんの憤りようは、凄かったですけど。正義感の強い彼のことですから。ある程度は予想の範囲内でした。
ヒカリさんはショックだったのか...自分のテントへ足早に戻ってしまいました。
そう。私達は現在、野宿なうなのです。日が傾く森の中で歩き回るのは危険だというタケシさんの判断で。今になってそれが正しい選択だと思い知りました。野宿の支度をして、それが終わる頃にはあっという間にとっぷりと日が暮れてしまいましたから。
そんな中で、私こと早瀬由香は...。
『は...は...』
「ニァ?」
『はっくしょん!!』
「ニァ...」
『うぅ...呆れた声出さないで下さいよ...。だって一度水被ってるせいか、どうにも寒くて...』
焚き火の前で暖を取っている間抜けさを晒していました。皆さんそれぞれ思う所があったようで、今は私一人でこの特等席を陣取っております。
それにしても火をおこすって大変なことなんですね。私達メンバー全員が、まるで避けているんじゃないかと疑うぐらいに炎タイプ ポケモンの手持ちゼロだっただけに。尚更。
頭の中のポケモンは...変わらずです。そんな姿にサトシさんは業を煮やしたのか、俺がいじめた奴らに言ってきてやるだの、お前はどうしたいだのと。色々と心配はしてくれたのですが。
『...怖い』
「ニーァ?」
『自分が生きていく場所で自分の存在を否定されているのに、どうしたいのかと言われても...少なくとも、私には分からないです。変わらずにまた明日が来るのが、ただ怖くて』
「ニァ...」
『でも、今ここに居る人達は。絶対に君を傷つけたりしない。だから怖くないですよ』
「ニァ!」
『その場所が安心するのなら、そこで眠ってくれても構わないです。もしお腹が空いているのなら...。そこから出てきて、一緒に食べませんか?』
言っている言葉が分かるのか。所々で声色を変えて鳴くエネさんが何だか面白くて、頬が緩んでしまいました。
結構な頑なさなので、あまり期待はしていなかったのですが。頭の辺りがもぞもぞと動く気配がして、おずおずとその姿を見せてくれました。
そのポケモンは、手のひらに収まるほどに小さな青い鳥でした。
『...初めまして』
「ニァー」
「チル...」
『とりあえず...タケシさんが作ったスープを一緒にいただきましょうか。きっと暖まりますよ』
後に人間の食べる物をポケモンに与えるなと、タケシさんのお説教をいただいたという綺麗なオチもつきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイトル付けるの苦手なので、特に意味のない時もあったり。
真夜中の渓谷...まよなかのけいこく...まよなか渓谷!!...失礼しました。
その後のサトシさんの憤りようは、凄かったですけど。正義感の強い彼のことですから。ある程度は予想の範囲内でした。
ヒカリさんはショックだったのか...自分のテントへ足早に戻ってしまいました。
そう。私達は現在、野宿なうなのです。日が傾く森の中で歩き回るのは危険だというタケシさんの判断で。今になってそれが正しい選択だと思い知りました。野宿の支度をして、それが終わる頃にはあっという間にとっぷりと日が暮れてしまいましたから。
そんな中で、私こと早瀬由香は...。
『は...は...』
「ニァ?」
『はっくしょん!!』
「ニァ...」
『うぅ...呆れた声出さないで下さいよ...。だって一度水被ってるせいか、どうにも寒くて...』
焚き火の前で暖を取っている間抜けさを晒していました。皆さんそれぞれ思う所があったようで、今は私一人でこの特等席を陣取っております。
それにしても火をおこすって大変なことなんですね。私達メンバー全員が、まるで避けているんじゃないかと疑うぐらいに炎タイプ ポケモンの手持ちゼロだっただけに。尚更。
頭の中のポケモンは...変わらずです。そんな姿にサトシさんは業を煮やしたのか、俺がいじめた奴らに言ってきてやるだの、お前はどうしたいだのと。色々と心配はしてくれたのですが。
『...怖い』
「ニーァ?」
『自分が生きていく場所で自分の存在を否定されているのに、どうしたいのかと言われても...少なくとも、私には分からないです。変わらずにまた明日が来るのが、ただ怖くて』
「ニァ...」
『でも、今ここに居る人達は。絶対に君を傷つけたりしない。だから怖くないですよ』
「ニァ!」
『その場所が安心するのなら、そこで眠ってくれても構わないです。もしお腹が空いているのなら...。そこから出てきて、一緒に食べませんか?』
言っている言葉が分かるのか。所々で声色を変えて鳴くエネさんが何だか面白くて、頬が緩んでしまいました。
結構な頑なさなので、あまり期待はしていなかったのですが。頭の辺りがもぞもぞと動く気配がして、おずおずとその姿を見せてくれました。
そのポケモンは、手のひらに収まるほどに小さな青い鳥でした。
『...初めまして』
「ニァー」
「チル...」
『とりあえず...タケシさんが作ったスープを一緒にいただきましょうか。きっと暖まりますよ』
後に人間の食べる物をポケモンに与えるなと、タケシさんのお説教をいただいたという綺麗なオチもつきました。
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タイトル付けるの苦手なので、特に意味のない時もあったり。
真夜中の渓谷...まよなかのけいこく...まよなか渓谷!!...失礼しました。