コトブキの街で
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(向いてない)
『サトシさんの倹約家な一面が見えた瞬間...というより、タケシさんの教育の賜物ってやつですかね。あれは』
「ニァ...」
私こと早瀬の現在地は、どっかの公園のベンチなうです(先程の買い出しの荷物付き)
視界の端には、ポケモンセンターという建物が見えます。何でも、トレーナーの資格さえあれば無料でポケモンの治療をしてくれるんだとか。
ポケモンセンターへ行った方が、専門の方に怪我以外に体調も見てもらえるし、何より道具をすぐに使っちゃうとタケシさんに色々言われてしまうらしく。
荷物の量がそれなりなので、私にここで待ってるよう言い残して行ってしまわれました。いや、まぁ...うん。道具って大事ですからね。限りがあるものですし。
...それにしても。
『無料で受診出来るとか...。この国の国家予算とかどうなって...いえ。まぁどうでもいいんですけ、』
「ここは...」
『へっ』
「着いた...のか」
『なな、何...っ!?』
「ニァ!」
おどろおどろしい声と共に、背後の茂みが急に不自然に揺れました。普通に恐いです。
そんな私を庇うかのように、エネさんが前に躍り出て威嚇するような声を上げました。うっかり惚れてしまいそうなぐらいに頼もしいです。
正体が分からないもの程恐ろしいのはありません。身構えて、茂みから出てくる姿を用心深く確認すると...えぇ。今までの緊迫感を返せと言いたくなるぐらいに力が抜けました。
「やっと...やっと街に着いたんだ~っ。待ってろよサボネア!すぐに...っ。げっ、ジャリガールその2...っ!」
『...あぁ。あんまりにもボロボロ過ぎて気が付きませんでした。あなた、ロクデナシ団(男)の方ですね』
「お前、俺達の名前覚える気ないだろ!?コジロウだから!そんでもってロケット団だから!折角...折角登場台詞を新調したのにっ!!あんまりだ!」
うわ、泣かれためんどくさ。
私はこの世界へ来ても、どうやらその2ポジション扱いは変わらないようです。
酷いネーミングに多少イラッとしたせいもあるのか、対応がより辛辣になったかもしれません。でもまさか泣かれるとか...。
しかも原因が齢10才の女子。このシュールな光景は、周囲の注目の的になる事間違いなしでしょう。非常に...非常に納得はいかないのですけど。それは絶対嫌なので、なだめる他の手段は残っていないようです...。
『というか、あとの一人と一匹はどうしたんですか...』
「あいつらはコンテスト用の衣装を...あ、いやいや!企業秘密だっ!そんな事より、今はサボネアを...!」
『その丸いサボテンみたいのですか?何か...具合悪そうですけど』
「道端のキノコを食べたら、毒入りだったみたいで...」
『サバイバルにも程があります』
なだめるつもりが、冷静に突っ込みを入れてしまいました。おっと逆効果。
メカの製作費用がうんたらかんたらで生活費がなんたらだかと、いらぬ苦労話が始まってしまいました。悪の秘密結社の実態とか、心の底からどうでもいい。
...うん?そういえば...。
『コジロウさん』
「!?お、おうっ。名前覚えてくれたのか...っ」
『(いちいち面倒くさいなこの人...)毒消しってこれですか』
「!そう、それだ!まさか...くれるのかっ?」
『はぁ...まぁ、どうぞ(どうせタダで貰った物だし)』
「君っ!」
『ひぇっ。なな、何、ですか...っ』
「ありがとう!!良かった...っ。良かったな、サボネア!今これで治してやるからな!」
物凄い勢いで両手を握られ、物凄い無遠慮に顔を近づけて来たと思ったら、満面の笑みでお礼を言われました。
そしてパートナーを献身的に治療するその姿は、とても悪には見えません。むしろ向いていないとすら思えます。
『何であなた悪の秘密結社に入ってるんですか...?』
「おっ。俺の過去が気になっちゃう感じ?毒消しを譲ってくれたお礼に、特別に教えてやるよ」
『え。別にいらな、』
「何処から話そうか...そうだな。あれはチャリンコ暴走族で、補助輪付きのチャリンコを走らせていた頃...」
『あ、サトシさーん。ここに痛い不審者がいるので、ピカさんの十万ボルトぶちかましちゃって下さーい』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早瀬さんは元の世界で、とある人にバカその2と呼ばれていました。
早瀬さんを事あるごとに燃やそうとする張本人です。
『サトシさんの倹約家な一面が見えた瞬間...というより、タケシさんの教育の賜物ってやつですかね。あれは』
「ニァ...」
私こと早瀬の現在地は、どっかの公園のベンチなうです(先程の買い出しの荷物付き)
視界の端には、ポケモンセンターという建物が見えます。何でも、トレーナーの資格さえあれば無料でポケモンの治療をしてくれるんだとか。
ポケモンセンターへ行った方が、専門の方に怪我以外に体調も見てもらえるし、何より道具をすぐに使っちゃうとタケシさんに色々言われてしまうらしく。
荷物の量がそれなりなので、私にここで待ってるよう言い残して行ってしまわれました。いや、まぁ...うん。道具って大事ですからね。限りがあるものですし。
...それにしても。
『無料で受診出来るとか...。この国の国家予算とかどうなって...いえ。まぁどうでもいいんですけ、』
「ここは...」
『へっ』
「着いた...のか」
『なな、何...っ!?』
「ニァ!」
おどろおどろしい声と共に、背後の茂みが急に不自然に揺れました。普通に恐いです。
そんな私を庇うかのように、エネさんが前に躍り出て威嚇するような声を上げました。うっかり惚れてしまいそうなぐらいに頼もしいです。
正体が分からないもの程恐ろしいのはありません。身構えて、茂みから出てくる姿を用心深く確認すると...えぇ。今までの緊迫感を返せと言いたくなるぐらいに力が抜けました。
「やっと...やっと街に着いたんだ~っ。待ってろよサボネア!すぐに...っ。げっ、ジャリガールその2...っ!」
『...あぁ。あんまりにもボロボロ過ぎて気が付きませんでした。あなた、ロクデナシ団(男)の方ですね』
「お前、俺達の名前覚える気ないだろ!?コジロウだから!そんでもってロケット団だから!折角...折角登場台詞を新調したのにっ!!あんまりだ!」
うわ、泣かれためんどくさ。
私はこの世界へ来ても、どうやらその2ポジション扱いは変わらないようです。
酷いネーミングに多少イラッとしたせいもあるのか、対応がより辛辣になったかもしれません。でもまさか泣かれるとか...。
しかも原因が齢10才の女子。このシュールな光景は、周囲の注目の的になる事間違いなしでしょう。非常に...非常に納得はいかないのですけど。それは絶対嫌なので、なだめる他の手段は残っていないようです...。
『というか、あとの一人と一匹はどうしたんですか...』
「あいつらはコンテスト用の衣装を...あ、いやいや!企業秘密だっ!そんな事より、今はサボネアを...!」
『その丸いサボテンみたいのですか?何か...具合悪そうですけど』
「道端のキノコを食べたら、毒入りだったみたいで...」
『サバイバルにも程があります』
なだめるつもりが、冷静に突っ込みを入れてしまいました。おっと逆効果。
メカの製作費用がうんたらかんたらで生活費がなんたらだかと、いらぬ苦労話が始まってしまいました。悪の秘密結社の実態とか、心の底からどうでもいい。
...うん?そういえば...。
『コジロウさん』
「!?お、おうっ。名前覚えてくれたのか...っ」
『(いちいち面倒くさいなこの人...)毒消しってこれですか』
「!そう、それだ!まさか...くれるのかっ?」
『はぁ...まぁ、どうぞ(どうせタダで貰った物だし)』
「君っ!」
『ひぇっ。なな、何、ですか...っ』
「ありがとう!!良かった...っ。良かったな、サボネア!今これで治してやるからな!」
物凄い勢いで両手を握られ、物凄い無遠慮に顔を近づけて来たと思ったら、満面の笑みでお礼を言われました。
そしてパートナーを献身的に治療するその姿は、とても悪には見えません。むしろ向いていないとすら思えます。
『何であなた悪の秘密結社に入ってるんですか...?』
「おっ。俺の過去が気になっちゃう感じ?毒消しを譲ってくれたお礼に、特別に教えてやるよ」
『え。別にいらな、』
「何処から話そうか...そうだな。あれはチャリンコ暴走族で、補助輪付きのチャリンコを走らせていた頃...」
『あ、サトシさーん。ここに痛い不審者がいるので、ピカさんの十万ボルトぶちかましちゃって下さーい』
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早瀬さんは元の世界で、とある人にバカその2と呼ばれていました。
早瀬さんを事あるごとに燃やそうとする張本人です。