世は情け
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(似た者同士な理由)
ヒカリさんがミミロルさんをゲットしたと明記しましたけれど。サトシさんも実は新しい仲間を着々と増やしていたりするのですよ。えぇ。割愛しているだけであって。
え、私もゲットしてたんじゃぁって?それこそ割愛です。今だに現実を受け入れられません。
さっきから何が言いたいかって。
『大分食卓が賑やかになりましたよね...』
「しみじみ言うの止めなよユカ...。まるで所帯持ちのどっかのお母さんみたいだよ...」
『ポケモン達が大勢で食事をしている光景が新鮮なもので。つい見入ってしまいました』
「確かにそうだねー。私もこんなに沢山いる所を見たのって初めて」
ヒカリさんと朝の何気無い会話をしつつも、私こと早瀬の視線は食事を楽しむポケモン達に釘付けのまま。
ご飯の取り合いで喧嘩になりそうな所をいさめている兄貴肌なポケモンは、サトシさんがゲットしたナエトルというポケモン。
そんな事は眼中に入っていないミミロルさんは、今日もピカさんにお熱のご様子で。タケシさんのグレッグさんは...。...うん。ちょっと何考えてるのかよく分かんないです。
『当たり前なのかもですけど...目茶苦茶個性が出てますよね。みなさん』
「二人とも何の話をしてるんだ?」
『あ、タケシさん。ポケモン達の性格の話を。グレッグさんは何考えてるのかいまいち分かんないですね。ポーカーフェイスというか』
「あれでいて、それなりに今のこの場所を気に入ってるみたいだぞ?」
『...ヒカリさん、分かります?』
「ううん、全く」
『これもトレーナーとして腕を上げれば分かるようになる事なんでしょうか...』
「私のポッチャマはなーっ。ちょっと...ううん。大分意地っ張りな所があるから困っちゃう!この前も無茶なこと安請け合いするし...」
『ヒカリさん、ヒカリさん』
「うん?」
『それこそ所帯持ちのお母さんのようです』
「うぐ」
「ユカのエネコは、大人しい性格だな。俺が以前に見たエネコは、結構なヤンチャな性格だったがなー」
『多分警戒心が強いんだと思います。ある程度慣れてくれれば...』
「ユカ、何持ってるの?」
『余ってるからって言われて、この前サトシさんから貰ったんですよ。針なしルアー。これを適当に糸でくくりつけてブラブラさせると...』
「ニァッ、ニァ!」
『最初は眺めてるだけでしたけど。ほら。このように遊んでくれるようになりました』
「ポケモンとスキンシップを図るというのも、トレーナーとして大事なことだな」
満足げにうなづくタケシさんに、拍手をして誉めてくれたヒカリさんの姿に普通に照れてしまいました。学園では罵られるのが通常運転だったので、いつもと違う反応だと非常に戸惑いますね。これは。
どうしたらいいか分からずに視線を泳がせると、明らかに即席おもちゃを目で追っているエイパムさんが視界に入りました。
事あるごとにサトシさんの帽子を勝手にとってしまうイタズラ好きさん。...うん。もうしまっておきましょうかね。朝っぱらから追いかけっこはしたくないです。
「それぐらい出来るんだったら、ゲットしたメタモンに関わっていっても...」
『だが断ります。
もう少し...私に時間を下さい...』
「そんなに力んで言うことなの!?」
『ヒカリさんと同じミミロルさんをゲットしたと思って蓋を開けてみたら、謎のスライムだったとか。普通にトラウマになりました...っ!』
「おい、ユカ。あんまり怖がってもメタモンが可哀想...」
『可哀想?私がこんなに怯えてるのに呑気に飯食ってる辺り、私のこの悲痛な思いは微塵も伝わってないみたいですが!?絶対この子周囲を巻き込む程のマイペースな性格ですよ!だから時間を下さいって言ってるじゃないですか!本当にお願いします何なら土下座もしますから!!』
「わ、分かった...分かったから落ち着いてくれ頼むから」
「そっ、そうね。ちょっと落ち着こうよユカっ。案外言ってること合ってるような感じもするし...」
「さっきからなに大騒ぎしてるんだよ?」
「あっ、サトシ!お願いユカを止めて!勢い余って土下座しそうなの!」
「何がどうなったらそんな展開になるんだよ!?」
私が混乱状態に陥っている中、サトシさんが突っ込みを入れるという貴重かもしれない場面があったそうですね。
テンパっていたせいで拝見できなかった事が悔やまれます。
「ポケモンの性格の話をしてて、どうなったら土下座になるんだよ...」
「あー...メタモンの話になったらさ。ちょっと、ね?」
「何だよ、まだ慣れてないのかユカ。好き嫌いしたら駄目じゃないか」
『サトシさんに呆れ顔された上に、所帯持ちのお母さんのようにたしなめられるとか。何ですこの屈辱のオンパレード』
「所帯持ちのお母さんっていうフレーズからいい加減に離れようよユカ...」
「っていうか屈辱ってどういう意味だよ!」
「あーっとぉ!そういえばサトシのポケモンは話に上がってこなかったなぁ~っ。お前らはサトシのポケモンがどんな性格だと思うぅっ?」
二次災害が勃発する前に、あからさまなタケシさんの上ずった声が仲裁に入ってきました。
口は災いの元と言うのは分かってはいたんですけど、我慢できませんでした。すみませんでした以後も気を付けられそうにないです。何て言っても、相手はサトシさんですからね。
「サトシのポケモンの性格かぁー。そうだなぁ...」
『サトシさんのポケモン...』
「やっぱりあれよね」
『ヒカリさんもそう思いますか?』
「うんうん!」
「ピ...ピカ?」
「何だよ二人してピカチュウの事ずっと見て...」
注目されている事に気が付いたのか、ニコニコと嬉しそうにご飯を食べていたピカさん。今は曇り顔です。
はっきりと言葉に出さずとも意思疏通が図れた私とヒカリさんを見て、サトシさんも怪訝な表情。本当にこの二人(いえ、一人と一匹?)って...。
『「ポケモンは飼い主に似る」』
「だよねーっ、やっぱりユカもそう思った?」
『ですねぇ。ピカさんはこの一言につきます。それにしても、一句も違わず綺麗にハモりましたね』
「ホントほんと!何かちょっと気持ち良かったぐらい!」
「タケシ。何で二人がこんなに盛り上がってるのか、俺よく分かんないんだけど」
「これが置いてけぼりってやつだ。まぁ、女の子同士だと割りとよくあることだから。あんまり気にするな」
「やっぱ今日もユカはよく分かんねぇなー」
朝っぱらから何だか女子会のようなノリになってしまいました。
仲間が着々と増えたり、初めての連続を繰り返していたら、街へ辿り着くのはもう目の前の所まで来ていたようです。
ヒカリさんがミミロルさんをゲットしたと明記しましたけれど。サトシさんも実は新しい仲間を着々と増やしていたりするのですよ。えぇ。割愛しているだけであって。
え、私もゲットしてたんじゃぁって?それこそ割愛です。今だに現実を受け入れられません。
さっきから何が言いたいかって。
『大分食卓が賑やかになりましたよね...』
「しみじみ言うの止めなよユカ...。まるで所帯持ちのどっかのお母さんみたいだよ...」
『ポケモン達が大勢で食事をしている光景が新鮮なもので。つい見入ってしまいました』
「確かにそうだねー。私もこんなに沢山いる所を見たのって初めて」
ヒカリさんと朝の何気無い会話をしつつも、私こと早瀬の視線は食事を楽しむポケモン達に釘付けのまま。
ご飯の取り合いで喧嘩になりそうな所をいさめている兄貴肌なポケモンは、サトシさんがゲットしたナエトルというポケモン。
そんな事は眼中に入っていないミミロルさんは、今日もピカさんにお熱のご様子で。タケシさんのグレッグさんは...。...うん。ちょっと何考えてるのかよく分かんないです。
『当たり前なのかもですけど...目茶苦茶個性が出てますよね。みなさん』
「二人とも何の話をしてるんだ?」
『あ、タケシさん。ポケモン達の性格の話を。グレッグさんは何考えてるのかいまいち分かんないですね。ポーカーフェイスというか』
「あれでいて、それなりに今のこの場所を気に入ってるみたいだぞ?」
『...ヒカリさん、分かります?』
「ううん、全く」
『これもトレーナーとして腕を上げれば分かるようになる事なんでしょうか...』
「私のポッチャマはなーっ。ちょっと...ううん。大分意地っ張りな所があるから困っちゃう!この前も無茶なこと安請け合いするし...」
『ヒカリさん、ヒカリさん』
「うん?」
『それこそ所帯持ちのお母さんのようです』
「うぐ」
「ユカのエネコは、大人しい性格だな。俺が以前に見たエネコは、結構なヤンチャな性格だったがなー」
『多分警戒心が強いんだと思います。ある程度慣れてくれれば...』
「ユカ、何持ってるの?」
『余ってるからって言われて、この前サトシさんから貰ったんですよ。針なしルアー。これを適当に糸でくくりつけてブラブラさせると...』
「ニァッ、ニァ!」
『最初は眺めてるだけでしたけど。ほら。このように遊んでくれるようになりました』
「ポケモンとスキンシップを図るというのも、トレーナーとして大事なことだな」
満足げにうなづくタケシさんに、拍手をして誉めてくれたヒカリさんの姿に普通に照れてしまいました。学園では罵られるのが通常運転だったので、いつもと違う反応だと非常に戸惑いますね。これは。
どうしたらいいか分からずに視線を泳がせると、明らかに即席おもちゃを目で追っているエイパムさんが視界に入りました。
事あるごとにサトシさんの帽子を勝手にとってしまうイタズラ好きさん。...うん。もうしまっておきましょうかね。朝っぱらから追いかけっこはしたくないです。
「それぐらい出来るんだったら、ゲットしたメタモンに関わっていっても...」
『だが断ります。
もう少し...私に時間を下さい...』
「そんなに力んで言うことなの!?」
『ヒカリさんと同じミミロルさんをゲットしたと思って蓋を開けてみたら、謎のスライムだったとか。普通にトラウマになりました...っ!』
「おい、ユカ。あんまり怖がってもメタモンが可哀想...」
『可哀想?私がこんなに怯えてるのに呑気に飯食ってる辺り、私のこの悲痛な思いは微塵も伝わってないみたいですが!?絶対この子周囲を巻き込む程のマイペースな性格ですよ!だから時間を下さいって言ってるじゃないですか!本当にお願いします何なら土下座もしますから!!』
「わ、分かった...分かったから落ち着いてくれ頼むから」
「そっ、そうね。ちょっと落ち着こうよユカっ。案外言ってること合ってるような感じもするし...」
「さっきからなに大騒ぎしてるんだよ?」
「あっ、サトシ!お願いユカを止めて!勢い余って土下座しそうなの!」
「何がどうなったらそんな展開になるんだよ!?」
*
私が混乱状態に陥っている中、サトシさんが突っ込みを入れるという貴重かもしれない場面があったそうですね。
テンパっていたせいで拝見できなかった事が悔やまれます。
「ポケモンの性格の話をしてて、どうなったら土下座になるんだよ...」
「あー...メタモンの話になったらさ。ちょっと、ね?」
「何だよ、まだ慣れてないのかユカ。好き嫌いしたら駄目じゃないか」
『サトシさんに呆れ顔された上に、所帯持ちのお母さんのようにたしなめられるとか。何ですこの屈辱のオンパレード』
「所帯持ちのお母さんっていうフレーズからいい加減に離れようよユカ...」
「っていうか屈辱ってどういう意味だよ!」
「あーっとぉ!そういえばサトシのポケモンは話に上がってこなかったなぁ~っ。お前らはサトシのポケモンがどんな性格だと思うぅっ?」
二次災害が勃発する前に、あからさまなタケシさんの上ずった声が仲裁に入ってきました。
口は災いの元と言うのは分かってはいたんですけど、我慢できませんでした。すみませんでした以後も気を付けられそうにないです。何て言っても、相手はサトシさんですからね。
「サトシのポケモンの性格かぁー。そうだなぁ...」
『サトシさんのポケモン...』
「やっぱりあれよね」
『ヒカリさんもそう思いますか?』
「うんうん!」
「ピ...ピカ?」
「何だよ二人してピカチュウの事ずっと見て...」
注目されている事に気が付いたのか、ニコニコと嬉しそうにご飯を食べていたピカさん。今は曇り顔です。
はっきりと言葉に出さずとも意思疏通が図れた私とヒカリさんを見て、サトシさんも怪訝な表情。本当にこの二人(いえ、一人と一匹?)って...。
『「ポケモンは飼い主に似る」』
「だよねーっ、やっぱりユカもそう思った?」
『ですねぇ。ピカさんはこの一言につきます。それにしても、一句も違わず綺麗にハモりましたね』
「ホントほんと!何かちょっと気持ち良かったぐらい!」
「タケシ。何で二人がこんなに盛り上がってるのか、俺よく分かんないんだけど」
「これが置いてけぼりってやつだ。まぁ、女の子同士だと割りとよくあることだから。あんまり気にするな」
「やっぱ今日もユカはよく分かんねぇなー」
朝っぱらから何だか女子会のようなノリになってしまいました。
仲間が着々と増えたり、初めての連続を繰り返していたら、街へ辿り着くのはもう目の前の所まで来ていたようです。